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2017年10月の10件の記事

2017年10月31日 (火曜日)

記録ス、二〇一七一〇三一。

 10月最終日も秋葉原。渋谷方面は仮装で賑わっているけど同時刻の秋葉原は静かなもんで、どこ吹く風状態。

イ)ソフマップ1号館3F、「やなぎなぎ」の新譜、『キノの旅』のOP/EDと『Just Beccause!』のOP曲買う。
 あと4Fをぐるっと一回り、「ねんどろいど・サーバル」まだ数残ってる。
ロ)千石電商B1F、10ΩチップRと10μHチップインダクタ買う。前者は50個¥200で使い切れない量。
 あと3Fで、据え置き形DSPラジオ用にまたプラケースを買う。テイシンのとタカチのをそれぞれ。

 aitendoには寄らず駅東のヨドバシカメラで録画用ディスク買って秋葉原を出る。DSPラジオで設定用外付けEEPROMのカスタマイズが上手くいってKT0922を上手く使いこなせる算段がついたから、今後はこのチップをベースにポケット形や据え置き形、ポータブル形を作っていくことになるかも知れません。トータルバランス、パフォーマンスが比較的に良いので100均LEDライトへの組込みに重宝するかな。

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 ※AM/FMステレオDSPラジオチップKT9022の外付けEEPROMによる設定変更。

  イ)FMは32MHz~110MHzまでを3バンドに分割してカバーするデフォルトを変更して
   76MHz~108MHzの320chに設定して1バンドだけに絞った。なお上限については
   AM補完放送の95MHzまでとすれば190chまで減らせるから、VRチューニングが
  クリティカルになるのを緩和することもできる。
  ロ)AMは500KHz~1710KHzまでの135chを1バンドでカバーするのがデフォルトだが
   変更して504KHz~1620KHzの122chに設定し直した。
  ハ)バンド切替は抵抗ネットワークによるSPANピンのダイヤル設定を変更して
   KEY方式にした。これなら抵抗要らずにタクトスイッチ一つでAMとFMとを交互に切り替えれる。

2017年10月28日 (土曜日)

記録ス、二〇一七一〇二八。

 台風がやってくる前に秋葉原。ちょっと小雨で傘ぎりぎり使うか使わないか、足早に街中を駆け抜けて用事を済ませる。

イ)aitendo3F、開口径φ40mmのスピーカーを買う。この前作った据え置き形の弐号機を進化させるため。
 スピーカーに対し箱が小さ過ぎてアンバランスな感じが否めないので、思い切って二回り大き目なケースに。
 あと、DSPラジオチップのKT0922とそれに読ませるEEPROMとを仕入れてみた。ここはチャレンジ精神で。
ロ)ソフマップ1号館3F、コミックスを1冊と雑誌2冊買う。4F売り場で『ねんどろいど・サーバル』は在庫あった。
ハ)千石電商3F、据え置き形・弐号機の改造用にタカチ製TW5-3-7とTW5-4-7とを比較用に買う。
 元々はTW5-2-5を使っていたから、それよりも二回りくらい容積増えるはず。
ニ)秋月電子、店頭の雨除けシートの売り場をチラ見。
ホ)ソフマップ・アミューズメント館5F、『ねんどろいど・サーバル』は店頭用があと1箱残ってる。
ヘ)ボークスホビー天国4F、『ねんどろいど・サーバル』結構在庫あるけど、お一人様限定一箱の制限付き。

 天候悪いのに結構人多かった。東京モーターショー帰りの客が雪崩れ込んでいる訳ではないだろうに。

2017年10月26日 (木曜日)

記録ス、二〇一七一〇二六(サーバルちゃん来た!)。

Sdim083422 本日、待ちに待ったサーバルちゃんがやってきました! お耳が長くて写真の構図に苦労しますけど、ようこそいらっしゃいました。どうしても『じゃぱりまん』を食べてみたかったので、一般販売ではなくグッスマオンラインの特典付きで御招待。

Sdim084322 クロヤマネ子所長がサーバルちゃんと遭遇。そうだったのか、フレンズ化してないのはサンドスターが足りなかったぽい?

