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2014年10月の12件の記事

2014年10月20日 (月曜日)

『やらかした記憶』シリーズの更新履歴

化学屋のキケンな日々・・・カテゴリーの案内

 

2017年9月3日 第101呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑳】(2017/9/3)

2017年8月8日(夜半) 第100呟【ショートしたAC100Vプラグを修理する(2017/8/8)】

2017年7月15日 第99呟【コテライザーを修理する】(2017/7/15:触媒を入れ替え)

2017年6月23日(2) やらかした記憶・・・第98呟【電子顕微鏡観察での失敗】

2017年6月23日(1) やらかした記憶・・・第97呟【苛酷な現場立ち会い試験】

2017年6月20日(1) 第96呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑲】(2017/6/20)

2017年6月12日 第95呟【YAZAWA製DSPラジオRD12BKのこと】

2017年6月1日 第94呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑱】

2017年5月29日(午前) 第93呟【ELECOM製モバイルチャージャーDE-RKJ4のこと】

2017年5月22日(早朝) 第92呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑰】

2017年5月15日 第91呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑯】

2017年5月11日 第90呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑮】

2017年1月24日 第89呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑭】

2017年1月19日 やらかした記憶・・・第88呟【滴定分析での失敗】

2017年1月13日(その壱) 第87呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑬】

2017年1月13日(その弐) 第86呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑫】

2016年12月19日 第85呟【バイブレーション用モーターを分解する】

2016年9月13日 第84呟【単3形リチウム電池を分解する】

2016年8月16日 第83呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑪】

2016年7月14日 第82呟【モバイルバッテリー Mobile Bank Hyper Energyのこと】

2016年6月10日 第81呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑩】

第80呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑨】
第79呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑧】
第78呟【流し込み系溶着剤は甘い香り】
第77呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑦】
第76呟【ニッケル水素電池パックを分解する①】
第75呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑥】
第74呟【コアレスモーターM716PA-10は動力台車に使えるか】
第73呟【モバイルバッテリーキット K-RBK1C1U-NS のこと】
第72呟【リチウムイオン電池パックを分解する⑤】
第71呟【自撮棒monopodを分解する。】

 

第70呟【リチウムイオン電池パックを分解する④】
第69呟【リチウムイオン電池パックを分解する③】

第68呟【USBチェッカーRT-USBVATMを分解してみる。】
第67呟【10/16追記あり:LEDデジタルパネルメーターDE-2645-02を改造する】
第66呟【LEDデジタルパネルメーターを分解する】
第65呟【リチウムイオン電池パックを分解する②】
第64呟【リチウムイオン電池パックを分解する①】
第63呟【無電解ニッケルめっき・厚付け編】

第62呟【006P角型9Vニッケル水素電池の分解・GP20R8H編】
第61呟【006P角型9Vニッケル水素電池の分解・MR250F編】

第60呟【リチウム電池の分解・CR-V3編】
第59呟【アルカリマンガン電池を分解すると・・・】

第58呟【無電解ニッケルめっき・銅及び銅合金素材編】
第57呟【無電解ニッケルめっき・アルミ素材編】

第56呟【無電解ニッケルめっきライン立ち合いでの苦労】

第55呟【コンポジット無電解ニッケル・BN編】

第54呟【コンポジット無電解ニッケル・ダイヤモンド編】

第53呟【コンポジット無電解ニッケル・PTFE編】
第52呟【コンポジット無電解ニッケル・SiC編】

第51呟【めっき槽にクリップ落としたヤツ誰だ!】

 

第50呟【廃棄ホールピペットの再利用】
第49呟【吸引濾過で失敗】
第48呟【ステンレスの電解研磨でピンセットが犠牲に】
第47呟【ステンレスの化学研磨で薬さじが犠牲に】
第46呟【ステンレスへの直接めっき】
第45呟【シアン系分析サンプルの輸送】
第44呟【PC98とその互換機の受難】
第43呟【アルマイト電解発色で感電!】
第42呟【銅ボールは凶器】
第41呟【Li-ion電池を分解してみた。】

 

第40呟【催涙ガスを作ってみた。(再現実験OK)】
第39呟【希硝酸を作ってみた。】『何もかもみな懐かしい過去編』
第38呟【苛性ソーダを作ってみた。】『何もかもみな懐かしい過去編』
第37呟【塩酸を作ってみた。】『何もかもみな懐かしい過去編』
第36呟【濃硫酸を作ってみた。】『何もかもみな懐かしい過去編』
第35呟【苛性ソーダを初めて知った日】『何もかもみな懐かしい過去編』
第34呟【濃硝酸を初めて知った日】『何もかもみな懐かしい過去編』
第33呟【ポンプから噴き出す苛性ソーダ】
第32呟【金めっき液からの金回収】
第31呟【無電解ニッケル槽析出事件その弐】

 

第30呟【無電解ニッケル槽析出事件その壱】
第29呟【めっき剥離用硝酸での悲劇】
第28呟【液体窒素の扱い】
第27呟【高炭素鋼めっき不良品は厄介】
第26呟【催涙性な処理薬品】
第25呟【苛性ソーダ溶液を作るとき】
第24呟【98%濃硫酸を希釈するとき】
第23呟【ビーカーの肉厚が薄くなってる?】
第22呟【ある処理剤を建てると咳込む件】
第21呟【金属が割れる!バキバキッと】

 

第20呟【亜鉛ダイカスト、ベリック材での苦労】
第19呟【業務用?青化ソーダの形】
第18呟【断面観察の樹脂埋めで悲劇】
第17呟【無電解めっき浴の分解】
第16呟【色々な、変色】
第15呟【ビーカー綺麗にあらった?】
第14呟【光沢剤はいい香り】
第13呟【ジュラコン製歯車は何処に】
第12呟【四角いポリタンクが真ん丸に】
第11呟【ホールピペットで失敗】

 

第10呟【混ぜたら危険】
第9呟【ニッケルを飲む男】
第8呟【青酸ガスで軽く中毒】
第7呟【強アルカリで指紋消失】
第6呟【装置に指を挟む】
第5呟【NOx(ノックス)ガスの爆発的発生】
第4呟【濃硫酸で発火】
第3呟【塩酸ガスの発生】
第2呟【過酸化水素の爆発的分解】
第1呟【青酸ガス発生】

