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2017年11月12日 (日曜日)

第104呟【DSPラジオチップ_KT09xxシリーズのこと】(2018/1/14追記あり)

DSPラジオチップ・KT09xxシリーズのこと。

※ 最                       


  【最新の追記は2018年1月14日です。】


【KT09xxシリーズ比較表】-------------

Kt09xx_2        この表のダウンロードはこちらへ。[KT09xx.pdf (10.7K)]

【概要】---------------------

 LW/SW/AM/FMステレオDSPラジオチップのKT09XXシリーズについてまとめた比較表です、取り敢えず。
 KT0915のみLW/SWが受信できる他、全てのシリーズでAM/FMが受信できます。ただし末尾にMが付くKT0932MとKT0922MはモノラルFMであり、他シリーズはステレオFMとなってるのが注意点です。
 FMの受信感度は1.6μVEMF、AMのそれは16μVEMFであり比較的に優れているのが魅力。
 

 このシリーズには、マイコンを内蔵して初期設定を外部接続のEEPROMから読み込んで書き換える機能を持つタイプが4種類と、I2C接続で外部マイコンからコントロールするタイプが3種類あります。
 前者の、外部マイコンを使わず設定を書き込んだEEPROMのみ接続すれば希望の動作をするタイプは、KT0932M、KT9022およびKT0922M、KT9011です。
 なおEEPROMを取り付けずDSPラジオチップを単独で使用した場合は機能が限定的となり、デフォルト設定のままでは日本仕様向きでなく使いづらいため、苦労してでもEEPROMは取り付けないと宝の持ち腐れになっちゃいます。

【回路図の一例】 -----------------

Kt0922_circuit2 シリーズ一覧を眺めて比較検討した結果、KT0922に狙いを定めて検証用に組んでみた回路図がこれで、上図には幾つか工夫が施してあり以下に列記しておきます。

イ)FMアンテナはイヤフォンケーブル兼用方式にするためインダクターを幾つか入れてる。
 ただPDF資料には
、RF-GNDをAVSSとDVSSに繋ぐ様な説明があるけど、
 その方
法だと上手く受信出来ない。もちろん、資料通りRF-in端子にケーブルを数十センチ
 繋ぐだけなら高感度に受信できるけど。思考錯誤した結果、RF-GNDに10μHを
 噛ましてからAVSSとDVSSに繋ぐことで何とかなることが判った。

ロ)SPANピンで行うバンド切替は抵抗ネットワーク選択式かタクトスイッチ方式を設定で
 EEPROMに焼き込むことができ、今回は部品点数を減らすために後者を選んでる。
 前者の方式だと、ややこしい数値の抵抗器と多接点切り替えスイッチが要るので。
 (後述の2017/12/10検証で、10kΩと100kを組み合わせれば簡単にできた)

ハ)音声出力LRに入れるカップリングコンデンサーは100μFあると十分。
 47μFだと低音不足でちょっと硬い音がするけど、その辺は好みで選択すればいい。

ニ)電源には3.7Vのリチウムイオン電池を繋いでいるけど、充電直後の4.1Vだと
 チップ定格電圧上限の3.6Vを軽く超えてしまうので、平均消費電流25mAに対し
 20Ωの制限抵抗を入れて0.5Vの電圧降下を発生させることで対応した。
 アルカリマンガン電池やニッケル水素電池を2本直列にして繋ぐなら抵抗は要らない。

【動作検証中の空中配線回路?】 ----------

Sdim08723 ひとまず空中配線にて動作検証を行っているところ。ありゃりゃ、「デスクトップアーミー・轟雷」が絡まってるじゃないの。設定用のEEPROMはトライ&エラーで何回も書き直すため着脱が容易な様にソケット式にしてますが、組み込みを優先してDIP-8じゃなくてSOP-8のを買ってきたから写真の様に足を延ばして取り付けてます。まるでクモが乗っかってるみたい。

【設定用の外付けEEPROMどこいった?】------

Sdim08653 「轟雷」に浮気してたから、嫉妬したデスクトップアーミー本家の「シルフィー」に最も重要な心臓部のEEPROMを持ってかれそうになった? でも大丈夫、まだ新品が3個残ってるから新しく焼けばいいし。

【外付けEEPROM設定の一例】----------

Kt0922_eeprom_ver12_2         このHEXファイルのダウンロードはこちら。[ KT0922_ver12.hex (0.7K)]

