« 100均ライト改造報告No.22-4【2018/3/31公開:ランチャーライトV9高輝度改造・改四式】 | トップページ | Nゲージ用小型動力台車の製作No.9(2018/4/6:抽出記載) »

2018年4月 1日 (日曜日)

Bトレインショーティー改造報告No.5【2018/4/5完成:EF210の動力化】

 ※最新情報(2019年12月15日:TOMIX M-13モーター分解記事→こちらImg_32403

 BトレのEF210-100番台を動力化するにあたり、見た目のリアルっぽさを追求しつつ走行も可能な足回りを製作してみました。KATO製DF200が履いているFDT100動力台車を利用すると見た目イメージの違和感が無く、モーターやギヤ等の動力組み込みもギリギリで構築出来たのでお披露目します。

 

Img_17572

 

Img_17582 中央JRFマークの傍らに『桃太郎』マークのあるEF210-100番台の中でも108号機まではシングルアームパンタグラフではなく、数少ない下枠交差型を乗っけているのでそれを狙ったという事にしておきます。
 DF200が履いているFDT100は同じFD系台車でFE210が履いているFD7Eよりも動輪径が小さく軸距は短いので、FD7Eだとショーティー化したボディに収まらないところがFDT100だと気持ちいいほどピッタリ。FD系台車特有の直線的な梁のイメージを受け継いでいるので、EF210に組み合しても違和感が無くリアルっぽさを醸し出せます。

 

 

 

Img_17592 見た目イメージを優先したディスプレイ用途では全く面白くないので、ちゃんと動力組み込んで走行出来る様にしてます。TOMIX製M-9モーターを搭載してフリスクPWMパワーパック②で駆動すると超スロー走行が可能です。

 

Img_17612 FDT100動力台車を組み込んだものの台車間隔は3mmしか確保出来ませんでしたので回転は僅かですけど、一応TOMIX製C103カーブレールを走行可能であることは確認しています。当方の走行テスト路線だんご3兄弟レイアウトでも問題なくグルグル回ってくれてます。回転角度が少なくても台車間隔の狭いことが曲線レールの追従性には有利に働いてくれて助かりました。

 

~これ以降は、台車検証と製作編です。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 BトレインショーティーのEF210-100番台を動力化するにあたり、足回りに履かせる台車の選定で頭を悩ませておりましたが、いろいろと検証してみた結果は以下の通りです。なお画像については、ボディーと台車とを同縮尺で別撮りしたものの切り貼り合成写真ですのであしからず。
 Bトレを動力化するには色々な手段がありますけど、基本的にKATO製の動力台車を選定し、バンダイ製Bトレ動力ユニットやトミーテックの鉄コレ動力は使わない方針です。

 

[検証1]ED210動力台車FD7E【3034ZD1】Ef210_fd7e_2 KATO製のASSYパーツ【3034ZD1】EF210動力台車FD7Eを履かせてみたところ。いかにも電気機関車っぽい巨大な動輪の存在感がスバラシイのですけど、残念なことに軸距が長すぎてボギー台車は二つ入らないのです。この状態ではスカートに干渉しているだけでなく回転さえも出来ないから直線レールしか走れずアウト。

 

[検証2]DF200動力台車FDT100【70071ZD1】Ef210_fdt100_2 KATO製ASSYパーツ【70071ZD1】DF200動力台車FDT100を履かせてみたところ。同じFD系の軸梁式台車なので見た目ソックリなんですが、FD7Eよりも動輪径が小さくて軸距も短いのでちょうどイイ感じに違和感なく収まってます。スカートにはギリギリ閊えないし台車回転も可能なのでこれが今のところはベストかと思います。

 

[検証3]モハ102中央線動力台車DT33【4003GZD1】Ef210_dt33_2 KATO製ASSYパーツ【4003GZD1】モハ102中央線動力台車のDT33を履かせてみたところ。DT33はFDT100よりもさらに動輪径が小さく軸距も短いので、余裕で収まるばかりでなく床下機器をも突っ込める空間を確保できるのですが、車高が下がる分だけ短足に見えるのと台車形状が重々しくなって軽快感が失われているのが惜しいです。

 