Sdim0855222  いかんいかん、サーバルちゃんに迷惑を掛けしてしまった。そろそろ冬眠に入る季節、眠くて堪らんからついうとうとしてたらこの始末。

2017年10月24日 (火曜日)

記録ス、二〇一七一〇二四。

 今回は新宿経由で秋葉原。台風も行って秋晴れが戻るかと思ったらまた曇天。火曜日はCD発売日なので秋葉原に寄る。

イ)東急ハンズ新宿店6F、1.5mm厚ABSプラ板を買う。これで好きな形の箱を作れるっぽい。
ロ)ソフマップ1号館3F、明日発売タイトルのCDを3枚と先週発売分枚で計4枚買う。
 一枚目は『魔法陣グルグル』2クール目OPで、再び「ORESAMA」プロデュース。
 しかもTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDも関わってる!
 二枚目は『このはな綺譚』のOPで、やっと「eufonius」が戻ってきた!
 三枚目は『クジラの子らは砂上で歌う』のED、「rionos]の曲。最初は「新居昭乃/保刈久明」の
 曲かと思った。他にもこんなメロを書ける人がいたなんて感激、久々に電気走った。
 四枚目は先週発売の『血界戦線・第二期』のEDで「DAOKO×岡村靖幸」。これは後から気付く
 という失態。カップリングの異なる3タイプから敢えてA盤を買う。カップリングに「ORESAMA」の
 「小島英也」アレンジが入ってるから。B盤は岡村ちゃんファンが買い占めてる?
ハ)R-mobile、久しぶりにリチウムイオン電池パックを漁ってみるけれど収穫なし。

 さて、ハンズで買ってきたプラ板を細切れにし、それで何とか箱作ってFMステレオ専用DSPラジオを作らにゃ。

2017年10月21日 (土曜日)

記録ス、二〇一七一〇二一(2017/10/24:ハンダ付け完了)。

 AM/FMステレオDSPラジオチップのSi4831-B30はSSOP24サイズの狭ピッチなデバイスです。これをピッチ変換基板に載せようと思った訳ですが、情報ではSSOPと言っても一般的な0.65ピッチではなくて、僅かに端子間の狭い0.635ピッチとの事でちょっと変わり種。そこで、いつも使っているTSSOPピッチをSOPピッチに変換する基板が使えないかどうか検証しました。

Img_16082 まず秋月電子で売っているAE-TSSOP28-SOP28を買ってきてカットします。並べてみた感じではそのままアッサリと載ってしまいそうですけれど、果たして0.65と0.635の差はどれくらい影響するのでしょうか。

Img_16112 それでは載せてみましょうか.....う~ん、ちょっと微妙っぽい。でも両端の足をちょびっと外側に曲げれば問題なく載りそう、これなら引き続き動作検証試作品の製作に取り掛かってもいいかな。

Img_16162 足を僅かに広げてパッドとピンとの整合性を確認した後ハンダづけ。0.65と0.635のピッチ違いでも24ピンならなんとか載せられるっぽいことを確認しました。これ以上の多ピンチップだとちょっと難しくなるかも。

 あれ?よく見たら11番ピンのハンダがギリギリっぽいじゃないの。足の曲げ方が少し足りなかったみたいだけど、大丈夫だよね。

2017年10月20日 (金曜日)

第103呟【SMDプロトタイピング基板を再生する】(2017/10/20)

 SMDプロトタイピング基板を使って試作する機会が増え、作り直しの時に基板を再生する技術が必要になってきました。細かいランドのハンダをコテ先で極力取り除くには限界があり、ドーム状にハンダが残ったランドにSMDパーツを載せる際、水平に配置出来ない不具合に悩んでおりました。
 ハンダを上手く除去する一般的な方法としては、バネ駆動式バッキュームポンプとか、吸い取り用の銅網線を使うのが常套ですけど、それよりももっと手軽にやれる方法を検討しました。

