ポータブル5LEDライトの製造報告No.1【9/12完成後さらに写真追加】
タカチから出てるポータブルプラスチックケースPS-85を店頭で見てたら、ちょうど手持ちの角型リチウムイオン電池が入りそうだったので、なんとなくLEDライトにしてみようと思った。たくさん手に入ったPanasonic製CGP345010型(3.7V1300mAh)の使い道を探していたところで、実際にケースへ仮組みしてみるとピッタリ!! これでやっと平べったくてペッタンコでフルフラットなLEDライトが作れる。黄色のLED蛍光体に真っ黒なケース外観がいいコントラストを醸し出してる。
軽空母・龍驤「フルフラットなシルエットやって? 艦載機に優しい飛行甲板でいいやん。」
平たくてペッタンコでフルフラット・・・・・これで思い付くといったらこの艦娘が真っ先に出てきたりして。愛称は【ぺたんこLEDライト】とでも名付けてみますか。
ストラップ等を取り付け、吊り下げる形で使うLEDライトです。こんな形のは他で見たことない完全オリジナルなLEDライトです。
CREEチップXP-G_R4を5灯使った五ツ目ライトなのですが、ケースの黒色とLED蛍光体の黄色が、まるで眼域の光るクモみたくちょっとブキミであります。
ケース厚みは15mmで見た目よりは随分と薄っぺらいです。側面に3ポジション式の電源スイッチを備えており、これで【切-LOW-HIGH】を切り替えます。
ケースを開けて中身を公開します。白くて丸いのはLEDで放熱板付きCREEチップXP-Gです。水色被覆のリチウムイオン電池がなんと7割のスペースを占めています。
3ポジション式の電源スイッチはケースの厚みを利用して埋め込む形になっています。ただでさえ少ない空きスペースを有効活用するためにはこんな苦労もしなくてはなりません。
CREEチップXP-Gは最初、SMDアルミ基板へチップを並べてハンダ付けする方式を検討してしたが、全く以て上手くいかず大失敗でした。そこで急遽手持ちの放熱板付きXP-Gを加工することとなり、放熱特性を均一化するため全て同じ形状の円型になりました。穴が空いているのは、ここから配線を引き出してユニバーサル基板に取り付けるためのものでしたが、実際組んでみたらやたらと厚みが出てしまいフタが閉まらなくなるトラブルに遭遇、止む無く断念した名残であります。
試行錯誤の末、LEDの加工とハンダ付けは酷い有り様なのです、だからあまり拡大して見ないでください。なお、放熱板の裏側へ引き出すはずだったLED配線はチップ面側でスズめっき線を引き回してなんとか誤魔化しました。
今回の一番最初の作業は、ケース外装へコリメーターを埋め込む加工だったのですが、テーパリーマーを駆使した穴あけが予想以上に上手くいったので何も計画を立てず思いつくまま一気に製作を進めてしまったのでした。
3ポジション式電源スイッチで、どうやってLOWとHIGHとを切り替えているかというと、LOWの時はシングルAMC7135のVDD端子を通電し単機駆動、HIGHの時は並列接続したダブルAMC7135のVDD端子を通電して重連駆動する方式です。ですから、LEDドライバーチップAMC7135は合計3個使っている訳です。
3ポジションスイッチによるAMC7135のドライブ数切り替えによってLOW時は350mA、HIGH時には700mAの定電流が5灯のXP-Gに流れます。1灯あたりではLOW時に70mA、HIGH時に140mA流れることになり、丸く削った放熱板では熱容量が足りないためLOW状態が通常使用になるでしょう。なお、ケースの隙間はほとんど残っていないので放熱板の新規追加は難しいと考えます。
