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2018年10月の2件の記事

2018年10月21日 (日曜日)

100均ライト改造報告No.28【明るいランチャーライト メタリック改】(2018/12/11:スナップリングプライヤー自作)

最終更新は2018年12月11日です。(スナップリングプライヤー自作)

 グリーンオーナメント製ランチャー系LEDライトの最終進化形態とも言えそうな出来栄えの【明るいランチャーライト メタリック】ですけど、残念なことに分解して判ったことはパワーLEDに電流制限抵抗が入っておらず、新品の単4形アルカリマンガン電池を使った場合でLED電流が600mAを越えてくること。その代わり明るいのは良いのですが、電池の消耗が激しくてすぐに暗くなるし長持ちしません。そこでAMC7135チップによる350mA定電流化改造を施すことにしました。

Sdim10043  桜ノ宮苺香「これは何ですか? まだ全然改造してないんじゃないですか?? 遅すぎですね」(←ドSモード)

                                           from:ブレンド・S

  クロヤマネ子「いや~見た目は変わんないんですけどねぇ、中身はちょっといじってますが...」(←M気あり)

Sdim10133  桜ノ宮苺香「なぁんだ、ちゃんと改造用のパーツあるんじゃないですか。さっさと作って下さいっ」(←天然S)

                                          from:ブレンド・S

  クロヤマネ子「CREEチップXP-Gや専用コリメーターの他にCGR18650EAなんかを用意してますんで」

~ここからが改造?の本編です。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

Img_20012 このランチャーライトを破壊せず上手く分解できた人はいるのでしょうか。コリメーターレンズは結構な圧力で押し込まれているので筒の内側から叩き出す旧来の方法が使えれば良いのですけど、今回のこれはLED基板を破壊しそうな気配がします。仕方なく本体をバラさず、パワーLED基板にも手を加えない方法を考えるしかありません。

Img_20022 そして考えたのがこの方法で、単4形電池3本直列電池BOXに350mA定電流チップのAMC7135を組み込んでしまえばいいじゃない。さて何処に組み込んだでしょうか。

Img_20033 正解は【電池ケースの向き】シールの裏側でした。SOT89形なAMC7135チップと配線のスズめっき線が入るスペースを彫り込んで埋め込む形にしたので、飛び出しも無くなってケースへ電池BOXを入れる際に閊えることはありません。

Img_20043 350mA定電流チップのAMC7135を裏側にして3本の配線を取り回しています。VDD端子は電池のプラス4.5V端子に、GND端子は電池BOXマイナス端子から切り離した電池マイナス端子に、そしてOUT端子は電池マイナス端子から切り離した電池BOXマイナス端子にそれぞれ繋がっています。

~2018年10月27日:追記(単4形3本直列電池BOXの改造結線図)~~~

cell_box.jpg 標準な単4形3本直列電池BOXの接点構造は上図の様になっています。これに細工してAMC7135を繋げるように改造します。

Cell_box_with_amc7135 上図が電池BOXへAMC7135を組み込む時の結線図で、一部の端子を切断する加工が必要です。具体的には電池マイナス端子と電池BOXのマイナス端子との間を切断しなければなりません。

350ma_amc7135 ひしゃげた様な変な図になっていましたが、結線の様子は上図を見て頂ければ文章で説明するより一目瞭然かと思います。本体には全く手を加えず電池BOX側に350mA定電流チップを組み込むことで、お手軽に350mA定電流化が達成できます。パワーLEDとコリメーターのお陰で350mAでも十分に明るく、電流を減らした分だけ電池の持ちも良くなるので、これで漸く実用的になったかと思います。

~2018年11月10日:本体の改造予定など。~~~~~~~~~~~~~~

 苺香さんのとのやりとりで出てきた改造パーツですけど、パワーLEDは2.95Vと低VfなCREEチップXP-G放熱板付き(秋月電子で¥200)を、コリメーターはエルパラ取り扱いの照射半値角10度な専用品(系列店で¥100)を、電源にはリチウムイオン電池のCGR18650EA(ジャンク品)を検討中で、点灯制御にはクリップ式自撮りライトのPIC12シリーズ?を搭載しようかと考えています。

Mod_idea 上図は、元のコリメーター、パワーLED基板、スナップリング、テールスイッチを取り除き、アルミ筺体だけを利用する場合の改造案。最適なコリメーターとパワーLEDとを選定すれば元ライトよりも占有長を短く出来て、18650形電池が余裕で入る。

Mod_idea_ver2 上図は、元ライトのテールスイッチのみ取り除いて他全部を利用する案。これでもギリギリではあるけど18650形電池は入る。テールスイッチのゴムカバーがあった位置へ新たにスイッチを組み込むことになるが、これもギリギリになるかも知れない。