やらかした記憶・・・第58呟【無電解ニッケルめっき・銅及び銅合金素材編】

【無電解ニッケルめっき・銅及び銅合金素材編】

 無酸素銅、砲金、青銅、リン青銅、ペリリウム銅、真鍮、洋白等の銅合金素材へ無電解ニッケルめっきを施す試作を幾つも経験してきた。小さなパーツが多くて何に使う部品か判らないことも多かったので、今回は敢えて歴史を明かさないことにする。銅合金素材への無電解ニッケルめっきも前処理が肝心で、色々と工夫を凝らさねばならない。

[脱脂]

 キレート剤を含む強アルカリには僅かに銅も溶けてしまうし、合金成分の選択的溶出も起こるから弱アルカリ系の脱脂剤を使う。

[エッチング]

 キズやバリなどを除去したい場合、硫酸過酸化水素系や過硫酸ソーダとそのアンモニウム塩などを使う。鏡面処理したい場合は硫酸過酸化水素系の化学研磨剤を選択。基板の銅箔を溶かすのに使う塩化鉄は表面が荒れるだけなので普通は用いない。無酸素銅以外では、エッチング処理後に合金成分のスマットが表出してくる。
 厄介なのは、真鍮材における快削成分としての鉛やビスマス。これらは無電解ニッケルめっきで触媒毒として作用し、めっき未析出を起こすからスマット除去処理が重要になってくる。また、半導体リードフレームに用いるベリリウム銅ではスマット成分としてベリリウムが表出し、めっき外観にクモリを与えるので取り除かねばならない。

[スマット除去]

 いくつかの合金成分は酸に通せば溶解するけれど、快削成分である鉛やビスマスはフッ化物が無いと苦しい。しつこいスマットにはアルカリ過マンガン酸カリ系のスマット除去剤に頼ることもある。ベリリウムスマットは化学的に除去するのが難しく、半導体工場では圧力ジェット水洗や超音波水洗による機械的除去を行っている。

[ストライクニッケルまたはパラジウム触媒付与]

 銅および銅合金素材は何もしないで無電解ニッケルめっきに浸漬しても析出反応は起こらない。通電可能な品物の場合、予め銅表面をニッケルでカバーリングしておくこともある。ニッケルストライクめっきが難しい場合は塩化パラジウム溶液に浸漬し、触媒としてのパラジウムを置換析出しておく方法もある。しかしながら実際の現場ではこれらの方法を使わずとも、もっと簡易的な方法で凌いでいるのが現状で、それは次の項で述べる。

[無電解ニッケルめっき]

 予めストライクニッケルやパラジウムを載せた銅素材はそのままめっき浴に浸漬すれば析出反応がスタートする。しかしこれらの手段をとらなくてもめっき析出反応は開始可能で、専ら現場では通電法や接触法と呼ぶ方法を多用している。
 通電法とは、ステンレスめっき槽への析出防止用電源を一時的に借用し、品物を浸漬した直後に2V前後のマイナスを数秒間印加する方法。銅素材の一部分でも電気的にニッケルが析出すればよくて、以後はそこをキッカケに電位が変化して銅素材全面へ一気にニッケルめっきが析出する様になる。
 接触法とは、めっき槽で先に処理している品物がある場合など、連続的にめっき作業をこなしているような状況下で用いる手段。銅素材をめっき浴に浸漬したら、既にめっき析出中の別の素材と接触することで簡易的に通電をとって、初期の着き回り性を確保するもの。先の通電法とともに自動機ラインでは無理な方法なので、手動ラインにおける職人的技法である。

[失敗した時]

 銅素材系で無電解ニッケルめっきを失敗すると、リカバリー出来るかどうかは難しい判断。硝酸に浸漬すれば、銅素材もろとも溶けてしまい元も子もなくなってしまうから使えない。一応、素材を侵さない様にしながらニッケルだけを溶かせる強アルカリ系剥離剤があるけれども、剥離に時間が掛かるし多少の素地荒れを覚悟せねばならない。ただしパラジウム触媒を付与した場合などはパラジウムが残差として残ってしまい、これはほとんどリカバリー不可能。現場職人がパラジウム法をあまり使いたがらないのは、失敗した時に再処理が可能かどうかを考慮した結果なのだ。
 なお、同じ銅素材でもプリント配線板などの銅パターンへ無電解ニッケルめっきを施す仕事では、通電法や接触法が全く役に立たない独立配線パターンの存在により、パラジウム法を用いている。だからめっきに失敗したら再処理できず即廃棄となる。めっきの調子が悪くてスキップしたりムラになったりして不良となった携帯電話用基板が、廃棄BOXに山と積んであるのを見た時は本当に心が痛んだナ。

2014年10月17日 (金曜日)

やらかした記憶・・・第57呟【無電解ニッケルめっき・アルミ素材編】

【無電解ニッケルめっき・アルミ素材】

 純アルミ、アルミ合金、アルミ鋳物、アルミダイカスト等のアルミニウム素材へ無電解ニッケルめっきを施す試作を沢山経験してきた。特殊なものでは、レース用エンジンのピストンシリンダー、人工衛星用コネクターシェル、ターボ分子ポンプの回転ブレード、半導体製造装置の筐体、電子顕微鏡の筐体、新幹線のブレーキ部品、産業用リチウム電池の接続タブ部品など。総じてアルミニウムへの無電解ニッケルめっきは前処理が肝心。

[脱脂]

 素材を荒らさないように弱アルカリ系のものを使って確実に油分を取り除く。これを怠るとめっき未着、フクレなど様々な外観不良を引き起こす。

[エッチング]

 表面のキズやバリなどを取り除く目的で一皮剥る。大抵は50℃前後の苛性ソーダ50~100[g/L]溶液で30秒~1分程度。この時、発生する水素ガスによってミストが立ち上り作業環境を悪くするからミスト防止剤などの添加剤を加えるのが常套手段。エッチング後のアルミ材表面には種類によっても様々だけどスマットと呼ぶ微粉末状のものが載っている。純アルミではほとんど出なく、アルミ合金だと成分によって鉄、銅、マグネシウム、亜鉛などが出てくる。アルミ鋳物やダイカストになると、それに加えて厄介なケイ素が浮かび上がってくる。

[スマット除去]