 

Img_16032 フラックスを効かせてランドのハンダを極力取り除いた状態。各ランドにハンダが残っていて、そのままSMDパーツを載せると水平に置けない状況。

Img_16042 各ランドのハンダ残渣がカマボコ状に膨らんでいるため、そこへSMDパーツを載せると水平に置けないばかりか、少し浮いた状態で取り付けねばならず不安定このうえない。 

Img_16052 そしてこれが各ランドのハンダ残渣を上手く綺麗に取り除く方法。写真は、各ランドのハンダを溶かして緩めた直後に綿棒で素早く拭う方法のイメージ。実際に動画でもあれば判りやすいんだけれど、当方には撮影スキルが無くて...。

Img_16062 で、これがすべてのカマボコ状ハンダ残渣を取り除いたもの。各ランドはフラットになっているからSMDパーツを水平に置けるし、取付け後に浮いた状態となることもない。 

Img_16072 横から見てみるとカマボコ状ハンダ残渣は綺麗に除去出来ており、これなら新品の基板みたくSMDパーツを気兼ねなく配置できる。ここまで綺麗に除去できる他の方法があるとすれば、プリント基板製造処理薬品のハンダ剥離剤ぐらいかも。

※再生処理は各人の判断にて行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなきよう。

2017年10月18日 (水曜日)

記録ス、二〇一七一〇一八(回路図追記あり)。

※更新情報に載せていた内容をこちらに移しました。

 

 

 

 先日に入手した「すみぺ1stEP」の「アンチテーゼ・エスケイプ」、ボーカル曲とカラオケ曲とからボーカルのみ抽出して聴いてみる・・・・・、アカン、カワイすぎ。すみぺの「白子まり」なりきりボーカルがダイレクトに両耳へ飛び込んできて堪らん、もう部屋ん中ゴロゴロ転がりまくり~。

 

 

  ボーカル曲にLR両ch波形反転したカラオケ曲を合成すると、オケだけ打ち消してボーカルが抽出できる。でも今回はそのまま単純に合成すると上手くいかない。イントロの無音が8サンプルだけズレてるから。WAVE波形ソフトで手動抽出する場合は、カラオケ版のほうが8サンプル分だけ無音が長いのでそれを勘案して合成しましょう。上手くやればアナタも”すみぺボイス”で骨抜きになること間違いなし!

 

 

 実は、世の中にはこの方法をソフト化したものが幾つも出回っているから、実際はそんなに難しくないか。

 

 

 

  Aメロのコーラス「 ハァ~、ウラハラシック、ウラハラシック! 」
  Cメロのコーラス「 ウッウッウッウッ、ウラハラシック、ウラハラシック!! 」
 

 

 

 

 

 しかしこのフレーズは中毒性あってクセになるなぁ、既にリピート解除できない病を発症中。

 

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 上で説明した加工音源をDAPに移し、108MHzトランスミッターで飛ばしたのを下記のシステム?で受信しながらこの記事を執筆中なのであります。

 

 

 

Img_16013Img_16022 AM/FMステレオDSPラジオチップC9612を使った動作検証試作品で、いつもの様にとりあえずは空中配線を駆使して組んだものですので、少々お見苦しい点は勘弁してください。組んでみて使ってみて判ったことを列記しておきます、参考までに。 

 

[AM/FMステレオDSPラジオチップC9612のこと] 

 

 

イ)FMステレオ音声はとても良い音がする。今まで使ってきたAKC6952、SC1299、
 RTC6215よりもステレオセパレーションが良いのは間違いない。

 

 

 

