カテゴリー「化学屋のキケンな日々」の122件の記事

2021年8月31日 (火曜日)

第120呟【電池式噴霧器のギヤポンプ】(2021年8月31日:公開)

第120呟【電池式噴霧器のギヤポンプ】(2021年8月31日:公開)

 ここ1か月ほどのこと、ホームセンターに通って電池式の噴霧器を物色中。大好物なギヤポンプが使われてるのを知ったからで、そうなるともうダメ。狂ったように買い集めるという始末で、もう訳が判らないよ。

 とりあえずこれまでの戦果を晒しとく。

 ところでギヤポンプとは何ぞ?状態のヒト向けに説教しとくと、流体の移動手段にギヤを利用したもの、と言うことかにゃ。他にの手段としてはシリンダーやベローズ、ダイヤフラム式とか色々ある中で、当方が愛して止まないタイプは「ギヤ」そのものを使った方式なのであります。

 下の写真には白いギヤがちらちら写っていますけど、それの事じゃないんです。白いギヤはギヤポンプを駆動する為のもので、ただトルクを上げるため減速段が組んであるだけ。んじゃあポンプはどこぞ?というと、ベージュ色のハウジングの中に二つが噛み合って入っていて、実は写真では見えてませんの。

 KOSHIN製(工進製)噴霧器なんだけどガーデンマスターのGT-Sシリーズの中に入っているのがこれ。
Koshin_gts_2
 上のGT-Sシリーズにはタンク容積別で2L、3L、5L用とがラインナップされ、タンク容量が違うだけでギヤポンプは同じものを使ってたりする。名称はそれぞれGT-2S、GT-3S、GT-5S。

Koshin_gths2
 上のGT-HSシリーズにもタンク容量で3LのGT-3HSと、5LのGT-5HSとがあるけども、搭載されているギヤポンプは共通のパーツを使ってる。流石にハイパワーと謳っているだけあって駆動系に伝達効率の高いヘリカルギヤを惜しげもなく使っていたりして、思わずニヤニヤしちゃった。ギヤポンプ本体は入出口のあるベージュ色のパーツの中で見えてない。圧力を増すためにモーターを強力な7.2Vタイプにしてあるから駆動ギヤにもお金掛けているらしい。

3_ssd12
 上のは藤原産業製セフティー3シリーズに使われているギヤポンプで、一番小さいタンク1L用のSSD-1に入っていたヤツ。他に容量の大きなものもあって、そちらの方も同じ部品が使われているかどうかはまだ未確認。

 今回入手したギヤポンプはいずれもメインのギヤポンプ部分を駆動するのにモーター軸ダイレクトでは無くて減速段を噛ましているからか、駆動音は結構うるさかったりする。でもメカ好きなら歯車の噛む音は嫌いじゃないよね! なんか吊り掛けモーターみたいな構成で舞い上がってしまうじゃない。

2021年4月27日 (火曜日)

★ステンレス溶接焼け取り電源装置の製作(Weld Cleaner)


★ステンレス溶接焼け取り電源装置の製作(Weld Cleaner)

 久々にちゃんとまともなモノを作った、という感じ。タカチのアルミケース(縦12cm×幅15cm×奥20cm)に把手を二本取り付けてあるから、見た目では判らないけれど重さが5kgもある筐体を楽々と持ち運べる。取付けの方向は写真の様に天面の奥行き方向にしたけれど、横向きというのもありかも知れない。ゴム足は頑丈なものを履かせてあり、5kgの重量をしっかりと支えてくれる。柔いアルミケースなので、取り落としたら簡単に凹んでしまうのは間違いないから、本当ならスチール製にしたいところ。

Ptermigan1

 上図写真の装置、正面パネルには中央にアルミ削り出しで¥1,000以上もした高級オーディオ用の黒いダイヤル(たまたま余ってたやつ)と、その下にはメイン電源スイッチ、その両脇に大き目の陸軍式ターミナルを二つ付けてる。基本的に出力極性は無いので、ステンレスの母材側と処理液を染み込ませた電極側とはどちらを繋いでも構わない様に色を統一してる。