 始めに、公式PDFファイルに記載されてる外付け設定用EEPROMのレジスター表を読み解いて焼いてみたら全く動作せずお手上げで泣きました...。
 ネット検索すると有難いことに先達の人柱情報があって、AKI-PICプログラマーのEEPROM焼き画面を残してくれていたから、そこから読み取って書き込んでみたら漸く上手く動いてくれて思わず吠えました!
 実は、公式PDFをいくら読み解いても載っていない重要なレジスター値があって、それがスッポリ抜けていたから動作しなかったのでした。
 なおaitendoからKT0922対応の焼き込み済みEEPROMが発売されており、それを買えば不明なレジスター値も書き込まれていてちゃんと動作するらしい。
 しかしそのオリジナル設定では一応動くけれどイマイチ使いづらい仕様になっていて部分的にアレンジする必要があり、以下へ具体的に変更した設定を列記しておきます。

ホ) Address 0x02 Bit3:2 FM_BAND_NUM<1:0>=10 FMバンド数を2に。

ヘ) Address 0x03 Bit15 FM_DSFTMUTE<1>=1 FMミュートを無効に。

ト) Address 0x03 Bit14 AM_DSFTMUTE<1>=1 AMミュートを無効に。

チ) Address 0x03 Bit9:8 BASE<1:0>=01 低音強調をLOWに。

リ) Address 0x04 Bit11 SFTMUTE_MD<1>=0 RSSIモード。ミュート無効なので意味ないか。

ヌ) Address 0x07 Bit14 ST_IN_EN<1>=0 モノ/ステレオはMONOレジスターで制御。

ル) Address 0x07 Bit11 DE<1>=1 デエンファシスを50μsに。

ヲ) Address 0x07 Bit5 DBLND<1>=1 モノ/ステレオのブレンドを無効に。

ワ) Address 0x07 Bit3 FAST_SEP<1>=1 高速ステレオ分離?を有効に。

カ) Address 0x23 Bit10:8 FLT_SEL<2:0>=010 AM選択度幅を3KHzに。若干音質よくなる。

ヨ) Address 0x2b Bit7:6 AM_FM_PIN<1:0> AM_FMピンを出力に。

タ) Address 0x2b Bit5:4 SPAN_PIN<1:0> SPANピンをキーコントロールモードに。

レ) Address 0x35 Bit15:8 FM3_GUARD<7:0> FMバンド3のダイヤルガード幅をゼロに。

ソ) Address 0x35 Bit7:0 FM2_GUARD<7:0> FMバンド2のダイヤルガード幅をゼロに。

ツ) Address 0x36 Bit15:8 FM1_GUARD<7:0> FMバンド1のダイヤルガード幅をゼロに。

ネ) Address 0x36 Bit7:0 AM_GUARD<7:0> AMバンドのダイヤルガード幅をゼロに。

ナ) Address 0x39 Bit11:0 FM1_LOW_CHAN<11:0> FMバンド1の下限を76MHzに。

ラ) Address 0x3a Bit11:0 FM1_CHAN_NUM<11:0> FMバンド1の上限を95MHzに。

ム) Address 0x3b Bit11:0 FM2_LOW_CHAN<11:0> FMバンド2の下限を95MHzに。

ウ) Address 0x3c Bit11:0 FM2_CHAN_NUM<11:0> FMバンド2の上限を108MHzに。

イ) Address 0x3f Bit14:0 AM_LOW_CHAN<14:0> AMバンドの下限を531KHzに。

ノ) Address 0x40 Bit11:0 AM_CHAN_NUM<11:0> AMバンドの上限を1620KHzに。

【設定変更後の仕様】---------------

 上記の設定変更を行って読み込ませた後の動作仕様について列記。

オ)AMは1バンドで531~1620KHzの9KHzステップな日本仕様。選択度幅3KHz。

ク)FMは2バンドでFM1は76~95MHz、FM2は95~108MHz。100KHzステップで
 デエンファシス50μsの日本仕様。

ヤ)ソフトミュート機能を無効にしたので非同調時のホワイトノイズは常に鳴ってる状態。
 
選局時のプツプツ音が鬱陶しかったので。 

マ)バンド選択はSPANピンで行う。タクトスイッチを押す度にAM→FM1→FM2→AMを
 繰り返す。

ケ)同調時はチューニングLEDが点灯。ステレオ受信時はさらにステレオLEDが点灯。

フ)低音増強をの設定をLOWにして音質改善。MEDやHIGHだと音割れる。

コ)ガード幅をゼロにして、ダイヤルチューニングの有効範囲をギリギリまで拡大。

エ)モノ/ステレオのブレンドを無効にしたので、FM時はノイズまみれでも無理やり
 ステレオ分離しようとする? もしかしたら聴きにくくなっただけかもしれないけど。

【EEPROM設定を応用すると?】(2017/11/13追記)