[検証4]小型車両用動力ユニット通勤電車1動力台車DT33【10-105】Ef210_dt33_small_2 KATO製小型車両用動力ユニット【10-105】通勤電車1動力台車のDT33を履かせてみたところ。同じDT33ですけれど、小型車両用動力ユニットのダウンサイジング化でより小さく形作られています。でもモハ102中央線動力台車よりもさらに短足に見えるばかりでなく、色々と床下機器を突っ込まないと寂しく見えてしまうのが惜しいのですけど、そこへ中間台車を入れられる可能性の残されていることが救いでしょうか。実際、両端台車の回転や中間台車の横動をもクリアしつつ動力組み込むのは至難の業、ディスプレー用途としてはオモシロイかも。
 余談ですが、中間台車まで駆動する本格的なEF形の6軸駆動な動力ユニットはこちらで既に完成しています。ただBトレインショーティーでは長すぎて収まらないのですけど...。

 

[台車選定における考察]

 

 パッと見ではFD7Eの巨大な動輪がいかにもモモちゃん(EF210愛称『桃太郎』ね)らしくて堪らんのですが、走れなければ意味ないんで素直に諦めます。でもディスプレー用途には打って付けかも。
 楽しようと思えば、見た目の違和感には目を瞑りつつモハ102中央線動力台車DT33で手を打つかどうか。小型車両用動力ユニットを履かせている先達は多く、いまさら後追いはしたくないので多分やらないです。
 動力組むにはちょっと苦労するけれど、DF200のFDT100を使うのがイメージ崩れも少なくてちゃんと走らせられるものを組めそうだから、今後の計画はこれで行こうと思います。

 

[FDT100を使った動力ユニット製作過程]

 

 

 

Img_17442 FDT100を搭載して台車回転しつつカーブ走行も可能な動力伝達機構を割り出す作業は、ドロー系ソフト上で各パーツをあれこれ動かしながらシミュレーションで確かめました。FDT100を二つ並べてTOMIX製C103カーブレールを走行できるギリギリの台車間隔を割り出したら3mmと判りましたので、これならいける!と意気込んで一気に製作が進んで形になりました。

 

Img_17552Img_17562 上図は、TOMIX製C103カーブレール上でのFDT100動力台車の動きを示した写真で、カーブ走行時は台車梁の端(砂箱の造形部分)がちょうどぶつかる位置関係になり、本当にギリギリでした。

 

Img_17462

 

Img_17482 上図は、モーターの正面および端子側から斜めに見たもので、FDT100動力台車の端へプラ板を組み合わせて作った土台を貼り付け、その上にKATOカプラーNを直付けしている様子が判ります。

 

 

 

Img_17492

 

Img_17502 FDT100動力台車の元々のトラクションタイヤは外してしまい、DF200のASSYパーツを利用して中間台車から転用した通常車輪に入れ替えて4軸全てで集電できる様に改造しています。集電端子には柔軟なリッツ線を直接ハンダ付けし、先端へコネクターを噛ましてモーターへ接続する様にすると、台車枠と動力台車とを簡単に分割できます。

 

 

 

Img_17512

 

Img_17522 写真は、動力台車を分離した台車枠の様子です。モーターへの結線はICソケットの丸ピンを転用したコネクター式にして分割作業を容易にしています。モーター軸に刺さっているウォームギヤはモジュール0.4のものですけれど、最初アルモデルのギヤを使ったのですがウォーム溝の彫りが甘いためか台車側のウオームホイールを削ってしまうトラブルを起こし、急遽バンダイ製Bトレ専用動力ユニット3に使っている溝の深いウォームギヤを転用することとなりました。

 

 

 

Img_17542

 

Base2 台車枠は1.5mmのABSプラ板から削り出して作っています。最初はフリスクの空きケースから削り出したのですが、板厚が1mmしかないので構造が弱くてちょっと曲げただけで折れてしまったので板厚は結構重要です。FDT100動力台車の回転を支える箇所はφ11mmの円外周部なのですけど、これを台車がスムーズに摩擦なく回転できる様に削り出すのは至難の業で苦労したところです。

 

※改造は各人の判断で行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなきよう。

 

 

 