Img_4881 Img_4882

 左上の写真は、ステンレスへTIG溶接して周辺がカラフルに焼けている様子。それを焼け取り装置で電解除去すると右上の写真に。同じ個所の処理前後ではないけれど、基本的にカラフルな焼け跡は無かったかのように除去できる。


 折角なので動画を撮ってみた。4倍速にしてるからサクサクと取れている様に見えるかもだけど、実際、本当になぞっただけで色が面白いように落ちてくれる。何なら再生速度を25%にすれば実時間になるから確認してみればいい。

 肝心な電源の内部構造と電解液の成分についてはあまりバラしたくないけれど、そこが本当に知りたい情報だと思うので少しづつ出していこうかと。

イ)先にも書いたけど電源出力に極性が無いということは直流じゃない。
ロ)電源出力は24V10Aを狙っているけれど、テスター測定では瞬間的に20A流れていることもあったね。
ハ)youtube動画を詳しく見ればわかるかもだけど、こすっている時に蒸気でステンレス表面が曇ったりする。
ニ)つまり電解によるガス発生があるのと、電解液が蒸発するくらいのジュール熱が加わってるってこと。
ホ)これらは全て溶接焼けの酸化被膜を効率的に取るためには重要な要素。
ヘ)そして電解液は電気を流しやすくするために、イオン電導性塩を溶かしこんである。

 

2020年9月20日 (日曜日)

第119呟【原子吸光分光光度計のメンテ】(2020年9月20日:公開)

第119呟【原子吸光分光光度計のメンテ】(2020年9月20日:公開)

 島津製作所製の原子吸光分光光度計は、めっき液の
金属成分や不純物の濃度を測定するのに使っています。
ここの所、鉄を測ろうとするとベースラインが不安定で
検量線を引くために標準液を吸わせてもピークが出ない
とか急にアップダウンして一定値に落ち着かないとか、
いろいろ不便になってきてフレーム燃焼用のアセチレン
を沢山使ってしまうものだから何とかしてほしいと。

 普通なら大抵は島津のメンテナンス部隊を呼び出して
クリーニングと調整を行ってもらえば楽なんだけれど、
ここは勉強ということで自分でやってみることにした。

Img_37491
 まず燃焼フレームへ試料を噴霧して送り込むチャンバ
とディスパーザーをバラしてみたところ、内部に相当な
粉状の微粒子が溜まっていて、なるほどこれがときおり
脱落してフレームに送り込まれたとき、炎色反応の色が
変化して吸光度がフラつくんだなと判ったから、徹底的
にブラシで擦って取り除いて純水洗浄とエタノール洗浄
とで掃除した。

Img_37511
 吸い込ませた試料を噴霧化するためのディスパーザー
も粉を噴いた様に汚れているので、これも徹底的に掃除。
ただ、先端についているセラミックスの玉の部分が
非常に折れやすくなっていてもの凄く神経を使ったね。

Img_37481
 そしてこれはフクザツな削り出しのミキサー部品。
これが噴霧した液体と燃焼用のアセチレンを混合する。
ここも汚れが堪っていたのでクリーニングしておいた。

 バラしたチャンバーを再び組み直してセットして
早速に鉄の試料を吸わせてみると、めちゃくちゃ綺麗な
フラットで安定した吸光度値が出てきたから、思わず
吠えたね。

「ほれみやー、汚れとったからあかんのだわ~」

 そんなこんなでしばらくは使えていたのだけれど、
今度はスズの測定をすることになった時、全く
ピークが出ないことが新たに発覚。確かにフレーム
の炎色反応で吸光されているんだけれど、ビームが
分光器まで届いていないのか、光軸がずれてしまって
いる様子。それでフレームの乗っているチェンバー
の位置を調整してみることにした。