 設定を焼き込んだEEPROMを繋いでからDSPラジオチップの電源を入れ直すと、真っ先に設定内容を読み込んで処理してからラジオ機能が立ち上がります。
 ということは、色々な設定を書き込んだEEPROMを切り替えながら電源を立ち上げれば、多機能化出来るかも?と思った訳。
 例えばバンド選択をAM、FM1、FM2、FM3の4つにしておき、SPANピンのバンド選択をキーセレクト方式に設定してタクトスイッチ選局が出来る様にしてから、それぞれ同調周波数範囲を1chのみの一点に絞って設定しておくと、AM+FMで4チャンネルのプリセット選局ラジオが可能になるんです!(←確認済み)

 試してみた応用設定は以下の通り。

テ) Address 0x02 Bit3:2 FM_BAND_NUM<1:0>=11 FMバンド数を3に。

ア) Address 0x2b Bit5:4 SPAN_PIN<1:0> SPANピンをキーコントロールモードに。

サ)Address 0x39 Bit11:0 FM1_LOW_CHAN<11:0> FMバンド1の下限を80.0MHzに。

キ) Address 0x3a Bit11:0 FM1_CHAN_NUM<11:0> FMバンド1のch数を1に。

ユ) Address 0x3b Bit11:0 FM2_LOW_CHAN<11:0> FMバンド2の下限を81.3MHzに。

メ) Address 0x3c Bit11:0 FM2_CHAN_NUM<11:0> FMバンド2のch数を1に。

ミ) Address 0x3d Bit11:0 FM3_LOW_CHAN<11:0> FMバンド3の下限を82.5MHzに。

シ) Address 0x3e Bit11:0 FM3_CHAN_NUM<11:0> FMバンド3のch数を1に。

エ) Address 0x3f Bit14:0 AM_LOW_CHAN<14:0> AMバンドの下限を594KHzに。

ヒ) Address 0x40 Bit11:0 AM_CHAN_NUM<11:0> AMバンドのch数を1に。

 これを読み込ませて電源入れると、タクトスイッチを押す度にNHK東京第一、TOKYO-FM、J-WAVE、NHK東京FMがチューニングダイヤルを回さなくてもダイレクトに選局できる!
 そしてこんな感じでもっと他の局を設定しておいた別のEEPROMに切り替えながら電源入れることで、4局以上のプリセット選局システムが構築できる!
 本来なら、外部マイコン繋いでI2C接続でやれば簡単に実現出来ることだけれど、それらを使わずEEPROM切替だけでプリセット数をいくらでも増やせるのが魅力!
 ノイズ発生源となる外部マイコンを排除できる利点はあるけれど、依然としてどの局を受信しているかを示す周波数表示が出来ない点は変わらないけどね。

【受信局プリセット方式の本格検討】(2017/11/21追記)

Kt0922__6xeeprom_circuit 先週、動作確認できた同調周波数の1局固定によるプリセット化で、取りあえず手元にあるロータリースイッチに合わせて24chダイレクト選局をやってみたくなり上図のような回路を考えてみた。

 本来ならDSPラジオチップのKT9022には1個もあれば十分なところにEEPROMが6個も連なる壮絶な回路。SCL&SDA端子は6個とも共通配線にしておき、VDDのみ個別に電源を注入することで特定の設定が入ったEEPROMを一つだけ読み込める様にする仕組み。
 KT0922は電源投入初期にEEPROMの設定内容を読み取ってからラジオ動作を開始するので、別なEEPROM設定を読ませるにはKT0922自身の電源を一旦切断、再通電する必要がある。

 そこでロータリースイッチで個別に選択したEEPROM用の電源を利用し、ダイオードマトリクスを通して回収したものをKT0922へ流すことで、EEPROM選択と同時にKT0922への電源が一旦切断→再通電される予定なんだけど。

Img_16192 手元にある8ポジション6接点式のプッシュ式ロータリースイッチはノンショーティングタイプである必要があって、もしもショーティングタイプだとEEPROMの1と4は問題ないけれど2、3、5、6選択時は二つのEEPROMが同時通電されてしまって恐らくKT0922が読み込まないと考えます。 