ロ)無音受信時にはデジタルノイズリダクションシステムが稼働して、S/N比が向上する!
 まるでドルビーNRを装備しているかのような錯覚に陥る。

 

ハ)チューニングVRによる同調ポイントの挙動について、FMでは1局で3ポイントある。
 ステレオLEDは3ポイントの内の真ん中で点灯する。両サイドはステレオ受信中でも消灯。
 AMでは5~6ポイントと広い範囲で受信しアナログっぽい同調操作感になっている。

 

ニ)AM受信音は低域と高域がバッサリと切られて中音域の強調された音。

 

ホ)AF/FMともに受信感度は他チップと比較して同等か少し劣る程度。

 

ヘ)音声出力は、32Ωヘッドフォンをダイレクトドライブする能力なくて、蚊の泣く様な音。
 なのでアンプは必須となる。

 

ト)消費電流はPDF資料通り、FM受信時で35mAを確認。

 

チ)LM4880によるアンプを繋いでフルドライブすれば32Ωヘッドフォンを十分駆動できる。
 なお消費電流は5mA程度あるので、DSPチップと併せてトータル40mAくらい食うけど。

 

 

 

 

 

C9612lm4880_circuit_2 今回も配線の取り回しで苦労した回路図を載せておきます。スッキリ見せるのにこだわって、こんなに疲れるとは思わなかったっぽい。

 

 

 

 

 

※製作は各人の判断にて行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなきよう。

 

 

2017年10月17日 (火曜日)

記録ス、二〇一七一〇一七。

※悲しいおしらせです。http://blog.yamanekobo.com/2017/10/blog-post_16.html
 ヤマネ工房のぬいぐるみが買えなくなります。いつまでもあるわけではなさそうです。

 上手く雨の上がった中を秋葉原。本日はCD発売日で、『URAHARA』OP曲の入った「上坂すみれ」初EP盤を買う。プロデュースが「ORESAMA」でメチャメチャ好みなメロ。なお『鬼灯の冷徹(二期)』ED曲も入っていて、こちらはTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDプロデュースで、なんともゼイタクな逸品じゃないの。

イ)aitendo3F、AF/FMステレオDSPラジオチップのSi4831を仕入れる。また憑りつかれてる。
ロ)Sofmap1号館3F、「上坂すみれ」の初EP盤買う。「ORESAMA」プロデュース『URAHARA』OP曲狙い。
ハ)千石電商B1F、Si4831のバンド選択用抵抗買う。ピッタリした数値ないので合成抵抗にせねばならぬ。
ニ)秋月電子、TSSOP28ピッチ変換基板買う。ピッチは0.65だけど、0.635なSi4831でもギリギリ載る。
ホ)秋葉原駅電気街口改札アトレ、コラボが『魔法陣グルグル』になってて、あちこちに「ニケ」と「ククリ」が!
 ハロウィンと上手く絡めてるみたい。「キタキタおやじ」がカボチャを履いて踊っている!?
ヘ)秋葉原駅電気街口改札、『グラブル』の踏み絵があるから避けて通る。

 100均LEDライト改造がまたおざなりになっています。抜け出せたと思ったDSPラジオ沼に再び足を取らている今日この頃。

2017年10月14日 (土曜日)

記録ス、二〇一七一〇一三(獲物写真記載)。

 秋雨前線真っ只中でも秋葉原。二週間ぶりに寄ったのだけれど、雨模様の街中をあちこち歩き回るのはちょっとキツかった。

イ)aitendoキットスタジオ1F、店頭にジャンク品どれでも¥100箱が置かれてる。開発品や動作不良品
 などが投げ込まれていたけれど、一通り見て結局なにも買わずに3Fへ。
ロ)aitendo3F、RTC6215が大量に入荷していて、一つ予備で買っておく。他にはAM/FMステレオ
 DSPラジオチップのC9612を試したくて買ってみるけど、¥250(税抜)でそんなに安くはない。
 あと、32.768kHzの水晶でφ2×6のが在庫切れてて仕方なく米粒大のSMDタイプを買う破目に。Img_15992