 エッチングで生じたスマットを取り除く処置。これを怠ると、めっきが未析出になったりフクレたりして密着不良を引き起こす。大抵の金属スマットは希硝酸で取れるのだけれどケイ素だけはフッ化物を含んだ酸、例えばフッ化水素酸とか、酸性フッ化アンモニウムを溶かした鉱酸とかでないと除去できない。ケイ素を効率よく取り除こうとして濃度を上げたりすると、新たにアルミ素材を溶かしてしまって再びスマットが出てしまう。如何にアルミ素材を溶かさないでケイ素スマットだけを溶かせるかが薬品メーカーの腕の見せ所。

[亜鉛置換]

 アルミ表面へ直接無電解ニッケルめっきを析出することは出来なくて、そのために一旦アルミ表面を亜鉛で覆っておく処理が亜鉛置換。高濃度の苛性ソーダまたは青化ソーダ液に酸化亜鉛を大量に溶かし込み、少しの不純物金属成分を添加剤として加えた高粘度の溶液だ。この液にアルミ材を浸漬すると置換めっきの原理で僅かなアルミが溶けてその代わりに亜鉛が析出する。この置換亜鉛皮膜の質を操作するのが微量不純物金属でこれはノウハウの塊。鉄や銅、コバルトなどを加えたものが多い。強アルカリ性の液だからアルミ材はひとたまりもなく溶けそうに思うけれど、置換析出した亜鉛皮膜が防御してくれるため一旦析出して全周を覆ってしまうとそれ以上もう反応は起きることがない。

[亜鉛剥離]

 置換亜鉛皮膜で覆ったアルミ材を62%濃硝酸500[mL/L]希釈液に浸漬して、一度置換した亜鉛皮膜を除去する。これの意味は亜鉛置換皮膜の質を向上するため。1回目の置換皮膜より2回目のほうが緻密で密着性に優れることは証明済みな事実である。ちなみに3回以上続けても2回目とほぼ同じ質の皮膜にしかならないから、作業性や経済性を考えて2回が妥当。

[再亜鉛置換]

 この処理の優劣は、アルミ表面を如何に緻密で密着性よく亜鉛で覆っておくことができるかに掛かっている。ここで中途半端な皮膜を作れば、後のめっきで痛い目を見ることになる。

[無電解ニッケルめっき]

 亜鉛置換までの前処理を受けたアルミ素材はようやくめっきに入る。最初、鉄ものをめっきするときとは異なる現象が起きる。まず表面に置換析出している亜鉛が大量の水素を放って無電解ニッケルめっき液に溶けると同時に液中のニッケルが置換析出してくる。アルミ表面へ直接置換したニッケルを核にして今度は自己還元反応によってどんどんとニッケルが析出し始める。だから、投入直後に出てくる水素ガスは亜鉛置換皮膜が溶けている時のものですぐに消え、しばらく経ってから出てくる水素ガスは自己還元析出反応によるもの。ガスの出方は量や泡の細かさなどの様子が異なるからすぐに判る。

[めっき評価]

 こうしてアルミ素材上へ析出した無電解ニッケルめっき皮膜は、カッターで傷を入れようが、ドリリングしようが、ヤスリで傷を入れようが、大抵はどんなことをしても剥がれることはない。『めっきが剥がれる』なんて言葉は下手な奴の仕事であって、めっき密着不良の原因は前処理8割というぐらい。そしてそれを軽視した仕事の結果なのだということ。

[めっき失敗した時]

 めっき槽から引き揚げてみて、あ!ピットだらけ、ここスキップしてるよ~、止まり穴から垂れ跡が出てるぅ~、表面ザ~ラザラ、などの外観不良を起こしてしまった場合。アルミ素材系ならば、そのまま62%濃硝酸に放り込んで無電解ニッケル皮膜を溶解除去。素地は大抵大丈夫なので、再びスマット除去工程からやり直せばリカバリー出来る。はぁ~、思えばこれのお世話になったことがどれほどあることかしら。やり直しが効くってのは本当に有り難いネ。

2014年10月12日 (日曜日)

100均ライト改造報告No.11-2【3LEDハンディライトA改二式】

 100均ショップで入手可能な単1電池2本を使用した3LEDハンディライトAの改造第二弾。今回は高輝度なCREEチップXP-GランクR4放熱板付を3灯使用し、昇圧回路をそれぞれ個別に用意して3灯分搭載するもの。今回もCL0118B最適駆動データに基づいて決めた仕様。

改二式     まほ隊長   「こんなに黒くて大きくて立派ではないか。なんら問題は見当たらない」
              (後で大洗のみほにも教えてやろう・・・・・)
     おケイさん  「無駄に大きい訳じゃぁないでしょ? それ相応にパワーアップしてるんだから合理的でOKOK!」
     ダージリン様 「ほんとうにお二人とも・・・。それではエレガントさの欠片もありませんわ」
                                                 from 『ガールズ&パンツァー』

030600021 それではパワーアップ改二式の点灯状態はどうかというと・・・おお、格段に明るくなっているのでは! 1m先で30cmの照射径に拡大しているけれど、366ルーメンが5000Lux@1mを叩き出してくれている! ん、おケイさんの言うとおり合理的な結果になって満足満足。

030400011_3 ちなみに、同じ露出で撮った前回報告のパワーアップ改造品。こちらは、144ルーメンが3000Lux@1mを吐き出していて随分明るいと思ったのだけど・・・・・。

030400021_3 一応、ノーマルの非改造での照射パターンを。上の二つの改造品と比べたら・・・あれれ?こんなに元々暗かった? こうなると改造品はもはや完全に別物。

030600031 上図は、元々のリフレクターから反射鏡部分を齧り取って、そこへCREEチップXP-GランクR4放熱板付と専用コリメータ(ノーブランド品)とを埋め込んでいる様子。リフレクター部品を上手く加工して再利用した。コリメータ径と反射鏡部分の径がピッタリだったので綺麗に納まってる。

030600051030600101 今回の改二式では、CREEチップXP-G用コリメーターを3灯分組み込むのだけれど、なるべく元のパーツ構成を生かすために、リフレクターを大幅に加工して再利用している。リフレクターの1灯分の径がちょうどコリメーター径と同じなので、LED基板を支える3本のピラー柱を残しながら反射鏡部分のみ齧り取り、その空間へ上手くコリメーターを嵌め込めた。
 (なんだかアダムスキー型UFOの反重力装置を作っているみたいに見える・・・)