【EEPROM切替プリセット式の動作検証】(2017/11/26追記)

 複数のEEPROMを繋いだ多局プリセット方式の回路を考えてみたけれど実際にちゃんと動作するかどうか検証するため、ひとまずEEPROMを2個だけ使って3Pスライドスイッチで切り替える8局プリセット方式を試してみました。

 結果 → 予定通りの動作を確認できました。

 ただし切り替えが上手くいかないことも何回かあり、DSPラジオチップにリセットが掛からずEEPROMを正しく読み込めないため誤動作することもありました。
 何が起こっているかというと、スイッチを切り替えた瞬間に電源パスコンへ溜まっている電荷が一旦完全に放電しないとDSPチップにリセットが掛からず、EEPROMを再読み込みしないという問題でした。
 この問題を検証するためパスコンを外して試してみたら改善することが判ったので、現在の回路から電源パスコンの挿入位置を変更する必要がありそうです。

【SPANピンのバンド切替抵抗値検証】(2017/12/10追記)

Band_select_r_for_kt0922 SPANピンによるバンド切替において、EEPROM設定でタクトスイッチ式ではなく抵抗ネットワーク切り替え式にした場合、公式デフォルト値の抵抗を探すのに苦労するかも知れません。
 ピッタリの数値がなければ合成抵抗で無理やり作り出すとかそんな面倒な事をしなければいけないものなのか気になったので、SPANピンとVSSとの間に挿入する固定抵抗をVRにしてバンド切替のしきい値を探ってみたところ上図の様な結果になりました。

a)AMはショート~38kΩの範囲。デフォルトでは30kΩだが10kΩでOK。
 (抵抗をケチってショートで済まそうとすると、SPANピンに繋がっているEEPROMの
 SDAピンをもアースしてしまい、初期設定を読み込めなくなるのでダメです。)

b)FM1は38kΩ~64kΩの範囲。デフォルトでは47kΩだが50kΩ前後でOK。

c)FM2は64kΩ~143kΩの範囲。デフォルトでは82kΩだが100kΩでOK。

d)FM3は143kΩ~オープンの範囲。デフォルトでは256kΩだがオープンでOK。

 検証の結果、わざわざE24系列の抵抗をピッタリ探さなくても、10kΩ1本と100kΩ3本あれば(そのうちの2本は並列にして50kΩを作る)事足りるということが判りましたのでご参考まで。

【24プリセット検証機の製作開始】(2017/12/16追記)

 多連装EEPROM切替方式によるAM6局およびFM18局の合計24局プリセット化を検証するため、本格的に試験機を作り始めました。

Img_16552Img_16572 今回は配線が大変なことになるのでケーブル空中結線は止めてちゃんと基板に組んでみることにします。まだ製作途中ですけれども既にスズめっき空中配線がスゴイことになってきました。

【24プリセット検証機の製作開始】(2017/12/17追記)

Img_16592 さらに配線を進めたところです。写真上で文字を入れている箇所を迂回する様な配線にしていますけれども、これには理由があって後々にコンパレータ―のLM339とエクスクルーシブORの74HC86とを搭載する予定だからです。EEPROMの選択切替配線にはカラーコードに沿ったケーブルを使って、1→茶、2→赤、3→橙、4→黄、5→緑、6→青にしてみました。

 ひとまずここまで、あとは設定を焼いたEEPROMを載せれば動作が出来る段階まで来ました。さて無事に動作するでしょうか、何処か配線を間違えていたら直すのが大変そうです。

【1個のEEPROMで8局プリセットが可能に!】(2018/1/14追記)

 今までやってきたEEPROMの設定では1個のEEPROMでAM×1局とFM×3局の計4局分しかプリセット出来ませんでした。これはCHピンに繋いでいるVRがどんな値でも強制的に1chしか受信しない様にする設定にしていたからです。