~2018年12月11日:スナップリングプライヤーの自作など。~~~~~~~ 

Img_20442 明るいランチャーライト メタリックに使っているスナップリングを上手く外したくて、100均で買えるハサミの先端を削り出して作ってみました。コメント欄の[うさぎ鍋3号]さんから頂いた情報に基づいて真似してみましたが、想像以上に上手くいきました。専用のプライヤーを買わなくても済んだので大助かりです。
 ステンレス製なハサミの先端をスナップリングの穴径に合わせて上手く削れるかどうか、同じ100均でダイヤモンドヤスリを買って試してみましたがバッチリOKでした。

Img_20432 これでコリメータレンズを破壊せずともLED基板がお手軽に取り外せます。またバラしたLED基板を再び装着し、スナップリングを噛ませて元に戻すことも出来るようになりました。これなら[うさぎ鍋3号]さんに先を越された【紫外線LED入替機】が早々に後追いできそうでオモシロイことになってきました。

【過去のランチャー系改造品】

 100均ライト改造報告No.28【明るいランチャーライト メタリック】(2018/10/21:350mA定電流改造)Img_20012

 100均ライト改造報告No.22-4【2018/3/31公開:ランチャーライトV9高輝度改造・改四式】Img_17362

 100均ライト改造報告No.22-3【11/20改良:ランチャーライトV9高輝度化・改三式】Img_09462

 100均ライト改造報告No.22-2【11/18公開:ランチャーライトV9高輝度化・改二式】Img_09292

 100均ライト改造報告No.22【11/18公開:ランチャーライトV9高輝度改造品】Img_09442_2

 100均ライト改造報告No.6-2(計画案件)Cr2032x7x2_3

 100均ライト改造報告No.6【ランチャー9(改)126ルーメンで3000Lux@1m】060500041

※改造は各人の判断で行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなきよう。

2018年10月14日 (日曜日)

100均ライト改造報告No.27【COBホルダーライト改造】(2020/3/20:旧製品の他チップ移植による改造)

 最終更新は2020年3月20日です。
(旧製品における他チップ移植による改造情報のみ)

※なお本記事よりも簡単にやる方法は下記を辿ってください。
 100均ライト改造報告No.27-2【COBホルダーライト改造】(2020/3/20:旧製品の回路改造詳細のみ)

※それと[COBホルダーライト]に新バージョンが現れて、COBモジュールと
 昇圧回路とが一体化した構造になりました。個別パーツは異なりますが、
 待機電流を完全キャンセルできる改造はNo.27-2と同じ要領でやれます。
 100均ライト改造報告No.27-3【COBホルダーライト改造】(2020/3/22:新バージョンの回路改造詳細~こちらに 移転)

 

こちらは他チップを組み合わせる待機電流キャンセル改造のご紹介です。以下参照ください。

 

Sdim09712    バーゼラルド「この中に入ってるキラキラなパーツだけでいいからちょうだい!」
       スティ子「またそんな得体のしれないモノを。何処で拾ってくんのよ」

 

 

 

Sdim09792    バーゼラルド「うわ~! これって新しいウェポンなのかなー! あおは知ってる?」
      源内あお「うん?知らないよ、でもそれってLEDライトなんじゃないの?」
      スティ子「なんか・・・、光る棺桶ね。」

                          from:デスクトップアーミー フレームアームズ・ガール

 

 

 

 

 

 

 

Img_20063 改造を施した元基板は所定の位置へ装着しつつ、新たに点灯制御回路基板を隙間に押し込んでいます。

 

Img_20073 元基板からは元々付いていた点灯制御チップFM2819(819Lと表示の)を取り外してあり、その代わりに新たな点灯制御回路を別基板に組んで搭載します。

 

Img_20083 点灯制御チップFM2819を外した後、一部のパターンをメッキ線でショートして使いまわします。またCX2603からLED+への出力に入っているチップ抵抗の1Ωも取り外してショートしておきます。

 

Img_20103 新たに組んだ点灯制御回路基板は、元基板と電池BOXとの間にある隙間へ余裕で入ります。この構成で、タクトスイッチを押す度にCOBモジュールの点灯/消灯がオルタネート動作で実現出来ました。昇圧チップのCX2603は新たに組んだ点灯制御回路の後段に入れているのでLED消灯時は消費電力ゼロになっています。

 

 これでようやくまともに使えるLEDライトになりました。なお、今回の改造機ではLEDのCOBモジュールに100mAちょっと流れていることを確認しています。その時の電源電池側電流は350~400mAですから、900mAhな容量の単4形ニッケル水素電池を使った場合では2時間ちょっとは連続で使えるものと推測します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~以下は改造前の分解と解析作業~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 100均ダイソー店で販売のグリーンオーナメント製COBホルダーライトを改造するにあたり、ひとまず分解・解析しておきました。既出のCOBミニライトを少し長くしてモジュールのLED数を10個に増やした上位機という感じ。

 

 

 

Img_19972 既出のCOBミニライトよりも少し長くなった代わりにモジュールのLED数が6個から10個に増えていて、さらに電源がCR2032から単4形一本仕様になったCOBホルダーライト。常点灯、PWM25%点灯、8Hz点滅、SOS送出などの点灯制御が可能なチップを持つ他に、1.5Vを5Vに昇圧するチップをも併せ持った欲張りさんです。