030600081 元々のLED基板からは全てパーツを取り除き、新たに裏面へCL0118Bと33μHインダクター、整流用のSBD+Cを組み込んだ。LEDのXP-G放熱板付は3灯使うので、昇圧回路も3灯を個別駆動できるように3回路搭載しているのが今回の特徴。

030600091 3つある昇圧回路部分の1ユニット分を拡大したところ。元々LEDが付いていた銅箔パターンを利用して空中配線で取り付けてある。33μHのインダクターは今回はパワーチップ型を使っており、組み込みスペース的にはφ8mmのラジアル型を使っても良かったのだけれど、手持ちが無かったので取り敢えずの選択。性能的にはほとんど差異はない。

Cl0118b_sbd_c_vdd_k_3para パワーアップ改二式の回路図。コイル~LEDまでを3回路分パラレル接続している。仮測定の数値だけれど、電池側電流は1.65A(パルス電流なので正確ではないけれど)流れていた。今回もCL0118Bの独自アレンジ的使用方法なので回路図はこれで間違ってない。

Cl0118b_vdd_ver3 今回のパワーアップ改二式ではXP-GランクR4を3灯使っているので、グラフ上での電池電圧に対するLED電流値の挙動は四角【□】で表現している曲線に相当する。なお総LED電流は3灯分なのでグラフプロット値の3倍となる計算。

※改造は各人の意思で行うこと。それによって生じる責任を負うこともお忘れなく。


【こちらも参考に如何ですか?】

【オリジナル製作なLEDライトたち】

フリスクレーザーの製作No.1_フリスクにレーザーユニットを組み込む(秋月電子LM-102-Bモジュール使用)

フリスクライトの製作No.3_フリスク120にLEDライトを組み込む(AMC7135、CREEチップXP-Gを2灯、Li-ion電池)

フリスクライトの製作No.2_フリスクにLEDライトを組み込む(LTC3490、TL1F2-DW0-Lを5灯)

フリスクライトの製作No.1_フリスクにLEDライトを組み込む(CL0117、CREEチップXP-Gを4灯)

メンソレータムLEDライトの製作No.1_メンソレータムDMをLEDライトにする計画(CREEチップXP-G使用)

スリムロッドLEDライトの製造報告No.1_φ8mmパイプをLEDライトに(EMH7601、CREEチップXP-G、単6形NiMH)

モバイルバッテリーLEDライトの製造報告No.1_モバイルバッテリーをLEDライトに(AMC7135、CREEチップXM-L2ランクU21A、Li-ion電池)

9LEDフラットライトの製造報告No.1_平面照射なLEDライトの製造(AMC-7135、TL1F2-DW0_Lを9灯、Li-ion電池)

ポータブル5LEDライトの製造報告No.1_平面照射なLEDライトの製造(AMC-7135、CREEチップXP-Gを5灯、Li-ion電池)

平面照射形LEDライトの製作No.1_小型液晶パネルのバックライトを流用した平面照射なLEDライト

充電用BOXのLEDライト改造報告No.1_筺体を利用してLEDライトに(EMH7601、CREEチップXP-G)

★オリオンミニコーラLEDライトの製造計画No.1 駄菓子のケースをLEDライトに(計画中)

【一般市販品を改造したLEDライトたち】

スネークライトの改造計画No.1_スネークライトの改造計画(ひとまず分解から)

LEDライト ムーンレンズの改造計画No.1_LEDライト ムーンレンズの改造計画(ひとまず分解から)

LEDスリムペンライトの改造報告No.1_LEDスリムペンライトの輝度アップ改造(EMH7601、CREEチップXP-G)

カラフル2WAYハイパワーライトの改造報告No.1_同品の輝度アップ改造(AMC7135、LP-AWME56F1Aを7+5灯、Li-ion電池)

LEDミニランタン改造報告No.1_オーム電機製LEDミニランタンの輝度アップ改造(CL0118B、CREEチップXP-G)

改造報告No.1____100均ミニランタンのLED化改造(CL0118B、オプトサプライの1WパワーLED)

改造報告No.1-2_100均ミニランタンのLED化改造(CL0118B、CREEチップXP-G)

改造報告No.2____100均2WAYランタンの輝度アップ改造(CL0117、0.19~1W)

改造報告No.2-2_100均2WAYランタンの輝度アップ改造(CL0117、CREEチップXP-G)

改造報告No.2-3_100均2WAYランタンの輝度アップ改造(LTC3490、CREEチップXP-G)

改造報告No.3-1_100均3LEDタッチライトの輝度アップ改造(日亜NFSW036CT)

改造報告No.3-2_100均3LEDタッチライトの輝度アップ改造(CL0118B、日亜NFSW036CT)

改造報告No.4____100均3LEDパワーライトの輝度アップ改造(CL0117、CREEチップXP-G)

改造報告No.4-2_100均3LEDパワーライトの輝度アップ改造(CL0117、オプトサプライの3WパワーLED)

改造報告No.4-3_100均3LEDパワーライトの輝度アップ改造(CL0117にSBD+C併用回路換装)

改造報告No.4-4_100均3LEDパワーライトの輝度アップ改造(CL0117にSBD+C併用回路内蔵)

改造報告No.4-5_100均3LEDパワーライトの輝度アップ改造(LTC3490、CREEチップXM-L2搭載)

改造報告No.4-6_100均3LEDパワーライトの輝度アップ改造(CL0117+SBD+C回路、LP-AWME56F1Aを3灯)

改造報告No.5____100均白色レンズ付LEDライトの輝度アップ改造(CL0117、CREEチップXP-G)

改造報告No.5-2_100均白色レンズ付LEDライトの輝度アップ改造(CX2601、CREEチップXP-G)

改造履歴一覧____改造報告No.1からNo.11-2までの諸元

改造報告No.6____100均ランチャー9の輝度アップ改造(LTC3490、CREEチップXP-G)

改造計画No.6-2_100均ランチャー9の輝度アップ改造計画(CL6808、LED選定未定)

改造報告No.7____100均スリムライトLEDの輝度アップ改造(5φ砲弾型で0.19W)

改造報告No.7-2_100均スリムライトLEDの輝度アップ改造(CL0117、CREEチップXP-G)

