やらかした記憶・・・第28呟【液体窒素の扱い】
【液体窒素の扱い】
電子顕微鏡に付随する成分分析用のEDS検出器や膜厚等を計測する蛍光X線マイクロエレメントモニターの検出器は冷却する必要があって液体窒素をよく使っていた。最近はペルチェ素子を使った電子冷却装置を用いているものが普及してきて必ずしも液体窒素は必要でなくなったが。
装置の液体窒素デュワー瓶へ輸送用のデュワー瓶から移す時、専用の手動式ポンプがあるのだが、面倒な時はヤカンと漏斗とを使ってしまう。すると、常に液体窒素の蒸発ガスを吸ってしまうものだから酸欠状態になって頭がフラフラしていた。装置内デュワー瓶を満タンにして余った時は長期保存が効かないので色々と遊んでいた。
まず床に撒いてみる。すると液体窒素が水玉状になって白煙を上げつつピョンピョンと跳ね回り、コロコロと滑るように転がっていく。水の入った桶に入れてみる。すると周囲の水は凍り、ボコボコッと周期的に白煙が立ち上る様子を見ることが出来る。手のひらに液体窒素の水玉を乗っけると、熱いのか冷たいのかよく判らないもののチクチクとした痛みを伴う不思議な感覚を得る。あまりやっていると凍傷になるから気を付けねばならない。
流石にバナナまでは用意できなかったから凍らして釘を打つような真似はしなかったな。
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