 CHピンにおけるチューニングの仕組みを応用して、CHピンの上限と下限とを強制的に3PスイッチでVDDとGNDとに繋ぐ様に配線すれば上限で1局、下限で1局の計2局分が1バンド内でプリセット出来ます。AMは1バンドなので2局、FMは3バンドあるので6局、併せて8局分のプリセットが可能になるという理屈です。

e) Address 0x02 Bit3:2 FM_BAND_NUM<1:0>=11 FMバンド数を3に。

f) Address 0x2b Bit5:4 SPAN_PIN<1:0> SPANピンをキーコントロールモードに。

g)Address 0x39 Bit11:0 FM1_LOW_CHAN<11:0> FMバンド1の下限を78.0MHzに。
 →バンドFM1選択しCHピン=GNDにすれば78.0MHzの”bay-fm”を受信。

h) Address 0x3a Bit11:0 FM1_CHAN_NUM<11:0> FMバンド1のch数を15に。
 →バンドFM1選択しCHピン=VDDにすれば、
  (78.0MHz+100kHz×15ch)=79.5MHzの”NACK5”を受信。

i) Address 0x3b Bit11:0 FM2_LOW_CHAN<11:0> FMバンド2の下限を80.0MHzに。
 →バンドFM2選択しCHピン=GNDにすれば80.0MHzの”東京FM”を受信。

j) Address 0x3c Bit11:0 FM2_CHAN_NUM<11:0> FMバンド2のch数を13に。
 →バンドFM2選択しCHピン=VDDにすれば、
  (80.0MHz+100kHz×13ch)=81.3MHzの”J-WAVE”を受信。

k) Address 0x3d Bit11:0 FM3_LOW_CHAN<11:0> FMバンド3の下限を82.5MHzに。
 →バンドFM3選択しCHピン=GNDにすれば82.5MHzの”NHK東京FM”を受信。

l) Address 0x3e Bit11:0 FM3_CHAN_NUM<11:0> FMバンド3のch数を72に。
 →バンドFM3選択しCHピン=VDDにすれば、
  (82.5MHz+100kHz×72ch)=89.7MHzの”Inter-FM”を受信。

m) Address 0x3f Bit14:0 AM_LOW_CHAN<14:0> AMバンドの下限を594kHzに。
 →バンドAMを選択しCHピン=GNDにすれば594kHzの”NHK東京第一”を受信。

n) Address 0x40 Bit11:0 AM_CHAN_NUM<11:0> AMバンドのch数を24に。
 →バンドAMを選択しCHピン=VDDにすれば、
  (594kHz+9kHz×24ch)=810kHzの”AFN東京(和光)”を受信。

o)ダイヤルガード関連を全てゼロに。

p)AM、FM1~3のバンドガード関連も全てゼロに。

 この設定変更で無事に完全動作が確認でき、まさか1個のEEPROMだけで8局もプリセット可能になるとは思いませんでした。これだと別に検証している6連装EEPROM切替式24プリセット機が3Pスイッチ追加で48プリセット機に化けるということになり、訳が判らなくなりそうです。

 EEPROM1個あたりAM2局とFM6局がプリセット出来るので普段使いなら十分かと思います。aitendoで近頃発売になったSOP-8用のフラッシュソケットを使えば、エリアごとのプリセット局を書き込んだEEPROMに適宜入れ替えることで即対応出来たりしてオモシロイかも。

※製作は各人の判断にて行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなきよう。

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コメント

凄く濃い内容で読み砕くのに苦労しています。

EEPROM三個切替えれば…など妄想しますが、KT09xxシリーズ、私にはとても使いこなせそうにありません。

この記事は「呟き」では勿体ないです。他のノウハウも集合させて「DSPラジオ自作及び改造で知りたい情報」として出して欲しいと思っています!


私の方のLEDライト改造案は、先日購入したライトを使用して
(1)
タマゴを潰したような丸七製「LEDクリップライト」には、回路はそのままで、自転車用リアライトから取り外した5φ赤色LED2本直列(先端のレンズを切り取って広角化)を入れたいと思っています。
又、電源CR1220x2では容量少ないので、3LEDソーラーキーライトのインチキだった電池CR2016x2直列を入れます。何せ10個もありますから。

(2)
もう一つは、丸七製「2LEDソーラーキーチェーンライト」を使い、側面へ「COBミニライト」のアルミ基板LEDを取り付けてランタン風に、そして、青白くて暗めな2LEDは3LEDソーラーキーライトの明るいLEDx3個に入れ替える予定です。80mA程度で点灯させる予定。

ケースの側面寸法はCOB-LEDの幅に近いのでアルミの一部を1mmずつ削り細くする必要があります。COBミニライトの調光基板も流用します。
又、ストラップ固定部分を切り取ってLED切り替え用スライドスイッチつけます。
NiMHは当面40mAhのままですが、そのうち80mAhに交換します。