改造報告No.8____100均5LEDライトの輝度アップ改造(CL0117、CREEチップXP-G)

改造報告No.9____100均1LEDライトミニキーホルダーの輝度アップ改造(CL0117、CREEチップXP-G)

改造報告No.10____100均3LEDライトの輝度アップ改造(OKL-T/3-W5N-C、CREEチップXP-Gを7灯)

改造報告No.10-2_100均3LEDライトの輝度アップ改造(OKL-T/6-W5N-C、CREEチップXP-Gを7灯)

改造報告No.11____100均3LEDハンディライトAの輝度アップ改造(CL0118B+SBD+C、LP-AWME56F1Aを3灯

改造報告No.11-2_100均3LEDハンディライトAの輝度アップ改造(CL0118B+SBD+C、CREEチップXP-Gを3灯

改造報告No.12____100均3LEDクリップライトの輝度アップ改造(CL0118B+SBD+C、CREEチップXM」-L2ランクU21A搭載

改造報告No.12-2_100均3LEDクリップライトの輝度アップ改造(CL0118B+SBD+C、CREEチップXP-GランクR4搭載

改造報告No.12-3_100均3LEDクリップライトの輝度アップ改造(CL0118B+SBD+C、オプトサプライの1WパワーLED搭載

改造計画No.12-4_100均3LEDクリップライトの輝度アップ改造計画(インバータ未定、CREEチップXP-Gを4灯組み込み予定)

改造計画No.12-5_100均3LEDクリップライトの輝度アップ改造計画(CL0118B、LP-AWME56F1Aを3灯組み込み予定)

改造報告No.13____100均3LED自転車ライトの輝度アップ改造(LTC3490、CREEチップXP-G、ミニ単2NiMH)

改造報告No.14____100均4LEDハンディライトの輝度アップ改造(CL0118B+SBD+C、LP-AWME56F1Aを4灯)

改造報告No.15____100均LEDミニスタンドライトのスタイリッシュ改造計画(LED、昇圧回路未選定)

改造報告No.16____100均BLT LED LIGHTの輝度アップ改造(CL0117+SBD+Cの単機駆動、CREEチップXP-G_R4搭載)

改造報告No.16-2_100均BLT LED LIGHTの輝度アップ改造(CL0117+SBD+Cの重連駆動、CREEチップXP-G_R4搭載)

改造報告No.16-3_100均BLT LED LIGHTの輝度アップ改造(LTC3490単機駆動、CREEチップXP-G_R4搭載)

改造報告No.16-4_100均BLT LED LIGHTの輝度アップ改造(CX2601、CREEチップXM-L2ランクU21A)

改造報告No.17____100均2WAY LEDキーホルダーの輝度アップ改造(EMH7601、GM2BB65QK0Cを5灯、単6形NiMH)

改造報告No.18____100均LX-601の輝度アップ改造(CX2601、CREEチップXP-G)

改造報告No.19____100均5LEDスタンドライトの輝度アップ改造(AMC7135、LP-AWME56F1Aを5灯、Li-ion電池)

改造報告No.19-2_100均5LEDスタンドライトの輝度アップ改造(AMC7135、GM2BB65QK0Cを5灯、Li-ion電池)

改造報告No.19-3_100均5LEDスタンドライトの輝度アップ改造(AMC7135、LP-AWME56F1Aを10灯、Li-ion電池)

改造報告No.20____100均LEDランタンの輝度アップ改造(焦電センサー、AMC7135、CREEチップXP-G、Li-ion電池)

改造計画No.21____100均サイクルセーフティライトの改造計画(一部パーツの流用と応用考察)

改造報告No.22____100均ランチャーライトV9の輝度アップ改造(AMC7135、OSW54L5111P)

改造報告No.22-2_100均ランチャーライトV9の輝度アップ改造(AMC7135、CREEチップXP-G、Li-ion電池)

改造報告No.22-3_100均ランチャーライトV9の輝度アップ改造(AMC7135、LP-AWME54F1A)

改造報告No.22-4_100均ランチャーライトV9の輝度アップ改造(AMC7135、OSW47L5111Y)

改造報告No.23____100均LEDミニタッチライトの輝度アップ改造(NJW4616、オプトサプライ製ブルーLED搭載)

改造報告No.24___100均5LEDスタンドライトと電球型LEDライトとを合体融合(タッチセンサー搭載)

改造報告No.25___100均サイクルフラッシュライトの輝度アップ改造(OKL-T/3-W5N-C、CREEチップXP-G

改造報告No.26___100均LEDヘッドライトの輝度アップ改造(CR123A、CREEチップXP-G)

第111呟__________100均タイマーライトのちょい改造(タイマー再始動用スイッチの追加)

【LEDライトの製造・改造、比較で気になる情報】

LEDライト改造で知りたい情報__ →CL0117、CL0118B、CX2601に[SBD+C]追加して最適化検証

LEDライト改造で知りたい照度比較__→100均ライト改造品および未改造品の照度測定比較

2014年10月10日 (金曜日)

100均ライト改造報告No.11【3LEDハンディライトA改】

 100均ショップ等で手に入る、単1電池2本使用の3LEDハンディライトAをちょこっと改造してみたので報告。昇圧回路にCL0118Bとアキシャル型インダクターの47μHとを使ってあるシロモノで、ノーマル非改造状態では本当に暗い! せっかくパワーのある単1電池を使っているのにこの暗さはどうかと思ったので、先頃検証したCL0118Bの最適駆動データを利用して改造してみることに。昇圧回路は基本的にCL0118Bだけれども、LEDの変更とSBDとCによる整流回路の追加、さらにVDD端子の繋ぎ方を工夫することによって、より高輝度で明るさ変動の少ないパワーアップ改造品が完成した。
 (なんとこれの第二弾の改二式が既に完成してる)

3LEDハンディライトA改     カチューシャ 「ただ大きければいいってもんじゃないわ! 使えなきゃ意味ないんだからね!」
         ノンナ 「御心配は無用です、中身はちゃんとパワーアップしてますよ」
              (・・・大きなものに嫉妬しているのですね、フフフ、可愛いですよカチューシャ。)
     カチューシャ 「見かけ倒しだったらシベリア送り25ルーブルだからね、覚悟しなさいよ!」
                                              from 『ガールズ&パンツァー』

