★10V1A小型整流器(可変定電圧電源装置)の製作(4/6追記)
★10V1A小型整流器(可変定電圧電源装置)の製作
筆めっきクロム厚付けで必要だったので仕上げたものです。お客さんを前にデモやる羽目になり、色々と作ってた機材の中の一つ。使い捨て注射器を転用したクロムめっき液循環送液用ポンプの、ピストン駆動に使っている無限回転式改造サーボをコントロールするもの。あ、そのうちに注射器ポンプのほうも記事にしとく。
記事書くの久しぶりすぎて忘れてるっぽい。今回はアリス・ギア・アイリスとコラボしたデスクトップアーミーサイズの”兼志谷シタラちゃん”に手伝って貰いました!(ネコミミ尻尾たまらん~)。デスクトップアーミーの大きさが判ると装置の大きさも判るってことで敢えて説明しませんので。
◆いわゆる単純なシリーズレギュレーター式の可変定電圧電源です。流石にこの大きさだとアナログメーターを二つ積めないので、デジタルパネルメーターにしています。それにしてもこのDE-2645-02(最大100V10A表示)は、このプラケースにピッタリすぎて怖いくらいなのでぜひ試してみて。
◆レギュレーターは抵抗一つで電圧を決められるLT3080ETを使っていて、可変VRに1MΩを使うと0~10Vがコントロール可能になります。
◆出力は極性反転機能を装備したかったので、2回路2接点で、中点OFFのあるトグルスイッチを使ってます。出力ターミナルは高かったけれど金メッキ品で、完成してみると黒いボディに映えて正解でした。
◆入力は12V1AのACアダプターのプラグを差し込みますが、径2.1mmDCジャックのマル信電機製MJ-14は随分長らく欠品中、仕方なくネジ止めではない嵌め込み式のMJ-60にしてます。でもこれで良かったみたい。安いし取付け簡単だし。
◆可変VRのツマミはハット型にしてこれも正解でした。>取付けネジ部分が見えるのを避けたかったし、見た目もスッキリしていて完成度が高まります。
◆定電圧回路はLT3080ETにVRの1MΩを繋ぐだけでやれますけれど、VRをゼロに絞っても電圧表示がゼロにならないんですよね。トリセツには最少負荷電流が必要と>書いてあり、数mAぐらいの負荷を常時繋いでやれば残留電圧をゼロに出来るとのことで、定電流ダイオードを噛ませてあります。色々試して10mAを2本並列にして常時20mAの負荷を流してやって漸く電圧表示をゼロにすることができたことをお伝えしておきます。
◆出力に極性反転機能を入れてあるのは、これに連続回転式改造サーボを繋いで回転方向を変えたいのと、別の装置でギヤポンプ回転方向を操作して液送方向を変える目的のためでした。中点OFFがあるのは、定電圧設定の出力を強制的に切りたいからです。極性反転スイッチと出力スイッチとを一つでやるには、ちょっと高くなるけれどこれが最適です。買うときはレバーをパチパチと切り替えてみてフィーリングの良いものを探しましょう。ちょっと触っただけでレバーが戻ってしまうようなものがあるので、確実にパチンっと切り替わるのを探していたら、千石電商で秋月電子の2倍くらい高い値段だけどイイ感じのシロモノを見つけて満足です。
◆完成後、モーターなどを用途として使って極性反転していると、逆起電圧がデジタルパネルメーターに流れ込んで壊れたことがありましたので、逆起電圧吸収用のショットキーバリアダイオードSBM1045VSSを入れてあります。これを対策してからとても大人しくなったことをお伝えしておきます。これのお陰で鉄道模型用パワーパックとしても十分に使えてます。
◆なお、レギュレーター素子のLT3080ETは最大電流が1.1Aを越えて放熱できなくなると自動的に出力を落として焼損するのを防ぐサーマルプロテクト機能が付いています。放熱しないとすぐにこの機能が働いて出力が思ったように出ませんので、ケース裏側に同寸法の放熱板を貼り付けてあります。しかしこのスタイル、どうして今まで気が付かんかったかな~、実際にやってみると実にシックリ来るし、熱が溜まってきたら浅く水を張った皿の上にそのまま置くと水冷式になるのよね~。これ既に実証済み。
◆さてさてこのタイプ、既に3台作って大阪営業所に2台を納品し、自分の実験用に1台残しておいて、4台目以降を作る時の見本にします。部品は4台分を確保してあり、時間が出来れば少しづつ増やしていこうと思っているんだけれど、それを組み立てる時間がなくてお手上げ。なんせ次から次から次から次から営業が仕事持ってくるんだもの、いつまでたっても終りゃしない。
~2022年4月6日の追記~~~~~~~~~~
この記事で使っている可変電圧レギュレーターのLT3080って知らない間に秋月で買えなくなってるじゃないの。¥250で買えた時代は何時の事やら...。次回入荷分いつになるか判らないけど¥600とは!これなら3AタイプのLT3083買った方がマシ?ってあれれ、こっちも高くなったなぁこんなに高かったっけ。
LT3080買えなくなったから仕方なくLT3083買って3個パラレル接続にして0~9Aまで調整できる定電流電源装置作ったからそのうちにまたお披露目、できればいいなぁ。ちなみにそれはハルセル用電源で、0.5A、1A、1.5A、2Aが定電流で出せれば良いのです。電圧は0~10Vの範囲があれば大抵は事足りる。前にアナログメーター式の整流器作った以来。
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