照射データを記載します。点灯モードはLOWとHIGHとがあってこれはLOWモードです。135ルーメンの光束値を吐き出していますが、照射径が75cm と可成り広いため330Lux@1mと照度値はそこそこです。でもこの照度でも広角照射なため思ったより明るい印象です。
照射データの二つ目。点灯モードはHIGH。270ルーメンの光束値を吐き出しており、LOWモード時よりも照度値は上がって700Lux@1mでした。これくらいだと可成り明るい印象があって、もはやちょっとした照明器具レベルです。
照射モード別の比較データをまとめて記載しておきます。元々CREEチップXP-Gは1灯で最大1500mAまで流せる5WクラスのLEDなのですが、自作LEDライトで小型ポータブル機だと放熱対策が取れないため、発光効率および発熱分散を目的に多灯化し誤魔化している訳です。仮に1灯へ700mAを流して使うと発光効率が下がって光束値は242ルーメン止まりなのですけど、今回の様に発光効率の良い低電流領域で駆動し多灯化した場合では発熱に回るエネルギーを発光に生かせますので270ルーメンまで稼げるという仕組みです。
なるべく発熱するのを避ける工夫を凝らしていたら、熱エネルギーロスが軽減して照度値が稼げたという合理的な結果に満足です。
軽空母・龍驤(中破)「あ、あっか~ん、やられたわ~。・・・・・キミ、あんまジロジロ見んといてや。」
※製造は各人の判断にて行い、それによって生じる責任を負うこともお忘れなきに~。
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改造報告No.25___100均サイクルフラッシュライトの輝度アップ改造(OKL-T/3-W5N-C、CREEチップXP-G)
改造報告No.26___100均LEDヘッドライトの輝度アップ改造(CR123A、CREEチップXP-G)
第111呟__________100均タイマーライトのちょい改造(タイマー再始動用スイッチの追加)
【LEDライトの製造・改造、比較で気になる情報】
LEDライト改造で知りたい情報__ →CL0117、CL0118B、CX2601に[SBD+C]追加して最適化検証
LEDライト改造で知りたい照度比較__→100均ライト改造品および未改造品の照度測定比較
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変り種シリーズが続々と出て来るので見ていてこちらでも妄想を楽しめます。
ケースには上手い具合に紐を通せる穴が有ってよいですね。
LEDを五つで一杯にせず三つ目でも十分では?
秋月のアルミ基板にLEDチップを取り付ければ放熱も安心?
それにしても良い充電池を見つけましたね。以前の記事コメントに出て来たパック品からだと思いますが、中にこのような角型電池が入っていることを見抜くとは凄いです。丸型電池の場合が多いと思っているので。
私の方は、
高演色ライト狙いでシャープの2.8mmLEDを何とか使えないかと、普通のアルミ板へ銅箔テープを1mm隙間で平行に貼ってLEDを取り付け放熱することを妄想中です。
絶縁タイプのテープなのでハンダ付けしても絶縁は大丈夫かな?