030400011_3 で、早速改造品の点灯テスト写真。LEDと昇圧回路は変更したけれど、リフレクターはそのまま使ってる。1m先で20cmの照射径だとほとんどスポットに近いから、144ルーメンの光束値でも3000Lux出る訳だ。よかった~、これでシベリア送りにならないで済んだか・・・・・

030400021_3 一応、ノーマル非改造状態での照射状況を。同じ露出で撮影してあるから単純に比較できる。これは相当に暗いことが判るだらうか。照射径は1m先で10cmしかなく、ほとんどビーム状態だから1400Luxも出ているのには驚いた。

030400031 パワーアップ改造品におけるリフレクターへのLED蛍光体映り込み。同じ大きさの帽子型LEDに入れ替えたのだけれど、LP-AWME56F1Aの蛍光体が綺麗に反映している様子を確認できる。

030400041 ちなみに、こちらはノーマル非改造品のLED映り込み。蛍光体はとても小さくてリフレクターへの反射は僅か。

030400051_2030400081 ヘッド部分に入っているLED基板の様子。これはノーマル非改造品で、3個の帽子型LEDとCL0118B、アキシャル型インダクターの47μHが乗っている。

03040007_2030400091_2 こちらはパワーアップ改造品のLED基板。基板の表側はLP-AWME56F1Aの3個だけを搭載、昇圧回路は基板裏側へ組み込んだ。銅箔パターンを一部カットしてSBDの1S4を取り付ける。コンデンサーはLEDのランドを利用して足の間へ挟み込む様にして取り付けた。今回は組み込みスペースに余裕があるので、コアが大きくてRdcの低いラジアル型インダクターを選択、宙に浮かした片足へビニールコードをハンダ付けし電池の+極接点へ接続。

Cl0118b_sbd_c_vdd_k_2 今回のパワーアップ改造に用いた回路。CL0118Bの一般的な標準回路とは異なるから注意。CL0118BのVDD端子接続先は通常では電池+だが、この図の様なSBDのカソードに繋ぐ方法は書き間違いではなく既に動作検証済みのもの。

Cl0118b_vdd_ver3_2 上図は、先の回路配線におけるLED電流値の計測結果。黒丸【●】で表現している曲線が今回のLP-AWME56F1Aの3個パラレル接続条件のもの。電池新品電圧の1.6V×2=3.2Vからすこしヘタって2.6Vに低下するまでのLED電流は300mAちょっとを維持していて光量が安定していることを示すものである。

※改造は各人の意思で行うこと。それによって生じる責任を負うこともお忘れなく。


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改造報告No.19____100均5LEDスタンドライトの輝度アップ改造(AMC7135、LP-AWME56F1Aを5灯、Li-ion電池)

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改造報告No.19-3_100均5LEDスタンドライトの輝度アップ改造(AMC7135、LP-AWME56F1Aを10灯、Li-ion電池)

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第111呟__________100均タイマーライトのちょい改造(タイマー再始動用スイッチの追加)

【LEDライトの製造・改造、比較で気になる情報】

LEDライト改造で知りたい情報__ →CL0117、CL0118B、CX2601に[SBD+C]追加して最適化検証

LEDライト改造で知りたい照度比較__→100均ライト改造品および未改造品の照度測定比較

2014年10月 9日 (木曜日)

やらかした記憶・・・第56呟【無電解ニッケルめっきライン立ち合いでの苦労】

【無電解ニッケルめっきライン立ち合いでの苦労】

 無電解ニッケルめっき浴の建浴に始まり、実際にテスト品や製品にめっき処理を行いながら不具合が出ないかどうかを確認する仕事がライン立ち合いだ。他にも表面処理ライン立ち合いは様々なものがあるけれど、無電解ニッケルめっきラインというのは季節によって楽な時期と厳しい時期とがある。

 立ち合いの楽な季節というのは春や秋など15~20℃前後の気温の時期。反対に厳しい時期とは湿度や気温の高い梅雨~真夏、そして気温が5℃を下回る真冬の時期。無電解ニッケルめっきラインというのは90℃前後に加熱しためっき浴を扱っており、液面から蒸発する水蒸気も著しい。これが梅雨や真夏の時期だと高い湿気と熱気とで相当にスタミナを消費するのだ。また底冷えのする真冬では、反対に湿気と暖気とで温かいと思うだろうけど、めっきラインは普通、建屋内にあっても密閉環境では作業できない性質なので窓開けっ放しとか、水を扱う都合上、地面は浸透しないようにコンクリートで固めてあるので足元より熱を奪っていく。立ち合いはその言葉の如く立ちっ放しだから足腰が極度に冷え切ってしまい、これまたとても辛い。

 梅雨~夏場は自動販売機とめっきラインとを頻繁に往復する。水分を常に補給しておかないとすぐに脱水症状になってしまうので。どれだけ飲んでも汗で出てしまうからトイレに行かなくても済んでしまう。真冬はどうするかというと、めっき浴を90℃前後に沸かすための蒸気ボイラーに繋がっているスチーム配管近くをうろつく。配管は足元を這うように設置してあるから近づくだけで暖まることができる。作業者ではないから彼ら専用のストーブに当たる様な真似は出来ないからね。

 どんな季節であろうとも逃れることの出来ない苦労というがある。無電解ニッケルめっき浴から立ち上る蒸気は水分だけではなく、浴の成分も一緒に飛沫となって出てくる。これが作業服や髪に浸透するので異臭まみれになる。特に高耐食性目的の浴種だと成分に酢酸を使っていることが多く、これは相当に臭いが染み付くのでもうあらかた諦めてたな。

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2014年10月 7日 (火曜日)

やらかした記憶・・・第55呟【コンポジット無電解ニッケル・BN編】

【コンポジット無電解ニッケル・BN編】

 無電解ニッケルめっき浴に投入するディスパージョンでは、化学式でBNと書く窒化ホウ素というものも使える。これは固体潤滑剤と呼ぶシロモノで、一般的に潤滑機能はPTFEを用いるのが有名だけれど327℃で溶けてしまうから高い温度領域では使えないので、融点2700℃のBN窒化ホウ素を用いるという訳。

