やらかした記憶・・・第35呟【苛性ソーダを初めて知った日】
【苛性ソーダを初めて知った日】
『何もかもみな懐かしい過去編』
学生の頃にやっていた建材用アルマイト処理会社でのアルバイト。建浴で使った苛性ソーダの粒が少しこぼれていた。蒸気で蒸し暑い工場内は湿度が高く、空気中の水分を吸ってすぐに潮解し、丸い雫の様になっている。そっと小指の先に付けてみた。なるほどこれが潮解という現象か、化学の勉強で習ってはいたけれど実際に見たのはこれが初めてだったから、しばらくまじまじと見つめていた。
後日、妙に指先が痛むのでよく見ると炎症を起こしていて、それは先日、潮解した苛性ソーダの雫を付けていた箇所だった。皮膚がブヨブヨになっていて水で洗っていたら結構深い穴が空いていた。
苛性ソーダが皮膚を溶かすキケンな薬品であることを身をもって学んだのは、その時だった。
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