「ハンドルライト」へ4LEDリフと共に組み込み、CL0118B擬似定電流二回路で組みたいと思っています。
ターボタクトスイッチでVDD位置変えれば一時的なフル出力も可能かと。
投稿: mytoshi | 2015年9月 6日 (日曜日) 午前 08時52分
>それにしても良い充電池を見つけましたね・・・・・
パッケージ型番から使っていたであろう本体側パソコン機種が判りました。
富士通FMVシリーズLIFEBOOK SH760/5B(FMVS765B)
ドライブベイ用サブバッテリーパックFMVNBT20(FPCBP26)
リチウムイオン電池10.8V2600mAh
セル情報 Panasonic製CGP345010D 3.7V1300mAh×6
本体バッテリーではなく、ドライブベイへ突っ込むサブバッテリーパックの様でした。NGとマジック書きしてあるので新品ではなく中古ジャンク品なのは間違いないのですけど、7号機とシールが貼ってあったり機種が富士通なことを考慮すると、国立系の教育機関で大量に使っていたものではないかと推測します。しかも常時電源アダプター接続で使っていてバッテリーの充放電はほとんどしてないはず。その証拠にこの手の角型リチウムイオン電池は寿命が来ると膨れてくるのですが、今回のこれは全くその兆候がありませんでした。というのもPanasonic製Let’s noteで見事に膨れた角型を目の当たりにした経験者だからであります。
ま、能書きはこの辺にしておいて、実際、組み立てて完成したら充放電を行い、容量がどんな感じなのか照射テストして使ってみないと何とも言えません。
投稿: クロヤマネ子 | 2015年9月 6日 (日曜日) 午前 10時00分
「完成品」お披露目と照射データをありがとうございます。
「強引に完成!」の時にコメント入れそびれているうちに照射データ追記されていました。
この大きさで700Lux@1m(照射径75cm)はかなり明るいですね。周辺光も十分出ていますし。
電流少なめで、コリメータの向きが「改造報告No.10」ほどには揃っていないので中心照度下がったと思われますが、全体に明るくて見易い配光だと感じます。
明るさを体験する為に、私がamazonで購入したズームライトY23にTF18650 3000mAhを入れて再測定したところ、
High=2.8Aでワイド時照射径1m全域1250Lux@1m、Mid=1.4Aで全域650Luxくらいです。ズーム式なので周辺光は無し。
XM-L(U2)と少し古いLEDなので900ルーメン、500ルーメン程度?
クロヤマネコさんのオリジナルライトは電流値からするととても良い性能だと感じます。
クロヤマネコさんの仕事としては珍しく「試行錯誤」の名残が見受けられ、私としてはホッとしています。
私ならXP-Gは使わずcreeコリメータ+LP-AWME56F1Aで誤魔化していたと思います。コリメータのLED側を1mmほど削るとLP-AWME56F1Aの収まりが良くなります。
AMC7135二個でシングル、ダブル切替出来ると思います。
ダブル時に接続するVDDからシングル時のVDDへSBDを入れれば、一方通行で通電できるはずです。
内蔵FETを駆動するだけのVDDなので二個のVDD間に電位差が有ってもスイッチ動作には無関係だと考えます。(頭の中で考えただけで未検証)
投稿: mytoshi | 2015年9月10日 (木曜日) 午後 03時28分
(!_!)最初立てた計画はコリメーターを5個並べる所まででした。綺麗に開けないと格好悪いコリメーター取付け穴の加工が思いのほか上出来で、調子に乗ってそれ以降の未計画領域に踏み込み、挙句の果て完成まで突っ走ってしまいました。
計画倒れとの闘い。
イ)XP-Gはチップタイプを用い放熱目的でSMDアルミ基板を切り出して半田付け予定⇒基板を複雑な形に加工。
ロ)コテライザーの熱量が足りなくて半田は上手く流れてくれず断念、しかもチップ一個破壊⇒加工したSMDアルミ基板破棄。
ハ)放熱板付XP-Gを緊急準備、熱容量を落とさず5灯それぞれ均一な放熱となる形を模索⇒急には思い付かない。
ニ)前にやってた六角形では今回上手く組めず、可成り小さな円形にカットすることとした⇒放り出す訳にいかず妥協。
