« 2018年10月 | トップページ | 2018年12月 »

2018年11月の1件の記事

2018年11月 1日 (木曜日)

100均ライト改造報告No.29【クリップ式自撮りライト】(2019/2/6:キャンドゥで同等品が出た)

最終更新は2019年2月6日です。(キャンドゥで同等品が出た)→追記は後ろに。

 100均店のダイソーやセリアで売られているスマホ用のグリーンオーナメント製クリップ式自撮りライトを分解・解析します。LEDの点灯制御回路にPIC12シリーズらしきワンチップマイコンを搭載しており、これを他のライトへ移植すれば3段階調光式が簡単にやれると思ってのことです。

Sdim09833 シルフィー04偵察型スカウト「ずいぶん大きなレドームね、これ使ったら通信環境が劇的に改善するかも」

                                   from:デスクトップアーミー シルフィーシリーズ

 クロヤマネ子「残念ながらそんな機能なくて、ただの自撮り用LEDライトらしいです」

~以下、分解と解析です。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

Img_20112 電源にLR41形ボタン電池を3個直列で使うタイプのLEDライトです。LEDの点灯制御は3段階PWM調光式で、PIC12シリーズらしきワンチップマイコンを使っている様です。

Img_20122 発光面にはSMD形のチップLEDが9個付いており、電流はそんなに流れていないはずですがそこそこ明るいです。

Img_20133 回路図を書くため、一度パーツを全部外して配線パターンを読みます。チップ抵抗は4個、チップコンデンサー、制御チップ、タクトスイッチがそれぞれ一個づつ付いています。ボタン電池のプラス接点側にはバネがハンダ付けしてある他、マイナス接点側は基板の長穴スルホールメッキ面を削り出したものとなっており興味深い構成です。

Img_20142 制御チップは外観上ではPIC12シリーズではないかと推測しますけど、何もマーキングが無いためサッパリ判りません。

Img_20152 裏面にはマーキングがあって、全く意味不明です。恐らくはユーザー別プログラムの書き込みロット番号なのだろうと思います。

Img_20162 [A2SHB]とマーキングしてあるチップの正体は[Si2302]で、NchなMOSFETでした。今までトランジスター駆動が多かった100均製ですが、MOSFETを搭載しているのは初めて見ました。

Selfled_circuit 一応回路図はこんな風になってます。メイン制御チップの電源のつなぎ方において、1ピン→VDD(+)、8ピン→VSS(-)となっていること、タクトスイッチ入力の2ピン→GP5?、LED駆動出力の7ピン→GP0?であれば、ズバリPIC12シリーズなんですけれど。

~2019年2月6日の追記情報(キャンドゥで同等品が出た)~~~~~~~~~

 先にセリア店やダイソー店で販売していたグリーンオーナメント製クリップ式自撮りライトですけど、最近になってキャンドゥ店でもソックリ品が買えるようになりました。同等品の可能性を確かめるため分解して確認です。

Img_22701 左が先に出たグリーンオーナメント製で、右はキャンドゥ店で最近になって販売しているNikkan製ソックリ品です。

Img_22781 仕様や点灯制御はどちらも3段階調光式で、3秒長押しによる点滅機能があるのも同じです。

Img_22802 バラして基板を比較すると、これは同等品というより同一品ですね、【GC-00157】とマーキングしてあるのも同じです。

Img_22812 LED配置もパターンも全く同じ。キャンドゥ店のNikkan製はグリーンオーナメント製と供給ルートが違うだけなのか、どちらかのOEMなのか、そんなところでしょう。機能的にも変わらないので、部品取りにするならどちらの機種でもOK。電気特性は確認していないけれど、まさかプログラムが更新してあるなんてことはないよね? 待機電流対策しているとかだと面白いんだけど。

※分解は各人の判断で行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなきよう。

« 2018年10月 | トップページ | 2018年12月 »

2022年10月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
フォト
無料ブログはココログ