Img_38811
 チェンバーブロックの水平と垂直方向それぞれの
調整ネジをゴリゴリと回して何とかマニュアル通り
合わせてみたところ、見事にスズでピークが出る様に
なった!そしてそれまで鉄の検量線を1~3ppmで
作れなかったのが光軸修正されたことで検出感度が
上がってやれる様になったのも良かった。前回は
チェンバー内のクリーニングは完了していたけれど
その時に位置調整まではやっていなかったから
これで完璧に直ったことになる。

「助かった~、これで島津を呼ばずに済んだわ~」

Img_38631

2020年9月19日 (土曜日)

第118呟【減圧濾過、吸引瓶を割る】(2020年9月19日:公開)

第118呟【減圧濾過、吸引瓶を割る】(2020年9月19日:公開)

Img_3992

 先々日の話。長らく放置されていためっき液が
沈殿を作ってしまい、そのままでは使えないので
濾過分離してから濃度を再調整して何とか出来た
までは良かった。後片付けで減圧濾過で使った
吸引瓶1L用の内側を洗っていた時のことでした。
先の折れ曲がった回転可能な特殊構造のブラシで
ごしごしやっていたら先端がガラスの薄いところを
突き破ってあっけなく割れてしまいました。

「ありゃ何で?、こんなにガラス薄いん?」

 吸引瓶は減圧する関係でガラスの肉厚が厚くて
頑丈に出来ていると思っていたから、まさか簡単に
こんなにあっけなく割れるとは。

 この耐圧ガラス瓶は実は外からの力には耐えられ
るように作ってあるけれど、内側からの力にはもの
すごく弱かったということ。そりゃそうだ。

 部屋の片隅に置いてあるガラス関係の廃棄物缶
にそのまま捨てると何か言われそうだったので、
粉々に砕いてからコッソリと捨てておいたけれど
ブフナーロートを支える口の部分と減圧ホースを
繋ぐ部分はガラスの厚みがハンパなく、簡単に
割れそうになかった。そこで誰かが先に割って
捨てていた3Lビーカーの破片の下に隠す様に
しておいたけれど、ガラスが透明だから丸見え。
何時か誰か気付くだろうか。これを読んでいる
人が会社にいないことを祈りつつ合掌。

 

2020年4月23日 (木曜日)

第117呟【回らなくなったビュレットのコックを外す】(2020年4月23日:公開)

 

第117呟【回らなくなったビュレットのコックを外す方法】(2020年4月23日:公開)

 さて苛性アルカリの濃度でも分析すっかな~と思って
自動ビュレットの方を見ると、コックが回らなくなって
慌てている同僚の人を発見。1Nの硫酸を入れている
だけなのにどうしてこんなにコックがガチガチになって
いるのか判らん。叩いたり抉ったり、超音波洗浄機に
突っ込んでみたりしても一向に回る気配なし。摺合せの
ガラス部分が固着してしまっている?CRC吹いても
染み込まないので意味なかったり、あれこれ試しても
回らないし外れもしない。困った困った、あんまし強く
扱っていると細い鶴首になっているガラス管を折って
しまうともう使いものにならない。修理するのも出す
のも大変だし。

Img_35801

 それでどうするか、ガラスと言うのは意外と熱で
体積が大きく変わる性質をもつ。単純に熱湯へ突っ込
んでみてもダメだった。なので一度冷やしてから暖め
ることにして、まず氷水に突っ込んでみた。単純に
冷やしても回らないけれど、その直後に熱湯へ入れて
サッと取り出したらあっけなく回って外れてくれた!
ま、これもやり過ぎると急激な熱膨張で割ってしまう
こともあるからね、ほどほどに。

 これで安心、苛性アルカリの濃度分析やれる様に
なった。固着してしまうコックの部分に固まらない
様に今度はワセリン塗っておいたし。

2019年12月14日 (土曜日)

第116呟【TOMIX M-13モーターを分解する】(2021年9月1日:追記あり)

