やらかした記憶・・・第25呟【苛性ソーダ溶液を作るとき】
【苛性ソーダ溶液を作るとき】
苛性ソーダ溶液は様々な処理剤で使用する。アルマイト染色を行う時、予め素材表面を整えておくためにエッチングを行うのだが、これには専ら苛性ソーダの50[g/L]溶液を使う。つまり1Lの水に苛性ソーダを50g溶かした溶液で、これを50℃前後に加温して用いる。
さて、このアルミエッチング剤を建てる時はどうしているかというと、手っ取り早く作る方法としてお湯に苛性ソーダを溶かすという荒業を用いる。ビーカーの底に規定量の苛性ソーダを入れておき、ガス瞬間湯沸かし器からぬるま湯を注ぐとボコボコと音を立てながら勢いよく溶けていき、やがて沸騰する。ぬるま湯の温度に溶解熱が加わって100℃まで上昇している証拠だ。あとは規定の液量まで水道水を足して温度を50℃前後に持っていく。これで加温する時間も必要なくすぐにテストへ入れるのであった。
この建浴方法は沸騰するわけだから場合によっては突沸を起こして高濃度アルカリ溶液が噴出する恐れを念頭に置かねばならない。強アルカリが目や皮膚に付着した場合は酸の場合よりも厄介なことになるので、危険性を認識できない輩は真似しない様に。
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