ホ)LED配線を放熱板裏側へ導く従来の方法に則り、今回もφ1.5mmの穴を二つ開けた⇒今回も上手くいくと思ってた。
ヘ)しかしここまで加工したLEDをユニバーサル基板に組んでみたら、厚みが出てフタが閉まらない⇒これは想定外だった。
ト)折角半田付けした基板を止む無く引き剥がし、LED配線も除去せざるを得なかった⇒基板と引き出した配線を破棄。
チ)放熱板上に形成している銅配線パターンのレジストを剥がしてLED配線することに⇒レジスト面の加工で汚れる。
リ)スズめっき線によるLED配線はコリメーターとの位置合わせが可能な様にグニャグニャと屈曲⇒全く以て美しくない。
ヌ)スイッチのケース側面への埋め込みが上出来だった⇒3ポジションタイプなのでLOW/HIGH切替式必須。
ル)二つのAMC7135を使ってLOW/HIGHをどう配線するか考えてなかった⇒苦肉の策で三つ使わざるを得なく。
そんな訳で、不細工なLED加工と配線回りと冗長なドライバー選択回路を曝け出す羽目になりました。
>creeコリメータ+LP-AWME56F1Aで・・・・・
そうですね、厚みが収まればそいう加工もありかと。他に[mytoshi]さん使い道お困りのシャープ高演色LED GM2BB65QK0Cを使ってみるのも。
>AMC7135二個でシングル、ダブル切替出来る・・・・・
VDD端子にSBD入れた影響がどのくらいあるのか実際に実験をしてみないといけませんね。恐らく最低動作電圧がSBD電圧分だけ上がってしまうものと推測します。
投稿: クロヤマネ子 | 2015年9月11日 (金曜日) 午前 12時45分
> 最低動作電圧がSBD電圧分だけ上がってしまうものと推測します
確かにおっしゃる通りだと思います。しかし、Iddは0.2mA程度なのでSBD電圧降下0.1Vくらいだと思いますから許容範囲かと。
これに刺激されて、途中で停滞しているグリーンオーナメント「(パワー)LEDランタン」とダイソー「5LEDスタンド」(電球色)のLED交換改造案を再検討です。
「(パワー)LEDランタン」
単三x3化、NJW4131で昇圧しボリュームで電圧可変式。
底の電池ケースを「5LEDスタンド」から貰い、糸鋸で丸くくり抜いて嵌めこみ単三x3化して電源強化。
ホヤの中のプラ製キャニスターへ百均品から取り出した帽子型白色LEDと電球色LEDを各9個(3直x3並列)ずつ入れる。帽子型LED1個あたり6ルーメン@20mAとして、9個なら各色54ルーメン、混合色で108ルーメン。一時的に30mA流せば81ルーメン、混合色で162ルーメン。発光部径45mm、長さ55mmからこれ位の光量が有れば十分でしょう。
マコトの「2Way LEDキーホルダー」の5接点スイッチを利用して、白色のみ、電球色のみ、混合色の切替可能とする。混合時はSBD式並列で安く済ませるかFET式で電圧降下を抑えるか。
「5LEDスタンド」
蛇腹延長済みを単三x2化、HT7750A定電流化。
LEDは電球色6LED化(2直3並列)へ最大75mA(各列25mA)(45ルーメン程度)、最小数mA(2ルーメン?)可変式。これくらいの明るさなら枕元で常用するのに十分かと。
上記ランタンでくり抜いた電池ケース外側の円形部へ、ランタンで余った電池ケースを加工して「USB充電電池ケース」の単三x2電池部分を切り出して嵌めたものをくっ付ける。ボリュームつまみはケースの中央部へ。
今週は何故か、何をするにも億劫になる病(?)です。ストレスから来ているのかも。
今月Amazonから購入した品の充電池やライトの評価は終わっているのにレビューを書く気がいまひとつ出ない。
と言いながら、返品返却金が残っていたので26650が使えると言う公称2200ルーメン「XM-L2 T6 Ultrafire W-878懐中電灯」(送料込み1200円)を発注済みです。ズーム範囲が長いらしいし、ボディへ「XM-L2」と書かれているのが気になって。26650を買う予定は無いので、先日購入したTF18650で試す予定。3A流せたとしてもGeneric Y23と同じ1000ルーメンです。
中国から発送らしいので到着にはもうしばらくかかりそうです。もし不良品が届いたら返品?改造して遊ぶ?
