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2016年12月 1日 (木曜日)

Bトレインショーティー改造報告No.4【2017/1/3編集:ED75の電飾と動力化】

 

 

 ※最新情報(2019年12月15日:TOMIX M-13モーター分解記事→こちらImg_32403

 BトレインショーティーのED75をやっと仕上げる時が来たのです。KATO製EC用動力台車を使った新しい構成の4軸駆動な動力ユニットの完成に続き、ヘッドライドのLED化までなんとかやっつけて後は仕上げを残すのみな段階まで漸く辿り着きました。

 

Img_09772 まずはヘッドライトのLED化から。元のヘッドライト造形はちょうどφ1mmになっており、慎重に穴を開ければ導光のための光ファイバーでφ1mmのものが差し込めます。中心位置を正確に割り出すため、最初はφ0.5mmのドリルで下穴を開け、次にφ0.8mmのドリルで中心となる様に修正しながら拡大、最後にφ1mmのドリルで仕上げました。

 

Img_09782 長さ5mmにカットした光ファイバーを接着固定したら、屋根裏に取り付けた白色チップLEDに端面を合わせます。左右のライトにそれぞれ個別なLEDを使ってますけど、光ファイバーをもう少し伸ばして一つのLEDで済ませることも出来ますね。それとスカート部分の造形を大幅にカット加工してあるのは後述する動力ユニットと干渉するためです。

 

 

Img_09792_2 ヘッドライトLED化は両エンドとも実施しますんで、結局LEDは4個も使ってしまいました。屋根裏に張り付いてるモジュールは、PWMパワーパック出力のパルス電流によるチラツキを回避するためのもので、進行方向別な整流回路を組んだものです。

 

 

Img_09802Powerunit_for_ed75_2 これまで4軸駆動形はKATO製小型車両用動力ユニットの動力台車を使っていたけれど、今回はEC用のDT22を採用。元々気動車用なのでブレーキシリンダー造形が無く、DT33なら電気機関車らしく見えて良かったんだけど。
 Bトレに台車を履かせる時、動輪軸距と台車間隔に気を遣わないと、足回りのバランスが不格好でガッカリすることが多いですね。KATO製小型車両用動力ユニットの動力台車を使った場合、軸距が短くて台車間隔は広がるため、床下機器を突っ込まないと寂しく見えてしまったり、台車枠の造形自体が小さいので西武E31みたく短足に見えちゃったりする。「いやそれがいい!!」というヒトもいるけど(当方ネ)。EC用DT22の動力台車を使った場合、軸距や台車間隔はバランス良く見えるし、台車枠の造形も普通なので短足には見えずイイ感じなのです。 
 ちなみにEL用の動力台車を使うと、動輪径が大きいので軸距が広がって台車枠が巨大化し、Bトレ台車枠にBo-Bo配置で二組みを突っ込むのは至難の業なんです。

 

Img_09812 4軸駆動タイプを作る時にいつも使っている減速機構を採用、EC用動輪ギヤ軸とEL用動輪ギヤ軸とを組み合わせた単純な構成に。台車に取り付けるカプラーについては、EL用動輪ギヤ軸の下に板を張り付けてKATOカプラーNを直接接着する予定です。

 

Img_09832Img_09822 重宝しているTOMIX製M-9モーターを搭載、低速回転時のトルクが魅力です。台車間隔を極力短くするため両軸を2mmほど残して大胆にカット、今後このモーターを他で流用することは難しくなりますが。
 モーター軸と減速段とを繋ぐユニバーサルジョイントは、KATO製小型車両用動力ユニットのものを短縮化加工して搭載。元々19mmあるジョイント長を12mmまで短縮化、構造上あと数mm程度は短く出来そうです。

 

 

Img_09842Img_09852 ピボット集電端子からモーター端子までの配線は柔軟なリッツ線による直接結線です。ただメンテのために台車枠から動力台車を分離できるよう途中にコネクターを噛ましてあるのが工夫した点。
 KATO製EC用動力台車には中心部にφ4mmの回転ピンが形成されてますけど、試行錯誤していた時に削り取ってしまったので新しくφ6mmで作り直し。出所はジュラコン製の外径φ6mmスペーサーで、これを厚み2mmに削り出したものを瞬間接着。プラ製ワッシャーを使えばわざわざ作らなくても良くてスマートかも。

 

 