第116呟【TOMIX M-13モーターを分解する】(2021年9月1日:追記あり)
※追記分は後ろの方に続けています。

Img_32403
 TOMIXがM-9モーターの改良版として新型のM-13モーターを発表、型番7121の
EF81ローズピンク色と、型番7122のEF81トワイライト色に搭載されたものをバラして
分解しておきましたのでご参考に。

 

Img_32293 Img_32303
 苦労してフライホイールを取り外せたのは良かったのですけど、なんと軸径がM-9モーターよりも
太くなっているじゃないですか。M-9モーターはφ1mmですけど、M-13はφ1.5mmです。
今までM-9モーター用にと集めてきた内径φ1mmのギア類やフライホイールがそのままでは嵌らない
ので大変な事です。同じく径を変える時に使うパイプとかの構成を考え直さねばならなくなって
M-13モーターを他に転用する場合には一筋縄ではいきません。

 

Img_32372 Img_32382

Img_32362 Img_32342

Img_32352 Img_32322
 M-13モーターの外寸はM-9モーターと同じなのですが、外見で明らかに異なる点は二つあって、
エンドキャップの色が青色に変わっていることと、軸径がφ1.5mmと太くなっていることです。
色違いなら間違わないでしょうけど、軸径が変わっていることはとても重要です。

 

Img_32473 Img_32493
 折角なので回転子やブラシの構造が判りやすい様に、従来品のM-9モーターも一緒にバラして
比較用に並べておきました。軸径がφ1mmからφ1.5mmと太く変わった事は先に述べましたが、
もう一箇所異なっている所があり、軸径が太くなった分だけ整流子の径もφ2.4mmからφ2.9mm
にひと回り太くなっていました。エンドキャップ内のカーボンブラシについては、同じ様に見えます。


 また、コイルと整流子との接続部分を拡大観察すると3極ある整流子の各々の極には線が2本ハンダ
付けされていることからコイル配線はデルタ結線と判りますので、コイルの結線方法はM-9モーターと
同じで変化はなかった事をお伝えしておきます。

 

Img_32552 Img_32542
 エンドキャップの色が違うのでM-9モーターとM-13モーターを間違えることは無いでしょう。
カーボンブラシの大きさや配置は同じで変わっていない様に見えますが、先にも示した整流子の径が
ひと回り大きくなったことで、カーボンブラシと整流子の接触する位置関係が少しズレると思うの
ですけれどどうなんでしょうか。

 進角/位相というパラメーターがモーターにはあるのですが、それが少し変わる様に思います。
そのことが回転数を落とし、トルクを上げている状態に変わっているのだとしたら、超低速マニア
には好都合かも知れません。高速が出なくなるのでギュンギュン回したい走り屋向きではないかも。


→参考:https://www.mabuchi-motor.co.jp/product/knowledge/performance/phase.html

 

Img_32512 Img_32502
 コイルの様子を比較すると線径に違いは無いように見えますが、巻き数は減っている様に見えます。
ただコイル抵抗を測っていない(当方では測れない)ので何とも言えませんが。M-9モーターを
使った従来動力の搭載車との比較を行っているサイトの情報では同じ電圧を掛けても低速が効くとの
ことで、回転数が落ちてトルクが増えているらしいと推測するのですが、巻き数が変わってその様に
なっているのかどうかはコイルを巻き解いて調べてみなければ判りません
 まだあまり品物が手に入りにくい状況ですのでそこまでバラすのは躊躇しますが、2020年1月
下旬に分売パーツで0616と0617が出るのでそれを買って手持ちを増やしてからでしょうか。

2021年9月1日追記~~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~~
 TOMIX分売パーツのM-13モーターで0616と0617が再販されて、新らしく
0618が発売になりました。そこで早速に仕入れてきたところです。TOMIX車両の
電気機関車でED79とかに入っています。従来M-9モーターのTYPE5に相当する
フライホイールのM-13モーター版ですね。

Img_51453

 

 

 

 




 相変わらずフライホイールがデカ過ぎです。でもM-9モーターTYPE5の方が慣性力
高い様に感じるのは気のせい? M-13は軸径と整流子径が太くなってカーボンブラシ
との摩擦力が高くなったから、惰性で回りづらくなっていると思うんだけど、さて。