 BNは真っ白な粉末でこれを予め水に溶かして混濁液としたものをめっき浴に投入する。まるでメロンジュースに牛乳を入れるかの様だ。めっき浴の撹拌はどうするかというと、BN粒子は非常に細かいので底から巻き上げる様な液流動をせずとも良く、一般的なエア撹拌などで十分に事足りる。ほんとうに牛乳入れ過ぎたメロンジュースの様で綺麗な緑白色。

 テストパネルにBNコンポジット無電解ニッケルめっきしてみると、見た目はほとんど普通の無電解ニッケルめっき上がりで少し光沢が鈍いかな程度の仕上がりになる。しっかり乾燥してから2枚のめっき処理品を重ねてみると、貼り付くことなくツルツル滑ってくれる。PTFEコンポジットだとドブネズミ色でボッタリした感じの表面なんだけれど、BNコンポジットなら外観は普通のニッケルリン合金表面と大して変わらないから、外観を重視するならこちら。潤滑作用はあるけれど撥水性はないので、水に濡れることがPTFEコンポジットと大きく異なる点だ。

 テストパネルを幾つも作っていると、普通の無電解ニッケルめっき品と混ざってしまった時に判らなくなってしまう。マイクロスコープで拡大観察しても表面上は見分けがつかないので、面倒でも一つ一つ重ねてみて滑るかどうかを確かめれば判る。ま、板モノなら簡単に重ねてみることもできるけれど、複雑形状のものだと果たしてどうやって区別するやら。

2014年10月 5日 (日曜日)

やらかした記憶・・・第54呟【コンポジット無電解ニッケル・ダイヤモンド編】

【コンポジット無電解ニッケル・ダイヤモンド編】

 コンポジットめっきのディスパージョンには様々なものが使えるけれども、変わり種としては刃の先端部にダイヤモンド粒子を埋め込んだ超硬ドリルを作るときにもめっき処理を使うことがある。微細研磨加工に使う工具で、円錐形や針状のドリルビット先端部分に耐摩耗性を高める目的でダイヤモンド粒子を埋め込むもの。浴種は電気ニッケルめっきでも無電解ニッケルめっきでも使える。

 ダイヤモンド粒子は粉末だと切削性が落ちて意味がないので、明らかに目で見て判る粒として埋め込まなければならない。当然ながらめっき浴中では分散することなく簡単に槽底へ沈んでしまうから、巻き上げる様な噴流撹拌が必要。まためっき表面への共析は降り積もる位置にある面以外は無理なので、ドリルビットなどの場合は浴中で常に低速回転しながらのめっきになる。

 外径φ2mmのビット先端にダイヤモンドコンポジット無電解ニッケルめっきを試作した時は、長さ3cm程度しかないシャフトをどうやってめっき浴中で水平を保ちつつ回転するかを考えねばならなかったけれど、模型製作用に確保していた低速回転のできる小型ギヤモーターを使って、10cm程度の延長シャフト先端に取り付けたビットをビーカーの液面付近で斜めに差し込んで回転する方法に落ち着いた。完全に水平というわけではないけれど、その辺は簡易式ということで妥協ですネ。

 ビーカーの底に沈んでしまうダイヤモンド粒子を巻き上げるための噴流撹拌は諦め、ダイヤモンド粒子をめっき浴中でクルクル回っているドリルビット先端部めがけてパラパラと落とし続ける方法にしたのだけれど、案外これは上手くいってそこそこの試作品が出来た。マイクロスコープでビット先端部を観察してみると、ダイヤモンド粒子が無電解ニッケルめっきに半分埋まる様な形で共析しているのを確認できた。こうしていろいろ工夫しながら作った試作品ではあったけれど、またしても評価してもらえず採用にはならなかったんだっけ? めっき共析せずにビーカー底へ沈んだダイヤモンド粒子は再利用するために洗浄して残してあるんだけれど何かに使えるかしら。

2014年10月 4日 (土曜日)

やらかした記憶・・・第53呟【コンポジット無電解ニッケル・PTFE編】

【コンポジット無電解ニッケル・PTFE編】

 めっき浴に様々な微粒子を溶かして共析皮膜を得るコンポジット無電解ニッケルめっきで、PTFE粉末いわゆるテフロン微粒子をニッケルリン合金皮膜中に共析した皮膜は、ニッケルリンの固さとPTFEの潤滑性とを併せ持った機能性皮膜を提供する。

 PTFE樹脂は真っ白な粉末で、これをフッ素系界面活性剤に溶かし込んだディスパージョン液は粘性を持つ乳白色の液体。これを入れた無電解ニッケルめっき浴はさながらクリームソーダの様な色合いだ。非常に細かな微粒子であるPTFE粉末は、フッ素系界面活性剤による均一分散性のお蔭で、浸漬しためっき品のあらゆる方向の表面へ共析できる。炭化ケイ素SiCコンポジットの様な降り積もる位置の面にしか共析しない特殊性に比べると、揺動条件は楽なもので済む。欠点があるとすれば、めっき析出反応副生物である水素ガスが表面に付着しやすいので、部分的に凹んだ外観のピット不良が出やすいこと。だからめっき中は付着ガスを脱離する目的でショック揺動を行うのがいい。

 さらにこのめっき浴は非常に泡立ちが激しく、めっき処理中は発生した水素ガスが消えない泡になってめっき槽の表面を厚く覆ってしまうほど。注意しなければならないのは、この泡には浴中に分散していたPTFE粒子が分離してくるので、減少分を新たに補充する必要があること。一旦泡の中に分離してきたPTFE粒子は再分散することはなく、これを取り除かないでいると、次第に浴中で凝集して大きくなったものが付着して無めっきなどの外観不良を生じるから厄介。

 うまくPTFEが共析した皮膜は灰色の外観になっていて、めっき表面に水滴を落としても丸く弾いてくれる。小さなパーツに施工した場合、めっき後の水洗中に水面へ浮いて沈まない位の撥水性を示したりする。目の細かい網などに処理すると、それまですり抜けていた水を掬うことが出来るくらいのものが作れるから面白い。

 一応これも無電解ニッケルめっき浴だから、槽析出とか浴分解は起こる。すると勢いよく発生した水素ガスで途端に回りは泡だらけ。恒温槽、ビーカーなどをしつこく洗う羽目になり、強すぎるフッ素系界面活性剤の威力で排水に流れていった泡がなかなか消えてくれなくて・・・。

2014年10月 3日 (金曜日)