Img_16002


ハ)sofmap1号館3F、『キノの旅』関連書籍でラノベ最新刊とコミックス二冊買う。
ニ)千石電商1F、コテライザーの交換用先端チップを探すも見つからず焦る。
ホ)千石電商B1F、DSPラジオチップC9612用のバンド選択抵抗150kと91kとを買う。
ヘ)千石電商3F、DSPラジオチップRTC6215で先日は据え置き形を作ったけれど、どうしてもポケット形
 を作ってみたく、TAKACHI製TW5-2-7を買ってみる。幅50×長70×厚15mm。
ト)秋月電子、SMDプロトタイプ基板の1.27×2.54ピッチ品を買う。これならSOP16がキレイに
 載せられて配線取り回しがグッと楽になる。あとDSPラジオに繋ぐアンプのLM4880用に、MLCCの
 100μF(10個入)を2包と、OS-CONの1000μFを4個買う。出力コンデンサー用で前者は
 10個並列にして1000μFにしてから使う予定。詰め込める隙間があるならOS-CONにする。Img_15972
チ)秋葉原ラジオセンター、コテライザーの交換用先端チップを探すも見つからず焦る焦る。
リ)秋葉原ラジオデパート、コテライザーの交換用先端チップを探すも見つからず焦る焦る焦る。
ヌ)マルツ秋葉原本店、コテライザーの交換用先端チップを探すも見つからず汗。あ!でも中島銅工から
 OEM供給されてるENGINEER製ので同等品があるじゃないの!ちょっと高いけど仕方ないか。
 ヒロセテクニカルなら簡単に手に入っただろうにもう半年も前に閉店してるし、秋葉原界隈では
 どこも取り扱い縮小して見つからないだろうから奮発した、というよりこれがないと何も作れないし。
ル)ヨドバシAKIBA、録画用ディスクとスリーブとを買う。前者は売り場変わってて嫌な汗でた。 

 しこたまパーツを買い集めても、それを使うハンダゴテが壊れたままではどうしようもない。今回の交換用先端チップは¥1500と高く、普通のAC100Vタイプなら丸々新品が買える値段だった。使い勝手に優れるガス加熱式ハンダゴテだが、秋葉原でも修理交換用パーツが簡単に入手できるとは限らないと心に刻んだ苦い一日でした。

2017年10月11日 (水曜日)

据え置き形DSPラジオの製作No.2(2017/10/12:トータル回路図追記)

 前回、AM&FMステレオDSPラジオチップAKC6952使用の据え置き形を作った訳ですが、あれは手のひらに乗るくらいの小さなものだったので音量控えても4日間連続で鳴るくらいにしか電池を積めませんでした。そこで第二弾は、FMステレオ専用DSPラジオチップRTC6215を用い、16.2Ahもの大容量なリチウムポリマー電池を搭載、ステレオ3WのD級アンプPAM8408でスピーカーをガンガン鳴らして6日間ぐらいは使えるものを作ってみました。
 なお普通に室内でうるさくないBGM的な音量で聴くなら、なんと24日間も連続で鳴り続けた実績があります。

 参考までにフリスクDSPラジオ据え置き形①ポケット形①ポケット形③ポケット形④を作ってます。

Img_15802Img_15822 両サイドに小さなスピーカーボックスを備えたラジカセ風なFMステレオ専用の据え置き形DSPラジオです。中央本体ボックスはノッペラボウで天面に操作系ボタンがあるのみ、裏面も同様にあっさりした外観となっています。各部寸法について、左右のスピーカーボックスは縦50mm×横50mm×厚25mmな大きさのTAKACHI製TW5-3-5を、中央本体ボックスは縦60mm×横115mm×厚40mmな大きさのテイシン製TB-36をそれぞれ使っていて、トータル長さは215mmとなっており可成り細長い印象です。

