★ステンレス溶接焼け取り電源装置の製作(Weld Cleaner)
★ステンレス溶接焼け取り電源装置の製作(Weld Cleaner)
久々にちゃんとまともなモノを作った、という感じ。タカチのアルミケース(縦12cm×幅15cm×奥20cm)に把手を二本取り付けてあるから、見た目では判らないけれど重さが5kgもある筐体を楽々と持ち運べる。取付けの方向は写真の様に天面の奥行き方向にしたけれど、横向きというのもありかも知れない。ゴム足は頑丈なものを履かせてあり、5kgの重量をしっかりと支えてくれる。柔いアルミケースなので、取り落としたら簡単に凹んでしまうのは間違いないから、本当ならスチール製にしたいところ。
上図写真の装置、正面パネルには中央にアルミ削り出しで¥1,000以上もした高級オーディオ用の黒いダイヤル(たまたま余ってたやつ)と、その下にはメイン電源スイッチ、その両脇に大き目の陸軍式ターミナルを二つ付けてる。基本的に出力極性は無いので、ステンレスの母材側と処理液を染み込ませた電極側とはどちらを繋いでも構わない様に色を統一してる。
左上の写真は、ステンレスへTIG溶接して周辺がカラフルに焼けている様子。それを焼け取り装置で電解除去すると右上の写真に。同じ個所の処理前後ではないけれど、基本的にカラフルな焼け跡は無かったかのように除去できる。
折角なので動画を撮ってみた。4倍速にしてるからサクサクと取れている様に見えるかもだけど、実際、本当になぞっただけで色が面白いように落ちてくれる。何なら再生速度を25%にすれば実時間になるから確認してみればいい。
肝心な電源の内部構造と電解液の成分についてはあまりバラしたくないけれど、そこが本当に知りたい情報だと思うので少しづつ出していこうかと。
イ)先にも書いたけど電源出力に極性が無いということは直流じゃない。
ロ)電源出力は24V10Aを狙っているけれど、テスター測定では瞬間的に20A流れていることもあったね。
ハ)youtube動画を詳しく見ればわかるかもだけど、こすっている時に蒸気でステンレス表面が曇ったりする。
ニ)つまり電解によるガス発生があるのと、電解液が蒸発するくらいのジュール熱が加わってるってこと。
ホ)これらは全て溶接焼けの酸化被膜を効率的に取るためには重要な要素。
ヘ)そして電解液は電気を流しやすくするために、イオン電導性塩を溶かしこんである。
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