投稿: mytoshi | 2015年9月11日 (金曜日) 午後 07時46分
> Iddは0.2mA程度なのでSBD電圧降下0.1Vくらい・・・・・
そうなんですね、それなら何ら気にする必要は全くないですね、勉強になりました。
> 何をするにも億劫になる病・・・・・
当方もよく罹ります。スイッチが入るまで頭も身体も超節約モード状態、負のループと命名して恐れています。今回のコレ、面倒な昇圧・降圧回路を止めてAMC7135による定電流ドライバーにした訳ですが、何も考えなくてもいいお手軽感が病みつきになりそうです。あ、でもこれに慣れると回路検証とか実験とかしなくなってしまう可能性大ですから気を付けねばなりません。
投稿: クロヤマネ子 | 2015年9月12日 (土曜日) 午前 03時49分
> さらに写真追加
ライトに加えてブログ記事も「完成形」ですね。
いつもの雰囲気が出て落ち着きます。
こちらでもAMC7135活用。(まだ計画半ばですが)
送料込み710円で購入した18650ライトGeneric S5L(径23mm、長さ115mm)は、スムースリフ+XP-E(R5?)のため、スポット光中心で周辺光の照度が少ないから見辛くて不満です。
そこで、以前購入したズームライトGeneric Y23のXM-L(U2)を外してS5Lへ入れることにしました。Y23にはXM-L2(U2)を入れます。
電流調整の抵抗に換えてAMC7135を二個使います。私の手持ちは320mA品のため二個で640mA、270ルーメン程度です。調光ICで100%、50%、25%と変えられるので、普段使いには発熱が少なく明るさも丁度良い感じです。
スムースリフを取り外してOPTコリメータ15°を入れ仮点灯すると見易い配光が得られました。出力が少し低めなので30°では広がり過ぎて明るさ不足です。今回使うXM-L(U2)はドーム半カット実験に使ったもので若干散光気味だから配光が合ったのかもしれません。
コリメータに換えた事で高さが2mm短くなり、改造前はキツキツだった保護回路入りTF18650(長さ69mm)でも余裕で収まります。
AMC7135ではロスが多いので270ルーメンフル出力の時、2700mAh充電池使用で4時間程度と、高品質なコンバーターを使った市販品ThruNite TN12 (2016)のMid 245lm 11.8時間(旧型2014は280lm 5時間)には到底敵いませんが、所詮価格1/9のライトですから。
投稿: mytoshi | 2015年9月12日 (土曜日) 午後 05時33分
> いつもの雰囲気が出て・・・・・
なんとか看板娘の撮影も終え更新を掛けて漸く落ち着きました。今回は写真レタッチをVectorでダウンロードしたフリーソフトから【SIGMA Photo Pro 5】に変えたので、雰囲気が他の写真と比較して変わっています。
18650型リチウムイオン電池を使った安価なライトではAMC7135が主流なんでしょうか。下手な昇降圧インバータ搭載するよりスペース取らないし、何個も並列接続駆動できるし、¥100/個と安価ですし、コストパフォーマンスに優れている、ということなんだろうなと思います。今回のも組み込みが楽すぎてクセになりそうです。
投稿: クロヤマネ子 | 2015年9月13日 (日曜日) 午前 08時20分
連続投稿で済みません。
> 18650型リチウムイオン電池を使った安価なライトではAMC7135が主流なんでしょうか。
安物は「抵抗のみ」、或いは、調光機能有りでさえ「調光IC+FET&抵抗」(数十円で揃うみたい)だと思います。
私が持っている18650一本用のライトはこの方式で、調光ICはCX2809やCX2859、「Y23やS5Lは仕様不明のIC」など少し大きめのチップTrサイズです。
AMC7135は簡単な回路で定電流化出来て便利ですが、部品としてみた場合には高めです。又、基本はシリーズレギュレーターですからVfとの差はすべて損失となり効率悪いため、最近はMODマニア向け「P60互換ドロップインモジュール」以外ではあまり使われていないらしい。
一昔前は「P60互換ドロップインモジュール」でAMC7135多数個使いが多かったようですが、LEDの性能が格段に向上した今では流す電流も大きくなり、8個も付けるのが面倒なのかFET+PWM、PFM調光、もしくは別の定電流制御が多いと感じます。
ライトの調光段階について私見。