【こちらもご参考に】

 片軸モーターを鉄道模型用に両軸化する改造No.2(2019年1月21日公開)
Img_33082

 第116呟【TOMIX M-13モーターを分解する】(2019年12月14日:公開) Img_32403

 第115呟【キヤノンモーターEN22を分解する】(2019年6月9日:公開)
Img_27422

 片軸モーターを鉄道模型用に両軸化する改造No.1(2018年8月7日公開)Img_19502

 第110呟【KATOとTOMIXとGREENMAXとCANONとワールド工芸のコアレスモーター分解】(2019/05/26追記)Img_18952Img_18972

 第107呟【Nゲージの動力に使えるモーターの分解】(2018/6/17:コイル結線方法)Img_17662

 振動モーターを転用した動力台車の製作No.1(2018/6/11:製作経過)2>Img_18652

 Nゲージ用小型動力台車の製作No9(2018/4/6:抽出記載)Img_17442

 Bトレインショーティー改造報告No.5【2018/4/5完成:EF210の動力化】Img_17612

 Nゲージ用小型動力台車の製作No.8(2017/1/4発表)Img_10061

 Nゲージ用小型動力台車の製作No.7(2017/1/3抽出記載)Img_09802

 Bトレインショーティー改造報告No.4【2016/12/1製作中:ED75の電飾と動力化】Img_09772

 Bトレインショーティー改造報告No.3【2016/11/9完成:DD51からDB形入換機を作る】Img_09232

 Bトレインショーティー改造報告No.2【2016/11/8完成:DD51からDD16っぽいものを作る】Img_09072

 Nゲージ用貨車の製作No.1(2016/10/20完成)Img_08861

 Nゲージ用小型動力台車の製作No.6(2016/10/20完成)Img_08911

 Nゲージ用小型動力台車の製作No.3(2016/10/20改良)Img_08891

 Nゲージ用小型動力台車の製作No.5(2016/10/18完成)Img_08681

フリスク鉄道模型用PWMパワーパックの製作No.2(2016/10/11完成)Img_08471

Nゲージ用小型動力台車の製作No.4Img_07341

鉄道模型用315MHz帯4chリモコンの15ch拡張化改造

 

第74呟【コアレスモーターM716PA-10は動力台車に使えるか】

 

フリスク鉄道模型用PWMパワーパックの製作No.1

 

Bトレインショーティー改造報告No.1【DE10からDD13を作る試み】

 

アルナイン真鍮平板キットへのめっき処理試作

 

Nゲージ用小型動力台車の製作No.1

 

Nゲージ用小型動力台車の製作No.2(12/9追加サーボ情報有り)

 

鉄道模型用PWM式パワーパックの製作No.1

 

鉄道模型用PWM式パワーパックの製作No.2

« 100均ライト改造報告No.22-4【2018/3/31公開:ランチャーライトV9高輝度改造・改四式】 | トップページ | Nゲージ用小型動力台車の製作No.9(2018/4/6:抽出記載) »

鉄道に関するもの」カテゴリの記事

コメント

本業?の記事が連続アップされて嬉しいです。
鉄道模型とライトの記事の時にクロヤマネ子さんの文章が生き生きしているように感じるのは私だけ?

私がラジオに関してしつこくコメントするものだから引き込んでしまったような気がして申し訳なく思う時もあります。
クロヤマネ子さんの突っ込んだ回路解析にはとても助けられているのですけど。

すっかり見透かされている様で甚だ恐縮です、[mytoshi]さん。

 あれこれと手を広げ過ぎだとは思いますけれど、[mytoshi]さんに導いてもらったDSPラジオ関連は今ではプレビュー数の稼ぎ頭なので大いに助かっており、むしろこちらからお礼申し上げたいくらいですのでお気に病む必要はないことをお伝え致します。

 当ブログの三本の矢であるところの「LEDライト改造」「DSPラジオ」「Nゲージ」関連記事については鋭意追記していく所存でありますので今後とも宜しくごひいき下さいます様お願い申し上げます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 100均ライト改造報告No.22-4【2018/3/31公開:ランチャーライトV9高輝度改造・改四式】 | トップページ | Nゲージ用小型動力台車の製作No.9(2018/4/6:抽出記載) »

2022年10月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
フォト
無料ブログはココログ