Img_09862 減速段のEC動輪ギヤ軸を支えるのに内径φ2.5mmのボールベアリングを使用。外径φ6mm、内径2.5mm、厚み2.6mmのBBF625ZZは1個あたり¥250と高額ですが、フランジ付きなので支持板へ嵌め込んだ時にスッポ抜けず上手く固定できます。

 

Img_09872Img_09882 台車枠の材料はフリスクブラックの空きケース。板厚1mmのABS樹脂ですから加工が楽ちんなばかりでなく、角部分を上手く利用するとL字構造が利用できるのもいいですね。台車回転中心ピンが通るφ6mmの大穴は小径ドリルで下穴を開けてからリーマーで慎重に拡大するとバリや歪みなく綺麗に作れます。ちなみに丸ヤスリではここまでの精度は出せません。角穴の方はモーターの落とし込み用に形成したもので、重心をなるべく下げる目的で。
 台車のピボット集電端子から上がってきたリッツ線はソケットを経由してモーターへ結線。出所は丸ピンICソケットを分解したもの。接続に必要な部分以外を切り落として半田付けすれば可成り小型化できます。車両間の通電用ジャンパ連結器にも応用できそう。

 

 

2号機のお知らせ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 試作機を完成させてもいないのにもう2号機の製作に取り掛かっていたりするので、その様子を記載しておこうかと。

 

 

 

Img_09892

 

Img_09902Img_09912 試作機ではKATOのEC用DT22を使っていて2号機はDT33にする予定だったのに、訳あってまたもやDT22を使ったりして。写真は、台車枠に側板を取り付けていないからモーターの取付け位置が良く判る構図。
 台車回転中心ピンは元のφ4mmを除去しφ6mmに作り変えているのは試作機の時と同じで、なかなか別な方法を試したりする冒険が出来ません。TOMIX製M-9モーターの両軸はそのままではユニバーサルジョイントが組み込めないので、ジョイントパーツを噛ませるギリギリの長さ2mmまでこの後短縮します。あまり見ないで欲しいんです、台車枠の表面は加工の際に使ったケガキ線でいっぱい。

 

 

Img_09922 フリスクブラックの空きケースを加工して作る台車枠の情報。側板も含めて全て蓋側のケースから削り出せます。台車枠へ側板を立てて綺麗に接着するため、フリスクケースの角を積極的に利用して平滑面を生かせば組み上がりに隙間を生じません。

 

 

 

Img_09962Img_09982 写真では急に組立が進んでいます。側板を取り付け、減速段を組み込み、モーター軸を切断短縮化し、ジョイントを嵌め込んで・・・。
 上図の様にユニバーサルジョイントを使ったことで、ここまで台車を回転させてもスムーズに動力が伝わります。TOMIXのスーパーミニカーブレールC103でも余裕を持って走行でき、それよりもさらに急なカーブレールでも大丈夫っぽい?

 

 

 

Img_10002_2 まだ完全に仕上がってはいませんけど折角なので試作機と並べて記念撮影。動力台車の端にカプラーを取り付けねばならないのですけど、試作機よりも先に弐号機のほうでKATOカプラーN用の取付け台座を作り込んでます。減速段のギヤと接触しない様に設置するのが一苦労でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

※改造や製作は各人の判断にて行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなく。

 

 

【こちらもご参考に】

 片軸モーターを鉄道模型用に両軸化する改造No.2(2019年1月21日公開)
Img_33082

 第116呟【TOMIX M-13モーターを分解する】(2019年12月14日:公開) Img_32403

 第115呟【キヤノンモーターEN22を分解する】(2019年6月9日:公開)
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 片軸モーターを鉄道模型用に両軸化する改造No.1(2018年8月7日公開)Img_19502

 第110呟【KATOとTOMIXとGREENMAXとCANONとワールド工芸のコアレスモーター分解】(2019/05/26追記)Img_18952Img_18972

 第107呟【Nゲージの動力に使えるモーターの分解】(2018/6/17:コイル結線方法)Img_17662

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フリスク鉄道模型用PWMパワーパックの製作No.2(2016/10/11完成)Img_08471

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鉄道模型用315MHz帯4chリモコンの15ch拡張化改造

 

第74呟【コアレスモーターM716PA-10は動力台車に使えるか】

 

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Bトレインショーティー改造報告No.1【DE10からDD13を作る試み】

 

アルナイン真鍮平板キットへのめっき処理試作

 

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