やらかした記憶・・・第13呟【ジュラコン製歯車は何処に】
【ジュラコン製歯車は何処に】
ガラめっきをするために小型実験用バレルめっき装置を作った時のこと。バレル回転用のギヤにエンプラではなく汎用のジュラコン品(ポリアセタール樹脂)を使っていた。無電解ニッケルめっきのテストを終え、バレル全体にめっきが析出してしまったので硝酸剥離することにした。析出した無電解ニッケルめっきは耐食性が高くてなかなか剥離しない。仕方ないので一晩浸漬しておくことにした。バレル装置自体はPP樹脂やアクリル樹脂を使って作ってあるし、軸棒やネジなどはSUS304なので硝酸には耐える。
でもジュラコンはダメだ、酸に弱い。翌朝、ドラフト内で硝酸の入った5Lビーカーに浸漬しておいたバレル装置を引き上げてみると・・・・・、勝手にカラカラと空回りして明らかに動きがおかしい。よくよく調べてみるとSUS304の心棒が露出している様子が判る。ギヤだけはどこにも見つからない。もしやと思って硝酸の入っているビーカーの底を確認してみるが沈んでいる気配もない。やばい、完全に溶けちゃったな。
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