やらかした記憶・・・第52呟【コンポジット無電解ニッケル・SiC編】

【コンポジット無電解ニッケル・SiC編】

 無電解ニッケルめっきというのは単にニッケルリン合金皮膜を施工するだけには止まらない。予めめっき浴中に色々なものを混ぜておいて、めっきと一緒に共析することで複合皮膜を作り出すことも出来る。様々なものといってもめっき浴に対して無害であって粉末などの微粒子形状のものに限るけれど。

 化学記号でSiCといえば炭化ケイ素で、これは非常に硬いことで有名。これを粉末にして粒径を揃えたものはまるで胡椒の粉末。舞い上がったところを吸い込んでクシャミ連発な目にどれだけあったことか。無電解ニッケルめっき浴に対しては特に無害なので、そのままドバドバと投入するとまるで粘土を溶かしたメロンジュースみたいになる。この泥水で複合めっきを行うと、非常に硬い皮膜を得ることが出来るので、ピストンシリンダーなどの摩擦部分への適用例が多い。

 自動車のトランスミッションで使っているクラッチ板の耐摩耗性を高めるとかなんとかでSiCコンポジット無電解ニッケルめっきを試作したことがあった。円盤状のクラッチ板の両面に複合皮膜を形成しなければならないので、めっき浴中で常に表と裏を入れ替える様な揺動を行う必要があった。そう、SiCコンポジットめっきで苦労するのは揺動の仕方。ニッケルめっき自体はガス溜まり部分以外ならどんな面でも析出するけれど、SiCは粉末なので降り積もる位置に来た面にしか共析しない。品物が自由に動ける様に大き目のめっき槽を用意し、浴中で無理なく回転できるようなジグをこしらえてさらにそれをギヤモーターで自動回転できる装置まで作ったし。

 数十μmの膜厚が必要だったから時間は1時間くらいかかる。その間、手動で品物を回転するような度胸はないから、揺動装置を作る予定で確保しておいた手持ちのギヤモーターの出番。ステンレス線を曲げて引っ掛けを作ったり、ギヤモーター駆動用のシャフトを加工したり、おおよそ化学屋の知識だけでは無理な内容なんだけれど、なんせこちとらメカトロ系技術をも併せ持ってるから何ら問題なし。ま、そんなこんなで苦労して作った試作品ではあったけれど、結局のところ評価されなかったな。

2014年10月 2日 (木曜日)

鉄道模型用PWM式パワーパックの製作No.2

 

 

 ※最新情報(2019年12月15日:TOMIX M-13モーター分解記事→こちらImg_32403

 Nゲージなどの鉄道模型に使えるパワーパックで、PWM駆動方式のDC直流モーターコントローラーを組み立ててみた第二弾。(株)秋月電子通商から最近発売したばかりの新製品キットで、今回はフルブリッジ式ワンボリュームで速度可変しつつ正逆転コントロールが出来るスグレもの、¥1800+αで高性能なパワーパックが作れるならば安いもの。

 ご参考まで→鉄道模型用PWM式パワーパックの製作No.1 (秋月の¥500キットを応用)

022500141
 キットには本来、汎用の10KΩボリュームが付いてくるんだけれど、写真では回転角度を検出するセンサー用途の高級品を使ってる。センサーと言っても10KΩのボリュームと変わりなく、ただ回転トルクが低くて回しやすいのと、回転による摩耗寿命が長い(ガリオーム現象が出にくい)ことを特徴とした製品。¥300/2個で手に入るので結構お値打ち品。

 

 

 

 PWM出力は周波数1KHzで0%~95%のデューティー比に可変できる。ボリュームの回転角度範囲は0~320度で、0度の時に95%、中点160度の時に0%、320度の時には95%の位置関係になり、もちろん0~160度と160~320度とではモーター出力の極性が反転する。別途逆転スイッチを設けなくてもボリューム一つで正逆転がコントロールできるのは楽ちん。中点160度の0%出力の位置に正確に合えば、PWM式特有の『に~』っていう駆動音もピタリと消えてくれる。敢えて弱点があるとすれば、ボリュームの回転160度範囲内で停止からフルスピードまでをコントロールするには狭すぎるかも。でもそれならば思い切って多回転ポテンショメータにするのも一つの手? ただ中点が判りづらいけれど。

 同じカテゴリー内の記事”Nゲージ用小型動力台車の製作No.3”で作ったED型4軸駆動式動力台車をコントロールしてみたところ、今まで逆転スイッチで進行方向を変えていた煩わしさが無くなってとても快適! またキット付属の汎用ボリューム10KΩだと回転トルクが高く親指と人差し指で摘んで回す必要があるけれど、今回使ったセンサー用途の10KΩだと指先一本軽く触れるだけで回せるので疲れない。ま、逆に軽すぎて回し過ぎて困るという言い分もあるかと思うけれど、その辺りは各々方のフィーリングにお任せってことでお願いします。

 

 

 

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鉄道模型用PWM式パワーパックの製作No.1

 

 

 ※最新情報(2019年12月15日:TOMIX M-13モーター分解記事→こちらImg_32403

 Nゲージなどの鉄道模型用のパワーパックで、PWM駆動方式のDC直流モーターコントローラーを組み立ててみた。(株)秋月電子通商から発売しているキットなのだけれど、タイマーICの555を使った簡単な回路にしては良く出来ており、¥500と安価なので試す価値あり。

 後日これをフリスクの空きケースに突っ込んでみた⇒フリスク鉄道模型用PWMパワーパックの製作No.1
 さらに第二弾も近々⇒フリスク鉄道模型用PWMパワーパックの製作No.2(2016/10/11完成)

 

 

 

022500131 本来の仕様では基板上に100KΩのボリュームが付いているんだけれど、それでは調整しずらいので線を引き出して別なタイプを外付けにしてある。上図ではBOURNS製多回転ポテンショメータの10回転100KΩを繋いでおり、貨物列車などの超スロー低速運転などで微妙な速度調整が必要な時に重宝する。あと、出力に中点OFFの逆転スイッチを設けるのはもはや通例。

 PWM出力は周波数10KHz、2%~99%の間でデューティー比が可変できる。0%まで絞れないのは仕様なんだけれど、モーターは特有の『に~』っていう駆動音が鳴っているだけで回転するほどの出力はないからそれで十分。

 

 

 

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