ライトとして明るさの変化を実感出来る調光段階と電池の持ちを考えた場合、私が持っている安価ライトの調光は、「100%、20%」と「100%、50%、25%」ですが、「100%、40%、10%」が良いと感じています。最小照度が10%なら電池の持ちが二倍以上違うことになります。
市販品ではFENIX PD35が使い易い明るさを良く考えていると思います。
2014版はTurbo- 960、High- 460、Mid- 180、Low- 50、Eco- 14ルーメン
初期版はTurbo- 850、High- 450、Mid- 170、Low- 45、Eco- 10ルーメン
しかし、一年前に比べて価格が25%上昇してしまいとても買う気になりません。
又、長さが約15cmと長いのでポケットライトには向きません。ポケットに入れるには10cmが限度です。
投稿: mytoshi | 2015年9月13日 (日曜日) 午後 03時12分
(!_!)早速に御回答頂いて恐縮です。18650Li-ion型ライトを多数所持している[mytoshi]さんならではの比較考察、信頼性高くて大変助かっており今回も情報有難うございました。
もはやAMC7135は時代遅れ、3.6Vの電池電圧を最も有効に使えるのはPWMまたはPFM調光方式と認識しました。3.6V以下でも使えるFETは選定済みなので、今後PWMまたはPFM調光をワンチップマイコンで開発するべきだと感じました。
投稿: クロヤマネ子 | 2015年9月13日 (日曜日) 午後 10時19分
興味半分で発注した26650充電池を使えるズームライトW-878が発注から10日目で届きました。
間違いなく「XM-L2」でした。明るいです。送料込み1200円はとてもお得です。
ズーム距離が「19mm」と他のズームライトの二倍もあり用途が広いです。
「単四x3アダプター」はもちろん、「18650用スリーブ」も入っていて良いです。
基板は無印なので模造品と思われますが、造りがしっかりして放熱対策もなかなか良さげなので分解して遊ぶために追加発注済みです。「XM-L2 T6 Ultrafire W-878懐中電灯」(送料込み1200円)
サイズは、
ダイソー「スーパー LED ズームライト」を一回り大きくした程度、
ダイソー「LED懐中電灯 単三2本」の先端を取り外した大きさです。
単二x2本の懐中電灯くらいでしょうか。(持っていないので想像ですが)
手が小さめの人には少し大きいかもしれませんが、単一x2本の懐中電灯よりはるかに小さいです。
Generic Y23 ヘッド27.5mm、グリップ23mm、長さ113-120mm(7mmズーム)
ATC-1002 ヘッド34.7mm、グリップ25.4mm、長さ132mm(回転式ズーム)
ダイソー ヘッド34.8mm、グリップ28.4mm、長さ104-113mm(9mmズーム)
W-878 ヘッド40.3mm、グリップ31.5mm、長さ139-158mm(19mmズーム)
ワイド時の照射範囲はGeneric Y23の約二倍、ダイソーの1.5倍くらい広くて使い易いです。
手持ちのTF18650 3000mAとUF18650 3000mAhを使って、電流値や照度、発熱など後日じっくり測定します。
投稿: mytoshi | 2015年9月15日 (火曜日) 午後 01時05分
追記:
W878の本物と偽者を見分けるポイントが書かれているページを見つけました。
項目の全てにおいてことごとく「偽者」でした。でも、手入れして使えば問題ないレベルの仕上がりです。
http://www.kantao.net/product/827848.html
キャニスター押さえが非常にきつく締められていて緩めることが出来ません。
その代わり本体にしっかり放熱されているようで、使いかけのLi-ionで30分連続点灯しても素手で持つことが出来ます。
後で専用工具を引っ張り出してキャニスター取出しを試してみます。外せないことには回路確認が出来ませんから。
投稿: mytoshi | 2015年9月15日 (火曜日) 午後 08時16分
> ことごとく「偽者」でした・・・・・・
偽物を堂々と販売しているamazonもどうかと思いますが、これはこれで模造品と判ってくれている人に向けて売っている、というスタンスなんだろうな、と。XM-L2と放熱性に優れたキャニスターやレンズなどが手に入るんだとしたら適正価格?
