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2014年8月18日 (月曜日)

やらかした記憶・・・第21呟【金属が割れる!パキパキッと】

【金属が割れる!パキパキッと】

 ニッケルリン合金というものがある。無電解浴でも電解浴でも同じ様な性質で、リンを5~10%含んだニッケル合金皮膜を得ることが出来る。めっき処理は品物をジグに引っ掛けて行うのであるが、品物以外の部分ではジグの金属が剥き出しになっている箇所にも析出する。ジグは再利用するために析出しためっき皮膜を取り除かなければならない。そのまま連続で使っているとどんどん太っていき、その箇所へ無駄にめっきをすることになって薬液コストがバカにならないからだ。

 大抵は硝酸に浸けておけば溶ける。でも数百ミクロンとかの膜厚になったものはそんな簡単に溶けるものではない。そこでペンチなどを使って予め手動除去を試みる。ニッケルリン合金は析出直後でビッカース硬度がHv450前後あって非常に硬くて脆い金属である。ペンチで挟んで力を加えると簡単にバキバキッと割れる、金属なのに綺麗に割れるのである。そしてこれが何とも気持ちいいのだ。割れて砕けて粉々になっていく。割れた破片のエッジは非常に鋭くて紙を綺麗に切れるし、針状になったら思いっきり刺さる。剃刀の刃に使えるぐらいなので当然といえばそうかも。

 あまりに楽しくてバキバキやっていると、事情を知る者がしつこく注意してくれる。破片が目に入ったり、指に刺さったりして取れなくなることが何度もあったらしいな。

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