※分解は各人の判断で行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなく。

 

【こちらもご参考に】

 片軸モーターを鉄道模型用に両軸化する改造No.2(2019年1月21日公開)
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鉄道模型用PWM式パワーパックの製作No.2

2019年6月 9日 (日曜日)

第115呟【キヤノンモーターEN22を分解する】(2019年6月9日:公開)

第115呟【キヤノンモーターEN22を分解する】(2019年6月9日:公開)

 ※最新情報(2019年12月15日:TOMIX M-13モーター分解記事→こちらImg_32403

 鉄道模型のNゲージで使うにはちょっと大き過ぎますけど、主にHOゲージ以上で多用するエンドウ販売のキヤノン製両軸モーターEN22シリーズを分解しておきましたのでご参考下さい。シリーズといっても[#5603 一般用/両軸]、[#5604 高速用/両軸]、[#5607 一般用・両軸/軸短]の三種類のみですけど。いづれも同じ大きさで両軸タイプなのは共通ですが、回転数の異なるものや軸の長さが違うものを敢えて取り寄せたのは、中身の整流子の様子に違いがあるかどうかを確かめたかったからです。ま、その分、購入費用だけでスゴイことになってますけど。

Img_27322 一般用/両軸

Img_27362 高速用/両軸

Img_27492 一般用・両軸/軸短

 上から一般用#5603、高速用#5604、一般用軸短#5607の外観。こうして比べてみると高速用と軸短品のシャフト長が同じなので、むしろ一般用の方が特殊品であることが判ります。なおこの長軸の断面は半月になっていてネジ止めする際に滑らない様に削ってあります。

 

Img_27332 一般用/両軸

Img_27372 高速用/両軸

Img_27502 一般用・両軸/軸短

 上から一般用#5603、高速用#5604、一般用軸短#5607の横から見た図。貼ってあるシールの内容が微妙に異なってます。長軸の一般用は”EN22”の印字がありませんけど、高速用と軸短品にはしっかり”EN22”との刻印があります。”CN22”というのは”キヤノン”から来ていて、そして”EN”は”エンドウ”から来ているのでしょうか。

 

Img_27342 一般用/両軸

Img_27382 高速用/両軸

Img_27512 一般用・両軸/軸短

 それぞれ正面から見た図。モーター取付け穴の規格は全て同じになっており、ホルダーは共通で使えるということです。

 

 Img_27352 一般用/両軸

Img_27392 高速用/両軸

Img_27522 一般用・両軸/軸短

 それぞれエンドキャップ側から見た図。シャフトの長さが同じだと見分けが付かなくなりそうで、その時は実際に通電して回転数を比較するしかなさそうです。

 

Img_27402 一般用/両軸

Img_27412 高速用/両軸

Img_27542 一般用・両軸/軸短

 マグネットハウジングの爪を起こしてエンドキャップを取り外し、中身のローターを取り出してみたところ。いずれも回転を滑らかにするためのスキュー(斜めの捻じれ)が入っており、整流子は5極であることが判ります。ちょっとした違いがあるとすれば、高速タイプのみノイズキラー用のリングバリスターが入っていない様に見えますけど気のせいでしょうか。

 

Img_27422 一般用/両軸

Img_27432 高速用/両軸

Img_27552 一般用・両軸/軸短

 バラした状態でまとめて撮影比較。エンドキャップ内にはカーボンブラシを装備している様子が伺えます。

 

Img_27462 一般用/両軸

Img_27472 高速用/両軸

Img_27562 一般用・両軸/軸短

 整流子のコンミテーター側から見た図。先ほどもちょっと触れましたが、高速タイプのみノイズキラー用のリングバリスターが付いていない様に見えます。

 