投稿: クロヤマネ子 | 2015年9月16日 (水曜日) 午前 02時41分
なかなか気がのらなかった「W878」のレビューをようやくamazonへ投稿しました。
これに伴い「Generic Y23」のレビュ-を一部改訂しました。
他にもレビューを書きたいライト関連購入品が数点ありますがそのうちに・・・
今回は照度も合わせて測定したので色々と知見が得られました。
「W878」(電流制限抵抗有り)はとても明るいのにヘッド部43℃と発熱が少なく、
「Y23」(電流制限抵抗無し)は電流が2倍近く流れているのにW878以下の明るさで72℃と物凄く熱くなった。
「Y23」を分解するとLED押さえのプラスチック部品が溶けて変形していました。恐らく180℃超えていたと考えます。照度が40%も下がっていることからも裏付けられます。ハンダは何でもなかったのでその温度までは上昇しなかったようです。既に4、5回は連続点灯試験しているので最初の試験でプラ部品が溶けていたのかもしれません。
非常に堅く締まっている「LED押さえ」の部品を外す為に、スナップリングプライヤーでは工具が折れてしまいそうなので、ダイソーで先細ラジオペンチを購入し、ヤスリで先端を2mmx1mmまで細くして使いました。それでも指が痛くなるほどの力を入れてようやく「LED押さえ」が外れました。キャニスターはビクともせずまだ分解出来ていません。分解出来ないと部品交換など何も進みません。
今回の連続点灯試験で学べたことは
「LEDの放熱対策をしっかり行わないと電流を多く流しても期待する照度は得られない」事です。
「Y23」のLEDを壊さない為にも、放熱改善対策、及び電流制限検討を至急行わなくてはなりません。
まともな市販ライトの多くが発熱に伴い電流を減らす機構を組み込んでいる理由が良く理解出来ました。
尚、「W878」の筒サイズとほぼ同じライトが見つかりました。
「改造報告No.10」の元ライトです。この筒が140mmに伸びたと考えていただけば良いです。もちろん重量は異なりますが。
投稿: mytoshi | 2015年9月27日 (日曜日) 午前 01時10分
> プラスチック部品が溶けて変形して・・・・・・
一般市販機でもそのようなことが起こるのですか、といっても正規品ではなく模造品なのでしょうけれど。プラめっきリフクレクターは安物だとめっき処理の楽なABS樹脂を使っているから耐熱性は全く期待できず、耐熱性に優れたスーパーエンプラを使ってくれれば良いのでしょうが、めっき処理のレベルが上がってしまうので価格も上がってしまう。真空蒸着だと表面粗さが小さくなければ綺麗に光らないので、金型に高い精度を求めるからコスト上がる。
いずれにしても発熱系LEDでリフレクター式だとアルミ削り出しでなければ使い物にならないでしょう。そのような見地から安物、自作、改造機などでは入手しやすいPMMAアクリル樹脂製コリメーター式を個人的には重宝しております。耐熱性はそんなに変わらないけれども、リフレクターでは致命的な熱変形が起こりにくいので、劇的な集光性低下は感じないと考えます。
発熱の凄さは、リフレクターが溶ける、変形する、曇るなどの悲しい経験をすればホント良く判ります、改報No.2-3で既に経験済みなので。
投稿: クロヤマネ子 | 2015年9月29日 (火曜日) 午前 09時45分