第64呟【リチウムイオン電池パックを分解する①】
第64呟【リチウムイオン電池パックを分解する①】
過去にシリンダー型18650形状のリチウムイオン電池を分解したことがあったけれど、今回は¥10で手に入れたケータイ用のリチウムイオン電池パックをバラしてみる。
今回の獲物はDoCoMoケータイ用のリチウムイオン電池パックで、型番CA54310-0004、電圧3.7V、容量600mAhのもの。
ソフマップ・モバイル館2Fで超特価、一個¥10で投げ売り状態のもの。
シールを剥がして白い樹脂製ハウジングを取り外すと、アルミ外装缶の角型リチウムイオン電池がお目見え。
保護素子を取り外してみたところ。アルミ外装缶側がプラスで、端子側がマイナスになっている。アルミ外装にはハンダ付けが難しいので予めニッケルタブをスポット溶接してあった。マイナス端子側は銅ニッケルめっきしたアルミ端子が嵌め込んであり、これは後からハンダ付けできるのでニッケルタブは外すけれども、アルミ外装のニッケルタブは残しておく。
フリスクケースに入るリチウムイオン電池を探していたから、実際にバラして入れてみると余裕で入るじゃないの。そもそも大きさは23×35×6mmだから全く問題ない。過去にAAAA単6型ニッケル水素電池を3本入れてLEDライトを作ってきたけれど、あれは直列組み電池にしても3.6Vで330mAhにしかならなかったから、今回のこれが3.7Vで600mAhあってさらにスペースも取らないとくれば、リチウムイオン電池のエネルギー密度が如何に高くて優れているか、否応なく理解できるというもの。
バラしたリチウムイオン電池、さっそく電圧測ってみると3.67Vある。白色LEDを制限抵抗無しでダイレクトに繋いでみてもすぐに消灯することなくいつまでも眩い光を発している。端子間を試しにカッターの刃でショートしてみると火花が飛ぶ。ということはこれは生きてるってこと。ダメなセルだとアルミ外装缶が膨らんでいたり、火花が飛ぶほどのショート電流は流れないから、今回のこれは当たりの可能性が高い。
さてさて、それではこれを使ってどんなLEDライトを作ろうか。
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さすが綺麗に分解しますね。
サイズが小さくて600mAhという少ない容量はどんな仕様の端末だったのでしょう。ネットで検索してみると10年程前のガラケー用でした。(自己完結)
> 保護素子
もし、過放電保護などの機能が入っているのなら残しておきたいところです。(保護が効いて出力電圧ゼロになると解除機能付き充電器が必要になりますけど。)
LEDを抵抗による電流制限式で点灯するのであれば暗くなるので使用限界分かりますが、コンバーター利用していると気付いた時には過放電の可能性が出てきますので。
> 白色LEDを制限抵抗無しでダイレクトに繋いでみてもすぐに消灯することなくいつまでも眩い光を発している。
ダイレクト接続とは怖いことをしますねえ。フル充電でなかったから良いのでしょうが、数アンペア流れて両方ともお釈迦になる可能性大だと思います。
私のわがままで、ひとつ「お願い」です。
写真に写っているスケールの位置をキリの良いところから始まるようにしてくださると、全体の寸法を直読することが出来て、こちらでの改造妄想が進みやすくなります。年とともに暗算能力が低下し位置関係や構図を思い描くのが手間になっていますゆえ。
投稿: mytoshi | 2015年10月 7日 (水曜日) 午前 11時55分
> さすが綺麗に分解します・・・
差別化というやつです、綺麗に分解しているサイトの写真があまり出てないようなので。いつも後で元に戻せる様に分解することを心がけていたので、そのクセでしょうか。
> 過放電保護などの機能が・・・
これについては全く機能が判りません。過放電や過充電防止に加え、過熱検出(T端子)を持っている可能性あるのですけど。
> 両方ともお釈迦になる可能性大・・・
一応、Vf値が3.6Vと高めな白色LEDを使って試しました。流石にVf値低い2.95VのXP-GとかLP-AWME56F1Aとかは絶対にダメですけど。
> スケールの位置をキリの良いところから・・・
そういうことには全く気付かないままやってました。単にスケール置いておくだけでは意味ないということですね、勉強になりました。
投稿: クロヤマネ子 | 2015年10月 7日 (水曜日) 午後 04時46分