( '-')お久しぶりです、[mytoshi]さん。いつもコメント有難うございます。

 記事のカテゴリーに関するご提案、参考にします。KT0922でちゃんとしたDSPラジオを作ってから再度まとめ直すつもりでいました。勢いでデータ開示してみたものの文章ばかりで判りづらいので、今後は適度に絵図を差し挟んで説明できたらと考えています。

 グリーンオーナメントの11月新製品にLEDライト関連が無くてガッカリしている今日この頃、不発ばかりで改造魂に火が着く様な製品に出会えていません。そんな中、いつも明確で具体的なLEDライト改造案を発信し続けている[mytoshi]さんには頭が下がります。

 この前買ってみた丸七製反射板付きLEDフラッシュライトですけど、反射板をプラ平板に入れ替えてBOX化したものへDSPラジオを入れてみようかなどと考えたりしており、依然として高輝度LEDライトに化ける様子がなく悪い癖です。

> 明確で具体的なLEDライト改造案を発信

私がLEDライトを検索するためヤフー天気予報の広告欄にCOB型LED2WAYライトやCOBハイパーライトが表示されるので真似しただけです。

全部百均ライトの部品で組みますので不動在庫減らしと頭の体操にも役立ちます。
「俺のはソーラー付いてるしライトとランタン選択して調光出来るぞ!」と優越感に浸ってみたり…
太陽が出ていないときはLEDライトでLEDライトを充電するという奇行に?


ところで、
節電を気にして白熱電球を最近ようやくダイソーのLED電球に交換しました。
それに刺激されて電力測定装置を購入しました。
当初、エコキーパーEC-05EBが候補でしたが、バックライト無し、コンセント直付けが気に入りません。

「デジタルACメーター 4in1 AC 80-260V 20A」を見つけたので早速購入。ホームセンターで延長ケーブル(3口)購入して途中へ入れました。0.01Aから計測出来ます。電圧、電流、電力、積算電力を同時に表示でき、バックライト入切可能で気に入りました。そのうちにケースへ入れて念のためヒューズを付ける予定です。

( '-')...不動在庫は当方も大量に抱えており何とかしたいです。

 DSPラジオに現を抜かしているからLEDライト改造が停滞してしまって一向に製作が進まないから在庫も減らずアイデアも湧いてこないというデフレスパイラルに陥っています。

 DSPラジオはSi4831-B30の検証で最後にしようと思っており、あとはKT0922+多連装EEPROM版をいじるかどうかですので、再びLEDライト改造に目が向くのではと考えています。

 [mytoshi]さんの電力測定装置で思い出しました。改造LEDライトにおける消費電流と明るさと電池寿命の関係を調べておきたいという計画のことを。やれることはまだ沢山ありますね。

なるほど!EEPROM切り替え方法が分かってスッキリしました。
ダイオードマトリクスで交通整理すれば良いのですね。

プッシュスイッチだとどのROMを選択しているか分からないですけど、ロータリースイッチならツマミ位置でわかります。
マルツで販売している「ロータリースイッチ1回路5接点【NR01-105ANB4】」はノンショーティングでした。

もし、私が作るなら、いつも聞く局はEEPROM二個あれば十分ですから、スライドスイッチで足ります。
FMの一つを76MHz~93MHzの幅に設定すれば、固定局5つ+自由選択1つ。

( '-') プリセット化の弱点は他エリアだと全く使い物にならない可能性です。

 [mytoshi]さんの言う通り、少なくともダイヤルチューニングが有効なチャンネルを一つは残しておくほうが無難かと考えます。EEPROMを2個だけ使ってスライドスイッチ切り替え式というのは極めて現実的ですね、スイッチの位置でどのどちらのROMを選択しているのか一目見て判るのが良いです。
 ロータリースイッチ選択式にするとパッと見では判りにくいので、各EEPROMの電源へ並列にLEDを入れてマーカーにする計画でした。ケース表面へ局周波数表を貼り付けておき、選択時には該当箇所が光る様にすれば良いかと。

> 電荷が一旦完全に放電しないとDSPチップにリセットが掛からず

電源パスコンの挿入位置変更で済むのなら、今回の件に使えるかどうかわかりませんが、
以前、素早く電荷を開放する回路を見たことが有ります。

コンデンサを素早く放電させる回路
http://blog.goo.ne.jp/carioca_lab/e/a4d9cba55e5fc646a40d17b8af7f5765?fm=entry_awp

