第96呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑲】(2017/6/20)
リチウムイオン電池パックの分解で19個目の獲物は、プラスワン・マーケティング製のBP-FT142Aです。僅か4mmの厚みしかありませんが、3.7Vで1700mAhもの容量を持つ個体で、SIMフリーなfreetelのpriori2SPに使っているものです。
手に取ってみるとあまりにも薄かったのでこれなら2枚重ねても8mmにしかならず、例のプラケースに入るのではないかと期待して買ってみました。これ一応は中古品なので1枚¥300。
外装フィルムを剥がしてみると、なんとリチウムポリマー形でした!! ヤラレタァ.....てっきりアルミ深絞り外装缶タイプだと思ったのにぃ。そうゆうことで1700mAhもの高容量な謎が解けました、これなら4mmの薄さでも納得です。つまりアルミ外装の厚み分だけ容量に上乗せされているという事ですね。
インクジェット印刷の情報から[VK395250PL]と読み取れますけど、これ何処の製品なんでしょう? なお単セルの正式寸法は縦52mm、横50mm、厚み3.9mmということになります。
過充放電防止基板も解析しますけど、チップが二つ載っていることは判るのですが詳細は判りません。
これはタカチ製プラスチックケースCS115N-Bへ2枚重ねて入れてみたところ。嬉しいことに厚みだけでなく幅もピッタリ過ぎる! これで1700mAhの単セルを並列接続して3400mAhな組電池を高効率で搭載できる! ちなみにプラケースのCSシリーズは内部に最大厚み8.3mmまで収納可能となっております。
ポータブルDSPラジオを作る計画を立ててから内蔵するバッテリーで最適なものを再び探し始め、2500mAh、2700mAhと容量が大きいものを順次選定してきたけれど、今回のものでいきなり3400mAhもの高容量を搭載できる見込みがついたから、棚上げしていた製作が再開する日も近い?
※分解は各人の判断にて行い、それによって生じる責任を負うことお忘れなく。
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