Img_15833 短縮時15cmで伸長時90cmな8段ロッドアンテナを装備、使わない時は先端を引っ掛けて固定できるフックを設けてあります。

Img_15873 タクトスイッチが5個しかない極めてシンプルな操作系で、中央には電源ON/OFF用、向かって左側には受信選局用、右側には音量調整用ボタンを配置しています。φ1mm光ファイバー導光の赤LEDは電源ON時に点灯するだけでなく、選局時は点滅表示となって動作状況を示します。

Img_15893 中央本体ボックスを開けてみたら、なんと容積の7割を電源のリチウムポリマー電池が占めていてビックリ。FMステレオDSPラジオチップRTC6215モジュールと3WステレオD級アンプPAM8408基板とが申し訳なさそうに隙間へ押し込まれています。

Img_15912Img_15932 FMステレオDSPラジオチップRTC6215モジュールは15mm角で、3WステレオD級アンプPAM8408基板は21mm×9mm角の大きさしかなく、動作安定用のφ10×9mmな10V1000μF電源パスコンが随分大きく見えます。

Img_15952 今回の据え置き形DSPラジオ弐号機は、スピーカーを気兼ねなくガンガン鳴らしても長時間使える様にするため電源を奮発しました。3.8V2700mAhなリチウムポリマー電池を6枚並列接続して組電池を構成、2700mAh×6枚=16200mAh=16.2Ahものトータル容量を稼げたのは良かったのですが、【本体ボックス=電池ボックス】となってしまったのはご愛敬?

Rtc6215pam8408 FMステレオDSPラジオチップRTC6215からLR音声出力と外部アンプ制御信号とを引き出して、3WステレオD級アンプPAM8408へ繋いだトータル回路図を記載しておきます。

【3WステレオD級アンプPAM8408のこと】
 PAM8408は同シリーズの中では、唯一メモリー機能付きのデジタル式UP/DOWN音量調整機能を持つタイプです。差動入力を採用しているので、Positive端子に音声を入力し、Negative端子はGNDへ接続して使います。

【電源制御をどうするか】
 PAM8408はシャットダウン機能を装備しており、SD端子をGNDへ落とすと電源が落ちます。これを利用して、RTC6215の外部アンプ制御信号にNPNトランジスターを噛ませてからSD端子を駆動します。これで、RTC6215の電源ON/OFFとリンクしてアンプ電源もコントロールされます。

【音量調整をどうするか】
 両チップそれぞれデジタル式UP/DOWNボリュームが内蔵されていますけど、今回はRTC6215のものは使わずPAM8408の方で行うことにしました。この理由は後者の方が高分解能なので音量が飛び飛びになりにくいからです。

【消費電流について】
 PAM8408のボリュームをゼロまで絞った時だと19mA、室内で普通の音量を流していても30mAを越えるかどうか。これで鳴らしっぱなしだとしたら、16.2Ah÷30mA=540時間=22.5日、ということになり、3週間ほど電池が持つことになりますにゃ。

【実際容量について】
 実際の連続稼働時間がどうなったかというと、なんと24日間鳴り続けてました。そののち充電に丸一日を掛けて14.5Ah吸い込んだのを確認、表示容量の16.2Ahからは9割となりましたが、中古セルなのでそんなところでしょう。


 そして次の放電テストでも24日間連続で鳴り続けてくれたので、しかっり充電出来ていたようです。長い間使われずに放置されていたセルがそろそろ活性化されて容量戻ってくれれば有り難いです。

 2回目の充電は制限電流(650mA)の関係で30時間30分掛かって14.2AH吸い込んだことを確認しました。前回よりも少し低い充電容量で活性化どころかむしろ劣化が進んでいる?