( '-') 情報有難うございました[mytoshi]さん。

 リンク先を確認しましたが、以前に検討したオムロンのラッチングリレー駆動回路と同じ仕組みだと思いました。

 KT0922の電源ラインにパスコンを入れなくても一応ラジオ受信動作は支障ないので外したままでも良いかと考えていますが、スイッチを素早く切り替えることさえしなければパスコン入れていても何とか大丈夫です。
 パスコンをどうしても入れたいなら、切り替えスイッチ以降ではなくそれよりも前の電池の直後に入れればこの問題は解決できます。

バンド切り替え抵抗値の境界値を探す実験をするとは流石です。
手軽に手に入る実用的なもので足りる事が分かると便利です。

DIPロータリースイッチでバンド切替や固定選局が出来ないものでしょうか…
でも、固定選局は以前見つけた超小型ロータリースイッチの方が楽そうですね。
https://www.marutsu.co.jp/pc/i/839445/


例の
キャンドゥのソーラーライトのYX8018を使って玄関の常夜灯を日中自動切にしたいと思いましたが、日中でも薄暗いためセルの発電量不足で点灯してしまいダメでした。一方、CdSは抵抗を調整すれば良いので大したものです。

その時に小さめのソーラーセルが欲しくてセリアで下記を買いました。
でも2セルの1V仕様で撃沈。

ゆらゆらソーラー(クマちゃん)スルガ(株)
https://blogs.yahoo.co.jp/positiveeagle/32315997.html

ゆらゆら動き始める時の明るさは350Lux必要、400Luxなら十分。600Luxでは最大振幅でカタカタうるさいくらい。

だが、私の机の上は200Lux程度しかないので動かない!
百均のソーラー電卓から4セルのソーラーを取り出して交換するか?

( '-')o DIPロータリースイッチだとバイナリ―出力を10進に変換するデコーダが要りますね。

 小型で10又は16ポジションを出力できるDIP形ロータリースイッチが簡単に使えたら良いのですけど、残念ながら3to8か4to16のデコーダを噛まさないと使えません。3to8なら74HC138を、4to16なら74HC154を使います。回路組むくらいなら素直にちょっとお高い小型ローターりスイッチを買う方がスッキリ作れるでしょう。

 ゆらゆらソーラーライトの情報有難うございます。コイルを駆動するだけなので電圧が要らず電流取れればいい仕様なのかもしれませんね。

EEPROM切替実証実験が着々と進んでいますね。
いつもながら整然としている様子に感心します。
私には気力と視力が不足していて、このような複雑な立体配線は出来そうもありません。

基板に付いている小型ボリュームと同じような形状のものを買いました。
「SODIAL(R) B103 16x2mm 10Kオームダブルダイヤル」五個で送料込み114円
改造報告No.23のLEDミニタッチライト利用ライトで、JFETの電流調整用に使う予定です。


私の方は、
ソーラーゆらゆら断線事件以来、気温と同じように気力も低下中です。

ゆらゆら用ソーラー電圧アップに使うために、キャンドゥで手頃サイズの小型ソーラー電卓を買って来ました。が、それ以降寒気と共に停滞中。
8x24mmの4セルのソーラー式、外寸58x86x8mm。

裏面に「USE:AG10」とありますが、パタ-ンは有るものの未実装。ソーラーだけで十分動くので良しです。
本来電池駆動主体であれば[ON][OFF]ボタンがあることに納得です。
[MRC]ボタンが[MR][MC]に分かれていれば使い勝手は大きく向上するのですが…

小型ソーラー取り出し後は13x52mmの手持ちソーラー取り付けて使用可能に戻します。
ソーラーのみで使う場合は半分の厚みに改造できそうです。

( '-')o カフェイン断ちに成功してから無気力になることが無くなりました。

 24局プリセット化検証機はこれからさらに配線が大変になります。写真上で文字を入れている空き領域にコンパレータ―のLM339とエクスクルーシブORゲートの74HC86とが入る予定なのでそれらへの配線もこなさねばなりません。