 

Img_19922 左側のガラエポ基板が点灯制御&昇圧回路基板で、中央の黄色いのが10LEDモジュール。随分と本格的な造りですねぇ。

 

Img_19933Img_19963 点灯制御&昇圧回路基板を解析していきます。二つのメインチップには型番がマーキングしてあり、ネット上で検索すれば正体が判ります。昇圧回路はチップとコイルだけの最小構成。部品を全部外してパターン配線を読んでから回路図に書き起こしますけど、完全にバラすほどのことでも無かったかも。

 

Img_19942Img_19952 点灯制御チップには【819L】とマーキングしてあり、ネット検索してみると【FM2819】らしいです。それと昇圧チップには【2603】とマーキングがあり、これもネット検索すると【CX2603】と判りました。それぞれの諸元について以下に記載しておきます。

 

 【FM2819(819Lとマーキング)の諸元】

 

  a)電源電圧範囲 2.5~4.5V

 

  b)LEDドライブ電流 2.4A

 

  c)ドライブ内部抵抗 0.11Ω

 

  d)点滅点灯時周期 8Hz

 

 【CX2603(2603とマーキング)の諸元】

 

  e)電源電圧範囲 0.7~1.8V

 

  f)昇圧出力電圧 5V

 

  g)昇圧出力電流 200mA

 

  h)発振周波数 120kHz

 

 回路上では、1.5Vの単4形電池電圧をCX2603で5Vまで昇圧し、それを点灯制御チップのFM2819に加えています。昇圧回路は電源電池と直結してあるため、電池を入れると同時に昇圧動作を開始し、LEDを点灯しない場合は間欠発振して昇圧動作自身の消費電流を抑えている様です。ただ完全停止ではないのである程度の待機電流が流れており、これが結構大きいらしく(常連コメンテーター[mytoshi]さん情報)結構バカにならない様です。なおこれの検証は、AMラジオのバーアンテナに近づければ、ヂヂヂヂッと発振音が聴こえるので誰でも判ります。

 

 ちょっと残念な仕様を何とかしたいと考えて、点灯制御回路の後に昇圧回路を入れれば済む話では?と思うのですけど、件の点灯制御チップは2.5Vからの動作電圧となっており、単4形電池1本の電圧1.5Vではどうしようもないのであります。

 

~2018年10月14日:追記(点灯制御系の改良)~~~~~~~~~~~~

 

 点灯制御回路の前に入っている昇圧回路は電源電池に直結してあるため、後段の点灯制御回路側で消灯状態にしていても常に間欠発振動作の待機電流が流れてしまっており、使っていない間に電池が無くなってしまうという問題があります。

 

 先日、コメントでお題を頂きました。元々の点灯モード制御回路を使わず、昇圧回路だけを使って別な手段でON/OFFをやりたいとのことで、以前から考えていたアイデアを試してみました。

 

Sdim09562  バーゼラルド「このキラキラしたパーツ、カッコイイ!貰っていってもいい?」
     スティ子「相変わらずおかしな感性ね、理解できないわ」
    源内あお「ま、それもバーゼの個性だからね、いいよ持って行って。」

                          from:デスクトップアーミー フレームアームズ・ガール

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  クロヤマネ子「・・・・・あのぉ、それ持ってかれると完成しないんですけど。」

 

Img_19983Img_19993 とりあえずの実験として、PWM25%点灯や点滅などの機能を持った元々の点灯モード制御チップは使わず、別なコントロールチップを移植して単純なON/OFFだけに限定します。改造報告No.23で使ったグリーンオーナメント製LEDミニタッチライトに搭載している点灯制御チップは、単純なON/OFFだけのコントロールで電源が1.5Vでも使えることを確認していますので、今回の改造に打って付けです。
 CX2603の昇圧回路は可成り電流を食うため、LEDミニタッチライトの点灯制御チップだけでは十分な電流を制御出来ません。そこでPchパワーMOSFETのDMG3415Uを噛ませてFETスイッチを構成し制御します。LEDミニタッチライトのタクトスイッチを押す度にON/OFFが入れ替わるオルタネート出力がMOSFETスイッチをコントロールし、後段のCX2603昇圧回路の動作をON/OFFする仕組みです。

 

~2018年10月21日:追記(改造回路図の記載)~~~~~~~~~~~~

 

 動作検証のとれた回路図を記載しておきます。

 

Mod_circuit

 

 

 

 回路図左半分のON/OFFチップ、1.0μF、4.7kΩはLEDミニタッチライトからの転用ですが、Pch-MOSFETのDMG3415Uと100kΩは別途用意する必要があります。SWと回路図右半分のCX2603、10μH、8.2μF、LEDモジュールはCOBホルダーライトのものをそのまま使います。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

※分解と改造は各人の判断で行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなきよう。

 

 

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