 さらに次の放電テストでも24日間連続稼働を確認、充電と放電とはちゃんと行われていることを認めても良いでしょう。 

これより以下は試作編。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 全く予想外でTS-SOP16タイプのRTC6215を手に入れたので、まずは載せるためのピッチ変換基板を既製品からカスタマイズしてみました。 

Stereofm_dsp_chip 安価で手に入るワンチップFMステレオDSPラジオチップを何種類かリストアップして比較検討。

Img_15722 検討当初はRTC6215もSOP16サイズなはずだったのに、なぜかaitendoで実際に手に入れてみるとTS-SOP16サイズだったという。 

Img_15733Img_15743   おもて面のTS-SOP28面                うら面のSOP28面

 秋月電子のTS-SOP28およびSOP28を2.54ピッチに変換する基板に細工して、SOP16のRTC6215を載せるための変換基板にカスタマイズします。 

Img_15753 TS-SOP面にチップを載せ、反対面のSOP面へ各種SMDパーツを載せたり配線を引き出したりします。TS-SOPの0.65mmピッチから配線引き出すのは骨が折れますけど、SOPの1.27mmピッチなら楽勝です。2.54ピッチのパターンまで残すようにするとさらに楽なんでしょうけど、そうすると試作では問題ありませんが組み込み用途では小型化が望めませんので。

Img_15763 カスタマイズしたピッチ変換基板を使って本格的な組み込み用途の動作検証試作品を作ってみました。RTC6215メインボードは15mm角の大きさしかなく、巨大なリチウムイオン電池や操作系スイッチボード、音声出力段カップリングコンデンサー基板と比較してかなり小さいです。 

Img_15772 アンテナ同調用の24pFコンデンサーがデカくて飛び出していますが、メインボードは大体15mm角に納まっています。ピッチ変換基板のTS-SOP側にはチップのみ搭載します。 

Img_15782 ひっくり返してSOP16側に各種SMDパーツを搭載しつつ、スイッチや音声出力、電源入力用の各配線を引き出します。ピッチが1.27mmなのでそれほど苦労はしません。

 さて、aitendoおよび公式PDF取扱説明書の最終ページに記載がある回路図どおりに組立てテストしてみましたが、32Ωの一般イヤフォンを繋いだらバリバリ音割れして大変な目に遭いました。おかしいな、と思って入力インピーダンスが10kΩと高いSTAX製イヤスピーカーSR-001Mk2を繋いでみたところ全く問題なくスバラシイ音でした。このことから、RTC6215のLRオーディオアンプは出力インピーダンスが高めに設定されており、32Ωのイヤフォンを繋ぐと音が歪む様です。対策としてはLR出力へ330Ωの抵抗を噛ませれば歪みが消えて大人しい音になります。アンプ出力は151mVrmsもあるので、抵抗を噛ませても音量は十分確保できます。SC1299の時はとても素直だったのに、このコはちょっとクセがあるようです。

 

Rtc6215circuit_2

 ※使い勝手に関して列記しておきます。(2017年10月4日:少し追記)


イ)局シーク時はLEDが忙しなく点滅して一生懸命探しているのが判るから健気。
 SC1299だとシーク時は何か同調するまで動いているのかどうかさっぱり判らないから
 ちょっと不安になる。
ロ)シーク時にボタンを押すと非同調な状態でも止められる。つまりボタンを高速で
 ダブルクリックすれば好きな周波数で止められて、同調してなくても受信音が出る。
 SC1299では何か受信できるまでひたすらシークしっぱなしになって、その間は
 強制ミュート状態が続く。
ハ)電源ON/OFFボタンは1秒長押しでないと反応しない。SC1299は直ぐに反応する。
 電源ボタンが不意に押され勝手にONしてたという事はRTC6215では起こりにくい。
ニ)受信感度に関しては、SC1299よりも若干良いようです。スペック通りかも。
ホ)音量調整ステップはゼロまで絞れる。SC1299ではゼロに出来ない。

※製作は各人の判断にて行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなきよう。

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