 電卓に使っているソーラーセルは、あんな小型なのに赤LEDを灯らせる能力があったのを思い出します。

> SODIAL(R) B103 16x2mm 10Kオームダブルダイヤル・・・

 当方が入手したのと同じ製品の様です。aitendoでは直営店販売が無くなって通販でしか買えなくなりましたので、良い情報を有難うございます。

【1個のEEPROMで8局プリセットが可能に!】
一個だけで??? AM2局FM6局は凄い!
私の用途なら一個で十分です。


何と、
身近なところにKT0922使用したラジオが有りました。

久しぶりに東芝のCDラジカセ(もう死語?)を動かそうとしてみたところCD動かず!
カセットテープとラジオは動作するので、CD部取り去って奥行きを短くしてラジカセに改造出来ないか?など検討中。

隙間からラジオ部を除くと、見慣れた「KT0922」の文字が見えました。
まだ分解していませんが、アナログ同調、アナログ音量なので、EEPROMの設定がどうなっているか分かれば、ラジオを取り出して色々拡張できるかもしれないです。

もしホントにやるなら、クロヤマネ子さんに8局方式をお願いするかも?
アナログとプリセット切り替えもできると便利かな。でも焼き込みで固定ならEEPROM二個にするしかないか…

本体の方は、今どきカセットへ録音することも無いのでカセット再生専用機にしようと考えています。古い機器だからかミュージックを愉しむには若干ワウフラッタが気になりますが、昔録りためたテープをBGM的に流すには十分です。
D級アンプとダイソースピーカーに交換すればもう少し良い音になるかもしれないです。

 こんな面倒なことをせずとも外部マイコンで制御すれば容易いじゃないの、と一蹴されるでしょうけどしぶとく粘ります。

O( '-')o 1個のEEPROMでAM2局、FM6局がプリセット出来ると判ってから新しいポケット形を妄想しはじめています。予め聴きたい局というのは大概もう決まっているのだから、必要最小限の操作で手軽に選局できるシンプルなモノで十分と考える様になりました。

 SOP-8パッケージの小さなEEPROMをフラッシュソケットに適宜入れ換え装填しながら使いまわす、という操作が如何にもアナログっぽくて個人的には大好物ですから、そういうポケット形を作ってしまう可能性大です。 

> 小さなEEPROMを、、、適宜入れ換え装填しながら使いまわす、、、ポケット形

このようなアナログ作業、マニアック感満載で私も大好きです。
楽しみな記事が増えそうですね。


CDラジカセ分解検討の続編です。

東芝TY-CK1のステレオラジオ部分の入れ物を考えています。
手持ちの「エコキューブラジオ2」に入れたいと思っています。ソーラーセルは非力なアルミリボンなので百均の3cm角セル三枚に換装。
スピーカー取り付け部を加工してヒンジで90度回転させることが出来るようにすればステレオ感楽しめそうです。
https://blogs.yahoo.co.jp/tobushio/32339760.html
https://ameblo.jp/fujikyouzai-kyouzaibu/entry-11229845703.html

ところが、このラジオはアナログなCD1691CB使っているのに「周波数デジタル表示機能」が有るのです。方法は未確認ですがLC同調回路が有るのでそれを周波数カウンタで読んでいるのではないかと想像しています。

だとすると、DSPなTK0922ではこの機能を使えなくなりそう…。仕方ないか…。
取り出したモノラルラジオのCD1691CB基板は889円で購入したST-RDSL1へ入れて、単一x2本の電池ボックスにはヤザワ製手回し充電式ヘッドライトBL111LDBKのダイナモ部分が入るので、単三x2本ボックスと共に入れて省電力ラジオとして使える。

などと検討中です。

目からウロコのNiMH簡易充電器

NiMH二本組電池で使っている機器が幾つかあるので充電方法を検討していたところ、
私があまり見たことの無い方法で実現している方がいました。
シャントレギュレータとコンパレータの組み合わせです。
http://nonchansoft.my.coocan.jp/pic/juden1.htm


トランジスタ式電流制限回路の8.2Ωを巻き線抵抗器などで可変式にすれば好みの充電電流に出来ます。

[mytoshi]さんのラジオも高性能化できそうで何よりです。 o('-' )

> エコキューブラジオ2・・・・・

 近頃の技術家庭科ではこんなスゴイ格好イイものを作らせてくれるんですね、うらやましい。各パーツの集積度も低いので色々と詰め込めそうです。

> NiMH簡易充電器・・・・・

 シャントレギュレーターとパワートランジスターを組み合わせた簡易充電回路は良く見ますけれど、充電電流流れっ放しなのでタイマーOFF回路を併用したものが多いですね。これだとコンパレータで電圧比較して充電電流を止められるのでセルに優しい方式と感じました。

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