Img_27482 一般用/両軸

Img_27452 高速用/両軸

Img_27572 一般用・両軸/軸短

 整流子のコイルの様子。高速用は使っている線径が一般用より太いものを用いていることが判ります。コイル抵抗を測ってみれば明らかでしょうけど、高速用は同じ電圧を掛けても太い銅線を使っている関係で電流をより流せるため回転数が上がる理屈です。

 

※分解は各人の判断で行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなく。

 

【こちらもご参考に】

 片軸モーターを鉄道模型用に両軸化する改造No.2(2019年1月21日公開)
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Img_27422

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 Nゲージ用小型動力台車の製作No9(2018/4/6:抽出記載)Img_17442

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 Bトレインショーティー改造報告No.2【2016/11/8完成:DD51からDD16っぽいものを作る】Img_09072

 Nゲージ用貨車の製作No.1(2016/10/20完成)Img_08861

 Nゲージ用小型動力台車の製作No.6(2016/10/20完成)Img_08911

 Nゲージ用小型動力台車の製作No.3(2016/10/20改良)Img_08891

 Nゲージ用小型動力台車の製作No.5(2016/10/18完成)Img_08681

フリスク鉄道模型用PWMパワーパックの製作No.2(2016/10/11完成)Img_08471

Nゲージ用小型動力台車の製作No.4Img_07341

鉄道模型用315MHz帯4chリモコンの15ch拡張化改造

 

第74呟【コアレスモーターM716PA-10は動力台車に使えるか】

 

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Bトレインショーティー改造報告No.1【DE10からDD13を作る試み】

 

アルナイン真鍮平板キットへのめっき処理試作

 

Nゲージ用小型動力台車の製作No.1

 

Nゲージ用小型動力台車の製作No.2(12/9追加サーボ情報有り)

 

鉄道模型用PWM式パワーパックの製作No.1

 

鉄道模型用PWM式パワーパックの製作No.2

2018年12月15日 (土曜日)

第114呟【ダイソー製USBライターの分解】(2018年12月15日:公開)

第114呟【ダイソー製USBライターの分解】(2018年12月15日:公開)

 100均のダイソーで売っている¥200シリーズなUSBライター新製品は、従来品が平べったい形だったものがシリンダー形になっており、電源の電池もリチウムポリマー形からシリンダー形に変わって進化してます。

Img_20452 ひとまず2、3回の動作テストを行ってから分解です。非喫煙者なので本来の用途で使うことはないから部品取り用。筒の中央にあるスリット部分をスライドすると赤熱部が顔を出すと同時にスイッチが入って発熱する仕組みです。

Img_20472 USB充電用コネクター側にあるネジを外せばいとも簡単にバラせます。SOP-8形なチップと黄色いパッケージのシリンダー形なリチウムイオン電池が確認できます。

Img_20482 反対側には赤熱用ニクロム線ユニットと発熱用スイッチの他に、動作確認用の青チップLEDが載っています。

Img_20492 リチウムイオン電池のパッケージ側面には【75400】との印字があり、これは径がφ7.5mmで長さが40mmなサイズで、いわゆる単6形と呼ぶものに相当します。リチウムイオン電池で単6サイズなモノは初めて見ました!

Img_20502 さらにこのリチウムイオン電池の驚くべきところは、+-端子の取り出し方がまるでラジアル形な電解コンデンサーと同じ構造であること! 最初に見た時は、なぁんだスーパーキャパシター積んでるんじゃないの、と思ったけれど電圧を測ってみたら4.01Vあったからリチウムイオン電池で間違いありません。

Img_20512 【S090C】と刻印のあるSOP-8形なチップは、リチウムイオン電池の過充放電防止機能と充電制御機能の他に、タクトスイッチで赤熱用ニクロム線を高電流でスイッチングできる機能があります。元々は電子タバコのリキッド加熱用で開発したチップなのに、電子タバコでは必要ない火を着けるための電子ライターとして転用するなんて随分と皮肉なものです。

  [機能]

  ・リチウムイオン電池の過充電リミット電圧 4.2V
  ・リチウムイオン電池の過放電リミット電圧 2.7V
  ・リチウムイオン電池の充電電流 250mA
  ・赤熱用ニクロム線の最大ドライブ電流 3A
  ・通電時に確認用LED点灯機能あり

