第73呟【モバイルバッテリーキット K-RBK1C1U-NS のこと】
第73呟【モバイルバッテリーキット[K-RBK1C1U-NS]のこと】
aitendoから、18650型リチウムイオン電池の生セルを自分で詰めてモバイルバッテリーを作るキットが幾つか出てますが、その中でもアルミ外装ケース仕様のK-RBK1C1U-NSは、自作LEDライトを作る場合に最適な構造をしている様であります。百聞は一見にしかず⇒モバイルバッテリーLEDライトの製造報告No.1【1/6:ひとまずこれで完成版ですか??】
18650形を一本使用するタイプになっており、筒径はセルがピッタリ入る大きさで無駄が有りません。
USB端子が顔を出す開口部から見たところ。ここにコリメーターレンズを嵌め込めばシンプルかつスタイリッシュな高輝度LEDライトが作れそうです。ちなみに筒の内径はφ19mmですから、エルパラ系列店で手に入るCREE製XP-G専用コリメーターのφ19.5mmを僅かに削ればスッポリ入るはず・・・なのです!
筒底はネジ式のキャップになっており、中身の取り出しや再装填など非常に扱いやすい構造となっております。
なお、製品としてちゃんと使う場合はこんな感じ。出力用USBコネクターの下に充電専用のマイクロUSBコネクタを装備しております。USB5V出力中および充電期間中の表示には青と赤のLEDをそれぞれ点灯しますが、それは白い樹脂を通して光る色を確認することでどんな状態かを判断出来ます。
回路基板を見てみましょう。MP3401Aというチップと昇圧用コイルにチップコンデンサが二個しか見当たりません。裏側にはチップLEDと抵抗が載っていますけれど、空きランドが多くて本当にこれだけで動いているのか心配になりますが、なんとこれワンチップで充電制御と過充放電防止機能に加えて5V昇圧制御まで兼ね備えた高性能品みたいなんです。
それでは実際に18650形リチウムイオン電池を入れて使って見ましょうか。Panasonic製NCR18650Bの生セル3.7V3400mAhを持っているのでそれを詰めてみました。もしもLEDライトに改造転用する場合、基板の載っている部分がコリメーターとLEDとその制御回路を組み込むのにちょうど良い大きさかと思います。
充電を済ませたモバイルバッテリーキットを早速使ってみます。ほとんど出番がなくなってお蔵入りしているiAUDIO-E2(B)は既に完全放電していましたから、USBチェッカーを噛まして充電しているのが上図で、ちゃんとフル充電できました。
このモバイルバッテリーキット、K-RBK1C1U-NSは艶消し黒アルマイト仕上げの頑丈アルミボディ製でとても美しい外観をしており、¥400にしては安っぽく見えないのがお気に入りなところです。これをお手軽に高輝度LEDライトへ改造出来れば、もう100均LEDライトの安っぽいプラスチック外観が見れなくなるかも知れません。
それで後日に完成したのがこちら。
⇒モバイルバッテリーLEDライトの製造報告No.1【1/6:ひとまずこれで完成版ですか??】
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コメント
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制作意欲をとても刺激する「筒」を見つけましたね!
[K-RBK1C1U-NS]はLEDライトケースとしてみた場合にとても魅力的です。
市販高級ライトの単三x1本ライト並みのサイズに仕上がるのは素晴らしいです。
心配な点は、内側ケースがプラスチック製であることからLEDの放熱対策が難しそうで連続点灯時は出力を150ルーメン程度に抑える必要が有ることと、電池ホルダーの長さが生セルでギリギリと思われるので保護回路つき電池は使えないかもしれないことでしょうか。
投稿: mytoshi | 2015年12月 1日 (火曜日) 午前 12時25分
私のいつもの「余計なお世話」情報です。
19mm放熱板付きLEDの放熱性能を高めるには、共立エレショップで購入した純銅ヒートシンクが役立っています。
無理なく接着するのなら「RHS-03」(12x13x5mm、4.3g)です。19mm放熱板の二倍放熱?350mA連続点灯。
角を面取りすれば「MC-200」(22x8x5mm、5.5g)を二個接着可能。19mm放熱板の四倍放熱?700mA点灯、熱を筒へ逃がすことが出来れば熱くはなりますが1000mA連続点灯でも大丈夫だと思います。
投稿: mytoshi | 2015年12月 1日 (火曜日) 午後 05時15分
(!_!)済みません、画像みたら食後なのに美味しそうとか思ってしまいました。流石に値段だけのことはありそうなズッシリ感満載です、アルミヒートシンクみたくスカスカなものを想像していましたから。
モバイルバッテリーキットの件ですが、寸法的に保護回路付セルは閊えてしまうために使えません。ちなみにLEDライトへ改造する場合にはプラスチック電池BOX部分は使わない予定で、セルは組み込みオンリーとし制御チップのMP3401はそのまま転用して別途充電端子を設けたいです。問題はまたもやスイッチで、筒底のネジ式キャップへオルタネートスイッチを組み込んでもいいし、筒はアルミなので穴を開けることも容易でしょうからボディ部分に組み込むこともありでしょう。
投稿: クロヤマネ子 | 2015年12月 2日 (水曜日) 午後 08時01分