 この【75400】形の単6サイズなリチウムイオン電池を転用すれば、細身で超高輝度なスティック形LEDライトが作れそうです。その他には、フリスクの空き容器へ省スペースで空間効率よく電源を組み込めますから、色々と応用が多そうですよ。

※分解は各人の判断で行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなきよう。

2018年9月27日 (木曜日)

第113呟【HDDレコーダーRD-S503のDVDレーザー調整】(2018年9月27日:修理)

第113呟【HDDレコーダーRD-S503のDVDレーザー調整】(2018年9月27日:修理)

Img_19913 かれこれ10年以上も酷使してる東芝製HDDレコーダーのRD-S503ですけれど、DVDドライブのレーザーがヘタッてきてディスクをまともに読み込めなくなっていました。特に海外製で色素が薄くて反射率の低いメディアは認識すらしてくれません。仕方なくお高い国産製のを買っていましたが、それでも徐々に認識率は悪化し続け、レンズを磨いたりエアダスター吹いたりして誤魔化していたのがどうにもならなくなりました。

 DVDレーザーの出力が弱まってきていることは、焼き出したDVD-Rの反射率が日々薄くなるのと同時に、同心円状のシマシマになるのとで判っていたことでした。レーザー光学系の汚れ除去はやることが限られているので最後の手段、レーザー調整用の半固定抵抗VRをイジる作戦に頼らざるを得なくなり、さきほどその対策を実行しました。目標のVRは反時計回りの方向に僅か1~2度くらいの角度を回すだけです。

 結果、見事に復活。色素の薄い海外製の生DVD-Rも一発で認識したし、過去に焼いたDVD-Rで最近になって読めなくなっていた盤も一発で読見込める様になりました。これでしばらくはまた活躍してくれそうです。

※修理は各人の判断にて行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなきよう。

2018年8月17日 (金曜日)

第112呟【キャンドゥ製アナログウォッチモノトーンの改造】(2018/08/19:完成)

第112呟【キャンドゥ製アナログウォッチモノトーンの改造】(最終更新は2018年8月19日です)

 100均のキャンドゥ店で買えるアナログ針式の腕時計「アナログウォッチモノトーン」を改造して懐中時計にしちゃいます。ついでに文字盤の位置を一般品と反対方向にして、実用性に優れるナースウォッチ風にしておきました。

Img_19832 竜頭部分をガードするのとリングの取り付け用にφ2mm真鍮線で小細工して完成です。ストラップを付けたので、腰のベルトに巻きつけて早速フィールドテストでもしてみましょうか。欠点として裏ブタが外れやすいので、どこかにぶつけたら飛んで行ってしまうかもしれません、その点についてはまだ改良の余地があります。

~以下構想と、改造点についての考察~~~~~~~~~~~~~~~~

Img_19722 Img_19802  両サイドにあるバンドハンガーの部分を大胆に削り取って丸く仕上げると如何にも懐中時計っぽく見えるじゃない。さらに文字盤の方向をズラしてナースウォッチ風に仕上げておいたので、あとは竜頭の所にフックを取り付ける加工を済ませれば随分と実用的になるはず。
 切削加工の詳細について。最初はニッパーで大まかに齧り取っておき、次に中目の金属ヤスリで形を整え、最後は耐水ペーパーで仕上げます。水を垂らしながら#180→#1200→#2000と進めれ傷はキレイに消えて見た目も問題なしです。

Img_19812 Img_19822 一般的な懐中時計は竜頭を上にした時、文字盤が読みやすい様な方向になっています。ナースウォッチは一般品と異なり文字盤が反対になっていますけど、これは上着にぶら下げてある時計を手に取った時、文字が素早く読めるよう配慮したものです。人間工学に基づき実用性を優先して作られているモノは本当に使いやすくて助かります。

※改造は各人の判断で行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなきよう。

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